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2010年11月の31件の投稿

2010年11月30日 (火)

「龍馬伝」・完

 「龍馬伝」が終わった…。
 福田靖さん脚本ということで、始まる前から楽しみにしていた本作。かねてからの龍馬人気はあったものの、この作品でそれが決定的になったのは間違いなさそう。見目麗しい福山龍馬と、最期まで泥まみれだった香川弥太郎のコントラストが、当初の予想どおりモーツァルトとサリエリもどきだった。一見、高画質ハイビジョンの流れに逆らうかのような“いぶし銀”のごとき画面構成が心地よく、台詞回しもカメラアングルもものすごく洒落ていた。「どんな人が演出やってるんだろ?」と興味を抱いていたが、やがてそれが、ドラマ「白洲次郎」なども手掛けた大友啓史さんという人だと知る。なるほど、時代の影で活躍した男を見事にヒーローに見せるところなど、テイストが似てる、と納得。
 誤解を恐れずに一つだけ苦言を呈するとしたら、龍馬が「わしゃぁ、なんちゃぁ役人になろうなんぞ、これっぽちも思っとらん」と中岡慎太郎に語った場面。聴いた瞬間、同調すると同時に(そりゃぁちょっと無責任では…)と思った自分もいた。大仕事を終えたら仲間とともに世界へ出て見聞を広めたいという希望はわかるけれど、大政奉還後の体制作りこそが本当の大仕事で、それに関わろうとしないのはあまりにエージェントっぽくてダメなんじゃ?と思った。歳をとると、人生ってもっと泥臭くて地味に大変なもんだと思ってしまう。そういえば、白洲次郎も“5パーセンテージャー”と呼ばれるようなところもあって、エージェントっぽかったな…。まぁ、地味に大変な人生じゃ、ドラマにしづらいだろうから、余計なお世話というところか(苦笑)。もしも龍馬が暗殺されず、その後の人生を生きたとしたら、どんな風に生きたのか…パラレルワールド外伝を想像して楽しむことにしよう。
 登場人物それぞれにいろんな魅力があって、奥行のあるドラマだったな~というのが個人的感想だが、中途半端に見ていた息子は、最終回を見てこう言った。「まぁ、こうやって一人の人を取り上げるとカッコいいのは確かだけど、所詮は歴史の一ページなんだよね」……うっ、冷めすぎだろ、それは……。確かに、最終回の暗殺による死は、なんだかあまりにもあっけなく、人の死の唐突さが身につまされた。でも、唐突で不完全だからこそ、後世の人の解釈次第で、ここまでドラマチックにもなるんだな~。とにもかくにも、見事完結した「龍馬伝」に拍手喝采を送って終わりにしよう。

 死といえば、ここ数年、アニメ界の重鎮の訃報が相次いでいる気がする。この週末にいただいたご一報には言葉がなかった。宮崎駿さんのお弟子さんで、「ガンダム08小隊」などの監督として有名な飯田馬之助氏が26日に肺がんで亡くなったそうだ(享年49歳)。そう多くの接点があったわけではないのだけれど、いろいろ貴重な経験をさせていただくきっかけを作ってくださった方として、私の中ではとても大きな存在。もっともっとたくさんの作品を作っていただきたかったのに……(涙)。陰ながらご冥福をお祈りいたします…。

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2010年11月29日 (月)

願書準備

 日曜日は、午前中いっぱいかけて夫とふたり、息子の受験用の願書準備をした。書き損じのないように緊張しながらペンを握る私と、写真貼付や捺印とダブルチェックをする夫。朝8時半から始めて、終わったのはお昼直前。こんなに大変なものとは思いもしなかった。まぁ、あとは受験料の振り込みをして、郵送なり直接なり願書提出すれば一段落。来月以降、日程を間違えないように気をつけながら段取りしていこう。

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2010年11月28日 (日)

のせられやすい親子

 土曜朝、テレ朝の「旅サラダ」という番組を見ていたら、カナダ極北の“オーロラ・ビレッジ”という場所が紹介されていて、すっかり魅入られてしまった私。「あ~、ここ!絶対いつか行こうね!いいなぁ~いいなぁ~♪」とやたらとはしゃぎまくり。水上飛行機で、琵琶湖の何倍もある湖に浮かぶ小島にわたり、ティピという先住民のテントに寝泊まりしながらオーロラを見る旅……オーナーのお孫さん(この子が、息子のいとこにそっくりで大笑い!)に「ここでのボスは誰?」と訊いたら、「Wind!」と迷わず答えていてまたまた感動。自分で釣ったトラウトをその場で焼いて食べるのも、滅茶苦茶おいしそうだった! あ~、行きたい行きたい行きたい!!
20101127  その後、今度は「食彩の王国」という番組で、北上の短角牛の料理をいろいろ見せられ、息子が一言。
「今日のお昼、肉食べたい」
「え~?! お昼にステーキ???」
「肉、ダメ? お昼にガッツリ食べちゃダメ?」
「ダメじゃないけど…(お財布が…)」
仕事で留守な夫に申し訳ないと思いつつ、午後からの塾でガッツリ勉強してもらうためというのを口実に、特売の霜降り一口ステーキ肉を買ってきて焼いてやった。“食べたいときが美味いとき”とは私の父の口癖だが、ちょっと奮発しすぎたなぁ。お茶漬けをすする私の前で、ムシャムシャと肉を平らげたまではよかったが、その後「食べ過ぎて気持ち悪い…」とヘタれこんだ息子。。。食休みしてなんとか塾に出かけたから良かったようなものの、日頃の食生活をみだりに乱すもんじゃないなーと、反省しきり。
 なんとも、のせられやすい親子なのだった

