MISION COMPLIDA!
チリのサンホセ鉱山の救出作業の様子が、連日放送されていた。そして昨日の日本時間午前で、作業員33人全員が無事生還! 落盤事故から70日、ずっと地下の閉塞空間に閉じ込められていた人たちは、まさに宇宙ステーションより過酷な環境にいたと言っても過言ではないだろう。スカイツリーと同じくらいの深さを、救出用カプセル“フェニックス”が一人ずつ運び上げる様は、ちょっと想像しがたいものがある。世界中の人たちがこの救出劇を見守り、多くの知恵が結集した今回の作業、ヒトが連帯したときの力強さを再認識させてもらった感じだ。戦争で、一瞬にして数百万の人を不幸に陥れたりすることもあるのに、こうして善意と努力で33人の命を救うこともできる人間って、ホントに複雑怪奇。
ニュースで日々進捗は見守りつつも、大した感慨を見せずにいた息子に、「もしうちのパパが今回みたいに地下に閉じ込められちゃって、70日も会えなかったらどう思う?」と尋ねたら、はじめて一大事!という顔をした。かように人は、当事者になってみないと、その辛さや苦しさを噛み締められないものだけれど、このような事件に対して、国単位・団体単位・個人単位でさまざまな手が差し伸べられたことはスゴイことだな、と思った。私とて息子のことは言えず、ほとんど映画を観るような気持ちで遠巻きに眺めていただけ。まぁ、何かアクションを起こそうにも、何もできなかっただろうことは明らかだけど、せめて家族のように、地上に戻ってきた人たちの無事を地球の裏側から素直に喜びたいと思う。
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