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2010年8月23日 (月)

算数オリンピック ファイナル体験記

1_201008222_20100822   日曜日、代々木の国立オリンピック記念青少年総合センターで行われた「算数オリンピック ファイナル」に息子が参加した。朝、駅に向かう道すがら、「そういえば、この夏休みで初めてだね、家族3人で出かけるの…」としみじみ。そう、塾と仕事に追われた息子と夫、初の一緒のお出掛けで、とんだ夏休みぶりがうかがえた。このシチュエーションがなんだかピクニック気分を誘い、なんとなく意気揚々と会場に到着。
 試験会場にも、後程行われる表彰式にも、親は同伴できないため、私と夫は各自本を持参してロビーで待機。試験開始前の待ち時間には、ある子はルービックキューブをやり、ある子は問題集をやり、ある子はパズル集を読み、ある子はボーッと窓の外を眺め、息子はというと、ガブガブと麦茶を飲んでのんびりしていた。同じ塾の同じクラスのお友達が二人いて、「今日の塾は3人欠席だな…」と言っていた。関西の方の希学園という塾は、塾生が先生の引率付きで大挙してきているようだった。中国からも200人強の参加者が、北京など四都市から来ていた。開始直前、珍しく緊張した息子は、2度もトイレに行っていた。
 そしていよいよ本番。午前中、10分の休憩をはさんで前半後半1時間ずつの計2時間で7問を解いた。昼過ぎに会場から出てきた息子は、頬を紅潮させていた。「1問は書けなかった~」と言っていたが、他の問題はそれなりに手ごたえがあった風。その後3時からの表彰式までは、家族でのんびりお弁当を食べ、緑の多いオリンピック記念センター内でおしゃべりしたり本を読んだり。私は、夫推薦の『天地明察』を持って行ったのだが、まさに算数オリンピックの日に読み始めるにふさわしい内容でウキウキしてしまった。
3_201008224_20100822   表彰式前に、ロビーでピーター・フランクルさんから本を買い、ファイナリスト認定証にサインをいただき、握手までしてもらった息子。ちょっと感動ものの表情で「今日の一番の思い出」と言っていた。子どもとは別会場のスクリーンで表彰式の模様を見守ったのだが、ピーターさんの講演中、3問のクイズが出された。それらを解いた子が舞台に次々と駆け寄る様が、さながら“ギブ・ミー・チョコレート”状態で大笑い。ピーターさんもしまいには「もう来ないで!」と懇願していた。お得意の大道芸の披露もあり、子どもたちは大いに楽しんだ様子。広中平祐氏やSEGの古川昭夫氏のお話もあり、あっという間の2時間。最後にドキドキの表彰式があったのだが、残念ながら息子は入賞ならず。息子の学年は金メダルも銀メダルも女子が獲得し(銀のもう一人は男の子)、会場の男の子たちは相当ショックを受けていた。全体で見ると女子の割合は極端に低かった(3%以下?)にもかかわらず、すっかりお株を奪われた形。「世界は広いねぇ」と家族で当たり前のことをつぶやきつつ、会場を後にしたのだった。
 夏休み最初で最後の家族そろってのイベントは、こうして終わったわけだけれど、それぞれにとっていい経験だった気がする。しばらくは肩を落としていた息子も、すぐに「いやね、試験中抜けそうな歯が気になっちゃって、集中できなかったんだよねー」とホザくまでに立ち直り、事実この日に左前歯が見事に抜けたのだった。みなさん、暑い中、お疲れ様でしたー!!

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