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2010年11月27日 (土)

論文の著作権と電子出版考…

20101126  街路樹のグラデーションが美しい季節だが、家族揃ってなんだか心に余裕がなく、紅葉狩りなんて夢のまた夢。近頃やたらと忙しい夫も、自分の論文を書いたり、人の論文のレフェリーをしたりと、輪をかけて忙しそう。「まぁ面白いからいいんだけどさ…」と言いつつも、そこはかとなく愚痴っぽさを漂わせながら、最近の論文事情について話していた。
 出版不況と同様、論文データベースの定期購読契約を取るのが年々難しくなる…という話を、もう数年前に外資系出版社の友人から聞いたけれど、その傾向は続いているらしく、最近では、投稿者に課金して購読者にはオープンアクセスにするという手法も多く取られているのだとか。。。なんだか、書籍でいうところの、自費出版と商業出版みたいな感じだなーと思ったが、そうでもないらしい。オープンアクセス化することに意味のある論文と、有料で関係者だけに読んでもらうべき論文、というのが、研究の種類や規模によってわかれるようなのだ。質の高い書籍でも、著者の意向によってはクリエイティブ・コモンズのように、全文Web掲載してしまうようなケースも見受けられるが、引用してもらってナンボの論文の著作権って、なんだか独特だな…と思った。学術論文はおそらく、投稿した時点で著作権は投稿先に譲渡してしまうような形式になっているのかもしれないけれど、昔は投稿するのさえお金を払うこともあったらしいから、なんだかわけがわからない。玉石混交のすべての論文を掲載するわけにはいかないという点と考え合わせると、これからの電子出版でも似たような状況も想像できる。電子出版の配信事業がどういう仕組みで立ち上げられているのか、詳しい人に話を伺ってみたいものだなぁ~!

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2010年11月26日 (金)

『もしドラ』のススメ

 もうずいぶん前に、夫と息子は前後して『もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの「マネジメント」を読んだら』を読んだ。ラノベ風のあのカバー絵を隠しつつ読んだ夫、最初は全然読む気もなかったのに、夫に勧められるまま読み始めて一気読みした息子。「意外に感動するから読んでごらんよ」というのが二人の意見。ただ、何か一冊読み始めると、どうもその世界に没頭してしまい、すごく疲れる上に他のことが手につかなくなりがちな私は、よほどのことがない限り、最近は本に手を伸ばさない。しかも『もしドラ』は、最初の数ページだけ読んだところ、なんだか日本語がこなれていないような印象を受けて、そのままうっちゃってあったわけだし。。。
 しかし、昨日の朝、夫がまたもや「ところで、もう『もしドラ』読んだ?」と訊いてきた。「読んでないよ~」と応えると、「ママこそ、マネジメント本読むべきなんじゃない?」と再度の読め読め攻撃。もしかして、息子にうまく勉強させるためのノウハウでも詰め込まれているんだろーか?! いや、たぶん夫の目論見は、来年3月中旬から始まるアニメ「もしドラ」を家族で楽しむための前フリじゃなかろーか…? 累計160万部のベストセラーをプロダクションIGがアニメ化となれば、私も観ないわけにはいかないが、ただでさえ自分の勉強が進んでいないのに、こんなことばっかりやっていていいんだろーか…(汗)。どうせ読むなら、素直にドラッカーの『マネジメント』を読んだ方がいい気もするし、今気になる一冊は池澤夏樹さんの『本は、これから』。SONYからもついに電子書籍端末“Reader”が発売されるそうで、配信事業も開始とか…。本のなりゆきも著作権のなりゆきもとても気になるが、個人的な読書ライフは貧相になるばかり。。。あ~、本の“選択と集中”は難しい

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2010年11月25日 (木)

危機管理…

 北朝鮮関連のニュースを見ながら、息子がボソッとつぶやいた。
「狂ってるな、あの国…」
――― う~む、ホントに近頃、なんかおかしい。
 海上保安庁の動画流出もしかり。しばらくこの話題でもちきりだったけれど、その直前
のテロ情報流出の方はどうなったんだろう? 私にはあちらの方がずっと大きな問題のように思えたけれど、なんだか意図的にかき消されたような印象もぬぐえず。。。情報セキュリティ管理とか危機管理って、「いつも目を光らせてないと、すぐに狂った方向に緩む」と思ってないと成果は出ないんだろうなぁ。自分の常識の想定外を想像するって難しいことかもしれないけれど、それをするのが危機管理。個人的には、危機管理を強めていかなければならない組織って情けないと思うのだけれど、これもグローバリズムとダイバーシティの宿命か…。
 にしても、今回の砲撃は、そんなレベルのもんじゃないよなぁ。常軌を逸した“だだっ子”への危機管理って、教育しかないような気がするが、はてはてはて???

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2010年11月24日 (水)

エネルギー充填120%!

 昨日一日で、ホントーにエネルギー充填120%。8時過ぎまで寝て、のんびり食事して、本を読んだりゲームをしたりテレビを観たり。昼から家族で散歩に出て日光浴し、回転寿司で満腹になり、また本を読んだりゲームをしたりテレビを観たり…。
 『BAKUMAN。』は、夫と息子はサクサク読み終えたというのに、読むのが遅い私は10巻までたどりつけず。9巻から10巻への盛り上がりがすさまじいらしいので楽しみといえば楽しみだが、どーしてこう読むのが遅いんだろう?? 日中、私と息子はこの作品内の“新妻エイジ”という天才マンガ家に取りつかれてしまい、
「ちょっとトイレ行ってくるです」
「ラジャ」
…などと、口調まで似てきてしまって夫は爆笑。高校時代、ジャッキー・チェンの映画を観たあと、映画館を出てずーっとジャッキーになりきっていた自分がなつかしい。夫は決してそういう恥ずかしいマネはしないけれど、息子にはしっかりと、私の変な血が受け継がれている模様。
 ともかく、フル充電でリスタートして、冬休みに入るまで突っ走るぞぉぉぉ!

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2010年11月23日 (火)

『BAKUMAN。』

20101122  勤労感謝の日、受験生を抱えるご家庭では「朝から晩まで過去問!」と手ぐすねひいておられる親御さんも多いのだろうけれど…。我が家はだぶん、今日一日は思いっきり怠惰に過ごすことになりそうだ。朝寝坊して、ゆっくりと食事して、『BAKUMAN。』を読みふける至福の時…。もちろん、最低限の過去問はやらせるつもりでいるが、この先、年末まで休日もほとんど塾か模試でめいっぱいのカレンダーを眺めるに、しっかり息抜きできるのは今日だけのように思えるので…。「ボクは勉強したいんだ!」という強い意欲があれば止めるつもりはないけれど、まぁそれはないでしょう…(汗)。
 『BAKUMAN。』で“マンガ家になる!”と決意した中学3年生のサイコー君は、「こんなに時間が足りないと思ったことはない!」と叫んでいたけれど、明確な目標が定まったら前進あるのみ! 息子にも、自分で目標を定めて自分で工夫して自分で進んでいく“楽観主義”を見習って欲しい。『坂の上の雲』を読ませるよりは、こっちの方が小学生には手っ取り早い気もするし……。
 なぁ~んていうのは親の建前で、本当は、タカギアキト君という登場人物にすっかり惚れ込んでしまった私が、彼らの試行錯誤を早く読み進めたいというだけのこと。亜豆美保ちゃんのお母さんではないが、「若いっていいなぁ~」な気分なのである(笑)。

 それにしても…私はまだ2巻までしか読んでいないのだけれど、原作からアニメ化への咀嚼力が素晴らしい! 『新参者』の原作からドラマ化への咀嚼にも舌を巻いたけれど、『BAKUMAN。』もアニメになったことで、より多くの人に好感をもってもらえるようになってる…。コンテンツビジネスも奥深いことよのぉ~。

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2010年11月22日 (月)

都会っ子、田舎っ子

 最近はあまり観る時間がなくなってしまった、土曜朝の教育テレビでやっているアニメ「おさるのジョージ」。この中に、ジョージが田舎の別荘に遊びに行くと頼りにするビルという男の子がいる。新聞配達のアルバイトをしていて、ジョージにいろいろな遊びを教えてくれる兄貴分。でもときどき、「こ~んなことも知らないのかー、これだから都会っ子は…」という発言をすることがある。これが出ると息子は、自分のことのようにプンスカ怒りながら、「都会っ子だってそれくらい知ってるぞ」とビルに憤慨するのだ。へ~、自分のこと、都会っ子だと思ってるんだ…。
 根っからの田舎っ子である私は、ちょうど土曜の晩にやっていたドラマ「坂の上の雲」の、秋山真之等の幼少時代にシンパシーを感じつつ、「貧乏な田舎っ子の方が、やっぱりハングリー精神は旺盛になるよなぁ…」と思って、息子の都会っ子認識を改めてもらおうと思ったのだが…。
 「あのさぁ、自分のこと、都会っ子だと思ってるみたいだけど、日本なんて世界の中じゃ超田舎なんだよー」と話してみたら、「はぁ~? 東京が田舎だったら、世界のどこが都会なのさ?!」と強気発言。都会っ子自認を改めるふうはまったくなし。私としては、田舎っ子の方がカッコいいと思うんだけれど、息子の方は自分の置かれた状況を肯定的にとらえているようで、いいんだか悪いんだか…。
 ドラマの中で、「大阪の、ただで学べる学校へ行かせてください!」と父親に頭を下げる秋山好古の姿と、日曜の朝、しぶしぶ塾に出かける息子の姿とを引き比べ、先行きの見えないこの日本の状況下、単純に学力を上げるよりも、自ら意欲的に人生を切り拓く力こそつけて欲しいと、切に願う母でありました。

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2010年11月21日 (日)

小学校生活最後のイベント

20101120  土曜日は、息子の小学校生活最後のイベントたる“音楽会”だった。1年生から6年生までが、それぞれ練習を重ねた合唱や合奏を披露。子どもたちの澄んだ歌声が胸に迫り、ことに「最後、最後…」と思っている6年生の母たちにとっては、涙・涙の3時間半だった。
 私は、例によって仕事で不参加の夫のために、ビデオ席に陣取って終始ビデオ撮影。息子がこちらを向いた、と思うたびに手を振っていたのだが、帰宅してから「ママ、手、必死に振ってたでしょ?」と言われた(汗)。ともあれ、つつがなくすべての曲目が終わり、“終わりの言葉”は、息子が学年一信頼を置く女の子が代表で発表したのだが、これがまた素晴らしかった! 超ロングバージョンの、原稿用紙5枚分くらいはあるんじゃないかと思われるほどの文章量を、滔々と暗唱して、締めにふさわしい堂々たる発表ぶり。彼女のお母様は終わったとき、目頭を何度もハンカチで押さえていた。こちらももらい泣きしそうになり、あ~、終わっちゃったなぁ~。。。という感慨でしんみりとなった。子どもたち、素敵な歌声をありがとう~♪

 そんな土曜の午前中は夢のように過ぎ去り、午後はまた毎度おなじみ塾通い。一気に現実に引き戻される。土曜午後と日曜終日の特訓で、イベントの余韻にひたる暇もない小学生が、あっちにもこっちにも。。。みんなよく頑張ってるぞぉ~!

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2010年11月20日 (土)

忘年会の季節

 先日、保育園時代のママ友さんから、忘年会のお誘いをいただいた。毎年この時期になると、お世話になった園長先生や担任だった先生をお招きして、同級生だったママパパたちに召集をかけてくれるのだが、今年は速攻返信。「受験の道を選んだもので、この冬は親も自粛生活です(^^;;。先生方や皆様によろしくお伝えくださいませ~」……同級生の中で受験対策塾に通っているのは4~5人くらいだった気がするが、他の親御さんたちはどうするのかな~?と気になりつつも、今年ばかりは緊張感を維持すべく、忘年会のたぐいはすべてお断りしようと心に決める。(すでに、毎年恒例のクリスマスパーティーも見送りにさせてもらったし、高校時代の友人との会合も3月まで延期してもらった)。夫の方はそうもいかないだろうから、せめて私は不義理を覚悟で、どっしりと家を温めることに専念しよう。
1_201011182_20101118   そんなひそやかな決意を固めたおり、夫が例によって“カーヴ・ド・リラックス”というワインショップから、1ダースのワインをお取り寄せ。気の置けないリーズナブルな12本なので、いつものごとく水のように飲んでしまうとは思うのだが、この冬はアルコールも、ちょっと控えめにしよっかな…?と、こちらも自粛ムード。別に親の受験じゃないんだから、親が自粛する必要もないのかもしれないが、息子の尻をたたくだけたたいておいて、自分は飲んだくれているのも気がひける。ディナーの際の彩と香りづけの一杯程度に、上品にいただこうと思う。
 今回一番高い1本は、“レ・シャン・ド・ラベイ・メルキュレ・レ・マルクール 2007”。クリスマスかお正月に、この1本を開けよっかな~?♪。(さすがに、禁酒の覚悟まではしきれない母なのであった…

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2010年11月19日 (金)

ヤクルト容器 立体商標!

 16日の知財高裁で、ヤクルト容器について、立体商標と認める旨の判決が示された! “発売開始以来40年以上も容器の形状が変わらず、アンケートでも98%以上の人が「ヤクルト」と認識するから”との判断だという。
 私も、コカ・コーラの瓶の形状が立体商標と認められたときから、「ヤクルトもOKでは?」と思っていた。家庭でよく見る光景として、ヤクルト以外の乳酸菌飲料さえ「“ヤクルト”飲む?」と言ってしまう親子を、容易に想像できる。もしかしたら“ジョア”だってOKかもしれない。まぁ、そうそうなんでもかんでもOKにするわけにもいかないし、厳密な判断基準の設定も難しいと思うが、今回の判決も、40年という歳月で培われた信用性が大きくものを言っているのは間違いない。考えてみると、立体商標の信用性の判断は特に、その判断の“時期”にずいぶん影響されるかもしれない。特許庁で検討されていた時期と、“今”とでは、結論に相違が出ても仕方ない微妙さがあったのかも。(審判官や裁判官の年齢にも結構依存したりして…?!)
 いずれにせよ、物心ついた頃から、子どもの強い味方だった“ヤクルト”が、容器形状だけでも商標と認められたことはちょっと嬉しかった。(本件、1997年に出願した際は、最高裁まで上告して敗訴、その後2008年5月にコカ・コーラの瓶が立体商標と認められたことを契機に同年9月に改めて出願していたものだとか。不屈の精神で粘ったわけですねー!)
 ついでに言えば、“チョコベビー”とか“チョコボール”とかの独特の形状も、立体商標になりうるんじゃないかなぁ~などと、ごくごく個人的に思ったのだった。

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2010年11月18日 (木)

年賀状印刷

 今週前半は、息子のインフルエンザ予防接種の2回目を打ちに出かけたり、小学校の集金集計のお手伝いに出たり、年賀状印刷をしたり、学校提出用の進路相談票を書いたりと、もろもろの雑用をちぎっては投げちぎっては投げ……。
20101116  年賀状印刷はここ数年、すっかり私のルーチンワークと化し、年の暮れが近づくと、素材を選びデザインをして、3時間ほどで一気に印刷というのが年課だ。つまらない単調な作業と言えばそれまでだが、作業の過程で実のところ、気持ちのリフレッシュをしている気がする。
 素材を選ぶときには、その一年の家族のあれこれを思い出しつつ、夫のPCに貯められている写真をひととおり眺めて、しばし思い出に浸る。デザインの際は、毎年写真の配置に苦労するが、今年はどこにも旅行に出かけなかったこともあり、シンプルな写真1枚構成にし、挨拶文だけチョコッと追加。
 さて印刷、という段になると、秘蔵のアレを取り出す。。。アレというのは何のことはない、プリントごっこの付属品である“カードラック”のこと。単に、プリントアウトしたハガキを1枚ずつ立て掛けて乾燥させられるようになっているアイテムだが、これがなかなかの優れもの。狭いスペースに整然と並べられたハガキを見ると、なんだか青田にお行儀よく並んだ稲の美しさを見るようで、心が洗われる。1枚1枚、腰を曲げて田植えするように作業して、この1年会えた人にも会えなかった人にも感謝の気持ちを送りつつ、整然とした青田が完成すると、来年の家族の実りを想って手を合わせたくなる。年末の儀式のようだ。
 年々要領がよくなって、今年は午前中の早い段階でフィニッシュ! にわかハガキ職人と化した私であった。

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2010年11月17日 (水)

饒舌なる哲学の夜

 この間の日曜の晩は、ちょっと印象的な夜だった。普段は多くを語らない息子が、何やらやたら饒舌だったから。
 就寝時、親子3人川の字で横になり、電灯を消したと思ったら、息子が話しかけてきた。
「あのさぁ、ちょっと質問していい?」
「なぁに?」
「あのー、僕がいるこの空間ってさ、たて×よこ×奥行と時間を合わせて4次元だよね?」
……突飛な質問にシドロモドロしていると、追い打ちをかけるように畳み掛けてきた。
「1次元ってどういう世界?」―――
その後も、あれやこれやと質問を浴びせつつ、持論も展開。
「ずーっと考えてて、言おうか言うまいか迷ってたんだけど…」と前置きして、
「僕は、パラレルワールドはないと思う」とか、「時間を入れない4次元のことを考えるのなんて、人間だけだよね」とか、「“運命は変えられる”って言うけど、僕は全部決まってると思う」とか、「輪廻転生して、記憶が残ってないのは…」とか、「タイムマシンを作るとしたら…」とか、「世界は超自己中心的にしかわからないよね」とか……まさに堰を切ったようにとはこのことか。。。受け答えに呻吟しつつ、(どうしてこんなこと言い出したんだろ?)と振り返ると、いくつかトリガーとなりそうな要因が…。
 1つは、その日にWebアップされた先のマンスリーテストの結果で自己最高記録をたたき出して有頂天になったこと。ちょっと自信が出てきて饒舌になったのだと思う。
 2つめは、日中、夫と二人で観たという「ガンダム・ユニコーンⅡ」のアニメに触発されて。“神を考えだすのは人間だけ”みたいなセリフがあったとかなかったとか言っていた。
 3つめは、目下息子のマイブームとなっている『家庭教師ヒットマン リボーン』の影響。タイムマインで未来と行き来する登場人物たちの活躍があるのだが、いくつか腑に落ちないことなどが気になっているらしい。
 まぁ所詮、“12歳の哲学”は、マンガやアニメやテストといった日常的なものから始まるのだろうが、“今、ここに生きている自分”を不思議に感じているのがなんとなく伝わってきて、非常におもしろかった。
「あーあぁー、僕が考えてることがマンガに描けたら、すっごい面白いと思うんだけど、そういう力はないからなぁ~」とつぶやいて、うつらうつらと眠りに落ちていったようだが、もしかして『バクマン。』の影響もあるのか?!
 面白かったことは面白かったけれど、今度そういう話をするときは、隣で高鼾かいて寝ていたお父さんとしてくださいませ~。(母にはちょっと荷が重い質問の数々であったとさ。)

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2010年11月16日 (火)

個人面談 part. 2

 先日、塾の個人面談があった。現段階の我が家の併願パターンをプリントアウトして持参。息子の希望、親の希望などをフランクにお話しして、先生のご意見を拝聴。2月3日までの計画しか立てておかなかったのだが、「3日まではこの計画のままでOKでしょう」と言っていただき、「念には念を入れるなら、4日と5日にも二期三期で入れておいてください」とご指摘いただく。
 息子の第一志望校はチャレンジで、とにかく社会の出来不出来が大きく左右するだろうから、残りの時間は、社会科の基本的な復習に注力してください、とのこと。息子の第二希望・親の第一希望校については、「今年はここを受験する子が去年に比べてだいぶ増えそうです」とのことで、ちょっとビクビク。押さえの一校について、「ここは間違いなく大丈夫です!」と太鼓判を押していただくも、心臓に悪い日々が続くことに変わりはなく……。あ~、第一志望校に「間違いなく大丈夫!」と太鼓判を押してもらえるご家庭がうらやましい~

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2010年11月15日 (月)

知財検定2級 vs 判定テスト

2010111108  先日、本年度の弁理士試験最終合格者発表があった。756名が見事合格して、合格率は8.3%とのこと(新司法試験の合格率48%と比べると厳しいぃ~)。真剣味に欠ける取り組みの私には、まだまだ夢のまた夢の話。まぁそれでも、毎年半歩ずつくらいは進歩したいということで、日曜日は私も、知財検定2級を受けてみた。昨年3級に挑戦したときは、Webに置いてあった前年度の過去問を1回やってみただけで余裕をもって受験できたが、今年は、実技試験が記述式に変更になるなど、ちょっと予想のつかない部分もあったため、参考問題集2冊に、ひととおり目を通しての挑戦だった。
 同じ法域内での出題の割に、知財検定と弁理士短答のノリはずいぶん違うので、解いていて、ときどき調子っぱずれな感じになるのは私だけだろうか? 特徴的なのは、著作権関連の問題が厚めなこと、また、Fタームリストなどの検索技術の話や、国際調査報告書に付されるカテゴリの話、民法の契約に関する話、独占禁止法などについても問われること。実務重視の試験だ。
 この日の午前中、息子は塾の合格力判定テストだったのだが、お互いの士気を高めるため、正答率勝負をすることにした。息子は500点満点中何割か、私は80点満点中何割か、で勝負を競う。各々自己採点しがたい問題が数問あったため、勝負の正確な行方は答案返却のある週明けまでお預け。もうその頃には、こんな勝負をしたことすら忘れていそうな慌ただしい日々。まぁ、士気だけは明らかに上がったから良しとしよう
(知財検定の正式回答は、本日午後にWebアップされるとのこと…ドキドキ)
          ↓
 自己採点の結果、学科:38/40、実技:38/40で、正答率は95%。学科では、一番間違えちゃいけない“補正”の問題を間違え、あとは関税法を間違えた。実技は映画製作会社と監督・脚本家の権利関係の問題を間違えた。まだまだだなぁ(トホホ)。
 息子には悪いが、今回の勝負はママの勝ちだな。さすがに500点中475点は取れないだろー

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2010年11月14日 (日)

雪待草の芽

20101113  放りっぱなしにしてあった鉢を何の気なしにのぞいてみたら、スノーフレークの芽が出始めていた。街路樹のケヤキがまだ橙に色づき始めた矢先だというのに、春咲きのスノーフレークがもう芽生えるなんて、なんだか不思議な感じ。我が家のスノーフレークは春咲きなので「スプリング・スノーフレーク」と言うらしく、他に、秋に咲く「アキサキ・スノーフレーク」という種類もあるらしい。また、似た品種のスノードロップと一緒くたにして別名「雪待草」と言われることも。
 いつだったかの寒い冬、芽の上に雪が降り積もり、「あー、これじゃぁこの鉢、ダメになっちゃうかな?」と心配していたのに、雪解け後は例年のようにきれいに咲いてくれたのを見て、可憐なのにずいぶん根性あるなぁ~と思った年があったっけ。
 今年の冬は寒くなりそうな気配だけれど、今からしっかりと春の開花にそなえてるスノーフレークを想いながら、厳しい寒さを一緒に乗り切ろう!

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無題

 さてどうしよう?

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2010年11月13日 (土)

リボーンでパズル作成

201011111  近頃、小学校のお友達の間で『家庭教師ヒットマン リボーン』がはやっているという話は息子から聞いていたのだが、そのブームはまだ続いているらしい。最近では、透明の下敷きにリボーンのマンガを油性ペンで書き写し、みんなで見せ合っているのだとか。絵を描くのが嫌いじゃない息子も、私から1枚のクリアファイルをせしめて、しこしこと書き始めた(勉強もせずに)。なかなか手際よく上手に写す。(あ~、なつかしや。私も昔はいろんなマンガ家さんの絵を写して楽しんだもんだ。)
 写し終えたクリアファイルをそのまま使うのかと思いきや、ハサミでチョキチョキ切り始めるではないか?!
「えっ? 切っちゃうんだ?!」
「うん、ジグソーパズルにしようと思ってさ」
「へ~、でもモノクロの線画だけじゃ、難しくない?」
「ヘーキヘーキ♪」
 あれよあれよという間に、全19ピースのジグソーパズルが完成! その情熱、勉強に傾けてみない

1_201011122_20101112   ……という母の心の声など聞こえない息子は、金曜日も1時過ぎから友達とWii三昧。ちゃぶ台をひっくり返したい気持ちをプラスのエネルギーに変えて、“巻き巻きパイ”(りんご&ウィンナー)を焼いてやった。16個も焼いたのに、なぜか私の胃袋には1個も入らずじまいなのだった

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2010年11月12日 (金)

マンスリーテスト ザ・ファイナル

 昨夕は、息子は塾のマンスリーテスト ザ・ファイナル。毎月このテストでクラス替えをしていたのだけれど、それももう、今回で最後。まぁ、このテスト以外にも、日々の授業中の小テストの累計で細かくクラス昇降をしていたから、さほどプレッシャーというわけではなさそうで、むしろテストだと聞いて喜んでいた。
「わー、今日、テスト? ラッキー! 授業より短いし、緊張感もずっと少ないからね」
とのこと。まぁ、変に緊張しすぎるよりはリラックスしてできるのはいいことだけれど、緊張感のカケラもないのもどうかと思う。

 それはさておき、この日は先週行われた志望校別テストの結果がWebアップされる日だったのだが……。
ガ・ガーン!!!!!
なんともはや、いまだかつてない最低最悪の数字が並んでいた…。やはり、テレビ見放題、ゲームやり放題、マンガ読み放題の当然の結果と見るべきか?!。夏休み明けに見違えるような伸びを見せていたのが、また元通り…という感じ。茫然自失で言葉もないが、傍で見ている分には、息子はずいぶんいろんな意味で成長しているように見えるし、学力的にも私の中での小学生の水準ははるかに超えている。手前味噌のようだけれど、中学受験というものを知らなかった私の水準が相当低いというだけのことなのだが
 ここまできて、もううるさいことを言うつもりもなく、あとはただ、この結果を見た息子がどういう身の処し方をするのかを静かに見守りたい。

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2010年11月11日 (木)

毎度おなじみ二度手間パターン

20101109  先日は久々に手作りおやつを作った(作らされた?)。
 
「世界一受けたい授業」で紹介されていた“炊飯器で作るチョコホットケーキ”の再現。市販のホットケーキミックスに卵と牛乳と溶かしチョコを入れて混ぜ、それを炊飯器に入れてスイッチオン!という代物。息子は、番組を見てすぐに「これ今度作って!」と言ってきた。
 ご要望にお答えして、米粉のホットケーキミックスでやってみたのだが、分量が多すぎたのか、炊飯器では半生状態になってしまい、結局フライパンに移し替えて焼くハメに。いつもの、“手抜きしたつもりが二度手間”パターンになった(別の日は、タジン鍋で楽しようとして結局タジン鍋の焦げ落としで大わらわになったのだった…)。見栄えはイマイチだったけれど、モチっとしておいしく、生クリームでも添えれば最高だったね~♪と言いながら一瞬でペロリ。もう二度手間はこりごり~

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2010年11月10日 (水)

吹っかけジャンケン

 今週はどういうわけか、息子の小学校で2日間も、1時過ぎの下校の日がある。この一年、土曜授業と短縮日程の導入で、時間割がほとんど意味をなしていない気がする。“ゆとり教育”の改善過程で、学校もいろいろ大変なのかもしれない。
 まぁ、このイレギュラー日程の多さは、もはや“あきらめの境地”で静観しており、むしろストレスが溜まっていそうな息子には、この時期の短縮日程は天からのギフトかも。先日の文化の日は塾のテストで朝9時から夕方5時まで缶詰状態だったし、土曜日も午後中ずっと塾、日曜日も朝8時から夜8時15分まで、昼休み休憩のみのハードワーク。月曜の朝はさすがにちょっと辛そうで、見るに見かねた私は、「今週は昼で下校の日が2日もあるから、友達と遊ぶ相談してきたら?」と声をかけた。そうしたら、月曜の放課後、(この日は短縮日程じゃないのに)早速遊ぶ約束をしてきて、6時半まで久々に羽を伸ばしていた。その日は、食後のテレビタイム返上で、学校の宿題やら過去問の課題消化などをするハメになったが、それでも見るからに元気が戻ったようでホッとひと息。やっぱり子どもには、何よりもまず元気でいて欲しい。寝ることも食べることも大事だけれど、遊びも大事。
 塾の先生が「これから先は、勉強のプレッシャーのせいか、妙にハイになるお子さんが出てくると思いますので、顔色をよく見てあげてください」というようなことをおっしゃっていた。うちの子の場合、受験や勉強の話をしようとすると「ジャンケンポ~ン!♪」と急にジャンケンを吹っかけて話の腰を折ろうとするようになった。「その話はしたくない」というメッセージと照れ隠しと半々なんだろう。この“吹っかけジャンケン”が出たら、ちょっと一息つくことにしている。無理を押してばかりじゃ、あんまりいいことはないと思うし。自分自身のペースメークも含め、“がんばりどころ”と“休みどころ”のバランスの見極めは難しいな~。

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2010年11月 9日 (火)

紙メディアの試行錯誤

 今年の夏の終わりごろだったか、東京新聞が1週間無料キャンペーンをして、我が家にも営業の人が回ってきた。従来の販売店による粗品攻勢ではなく、どこぞの営業所で内勤をしている人が名刺持参で回ってきて、お試し期間が終わった後に玄関先でいろいろアンケートに答えさせられた。
20101108  そして今度は、朝日新聞の1週間無料キャンペーンの案内が日曜日に…。どうやら、新人採用された1年目社員が各戸を回っているらしい。その際、「キャンペーン申込書」を渡されたのだが、その中に「スタッフ大学名」というのがあり、我が家に回ってきた新人さんの出身校は「東京大学」だった。ふ~む、さぞや社会や経済や国際問題についていろいろ思う所をお持ちの正義感溢れる若者なのだろうなぁ。先の東京新聞の営業の人とも、“新聞の未来”みたいな話をしたのだけれど、今度の朝日新聞1週間お試し期間が終わって、再度の訪問を受けたら、是非“紙メディアの未来”についてご意見を伺ってみたいと思う。
 先日、村上龍さんが電子出版の会社を立ち上げたというニュースや、GoogleEditionの発表もあったけれど、出版も新聞も、今は本当に試行錯誤期間だと思う。新聞については、お金と時間がたっぷりあり、紙の完全なリサイクルシステムが出来上がれば、そりゃぁ日々、朝日・読売・毎日・日経・東京の各紙を読み比べてみたいとは思うものの、お金も時間もないのは言うまでもない。新聞用の紙って、森林にどのくらいの負荷になっているんだろう? 出版に関してはとにかく、“読まれることもなく廃棄される本の量”をどーにかしないと胸の痛みがおさまりそうにない。電子書籍とエコ度を比べるのも難しいから、どっちがどっちとも言えないが、誰か、活版の時代・オフセットの時代・電子書籍の時代と、3つのエコ度と保存可能期間の比較研究でもしてみてくれないかなぁ。内容に関して思うのは、作る工程が楽になればなるほど、そこに込められる“思い”みたいなものが希釈化されてるような気がする。今の新聞各紙に“イデオロギーのぶつかりあい”みたいな白熱した感じはあまりないもんなぁ。
 紙と中身、どっちも難しい問題をはらんでいるようで、今後のなりゆきが気になります。

……と書いているそばから、『1Q84』の中国語版など多くの日本の書籍が、アップストア(←まぎらわしい…)で無断配信されているというニュース。アップルは、権利侵害についての審査はしないままアップロードしているという。日本は、侵害ファイルのダウンロードは違法化されたけれど、特に罰則規定はないことを考えると、この先が思いやられる。。。

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2010年11月 8日 (月)

『NARUTO』巻ノ五十三

20101107 「これ読んだら、ママ絶対泣くよね」
「うん、泣くね」
「まぁボロボロだね」
「間違いないね」
―――週末、夫と息子が、すでに読み終えた『NARUTO』の53巻を私の前に差し出して、したり顔で話していた。カバー絵を見ただけでも泣きそうになる私。
「さぁ、どうだか~?」
とごまかしつつ、二人がいる所で読んで泣き出すのは癪なので、脇によけておいた。
 日曜の日中、息子が塾で留守のすきに、そろりそろりと読んでみると…「ナルトの出生」と題された本巻のキモは終盤。ナルトの両親が自らの命に代えて九尾の狐を封印する際、生まれたばかりのナルトに投げかける言葉の数々がもう……。ボロリボロリと泣けてしまい、メガネに涙の飛沫が飛びまくり、読み終えた頃には視界がにじむほどだった。
 そんな体たらくを見せまいと、急いで玉ねぎを刻みまくり、カレーを煮ていたら、別の部屋で仕事していた夫がやってきてこう言った。
「あ~、泣いたのごまかそうとして、カレーなんか煮てる(^^)」
きぃぃ~、デリカシーのかけらもない輩。へいへい、どうせ泣きましたよ。これで泣かない母がいたら、お目にかかりたいってばね

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2010年11月 7日 (日)

聖光学院 学校説明会

 秋晴れの気持ちよい土曜日、神奈川の聖光学院の学校説明会へ。先週夫が行くはずだったが、台風で東海道線が止まってしまったため、今週私が行くことに。我が家からは距離がありすぎるので、お世話になりたくてもなれない可能性がきわめて高いのだが、神奈川屈指の学校ということで見聞を広める意味合いにて。
 電車で向かう途中、横浜駅や桜木町駅を通過するのだが、APEC開催前とあって、警察官がウヨウヨしていた。山手という駅で下車するのは初めてだったが、名前のとおり山の手の上品な家屋が立ち並び、なにより空が広くて自然が豊富な地域のようだ。徒歩10分ほどのところの校門に着くと、土曜の午後だというのに生徒がたくさんいて、皆テニスやバスケなどの部活動を活発に行っていた。説明会会場の受付などにも生徒が積極的に関わっており、校長先生と教頭先生のお話も心のこもった慈愛に満ちたもので素晴らしかった!(以下メモ)
 ・オーケストラ部の演奏でお出迎え
 ・仕事を持つ母親への配慮あるお言葉があり、食堂も充実とのこと
 ・今後4年ほど、三期に分けて新校舎建築とのこと('12/3、'13/8、'14/3)
 ・53年の歴史で、とにかく広く自然豊か!
 ・修道院やキッチン付き自習施設セミナーハウスもあり!
 ・聖光塾と選択芸術講座という教養・芸術系の時間がとても豊富
 ・学年を挙げてのホームステイの仕組みが充実
 ・水泳が盛んで、泳げない人はいなくなる
 ・少林寺拳法部は毎年全国大会出場
 ・選択演習という移動教室が多い
 ・8:20~15:10(朝のHRが25分もある)
 ・自学自習施設のザビエルセンターは休み中でも夜9時まで開館(キッチン付き)
 ・カソリック修道会が経営母体だが、信者はそう多くない
 ・途中ジャグリング・パフォーマンスを見せて楽しませてくれた
まぁとにかく、噂にたがわぬ素晴らしいカソリック・ミッションスクールで、工藤校長先生と村山教頭先生両名のお話に感銘を受けた。
「子どもは神様から託されたもの。家庭と学校で協力して社会へ派遣していくのを仕事とこころえている」
「全教員での会議は月2回のみで、徹底的に生徒に付き合える環境を作っている」
など、本学の面倒見のよさを象徴するような、生徒をとにかく慈しんでいくんだ!という静かな意気込みを感じた。
 またひとつ、「素敵な学校」リストが増えた形。さて、我が家の併願パターンもそろそろ決め込んでいかなくちゃならない。。。これを考えだすと、“中学受験は親の受験”と言われるのがよくわかる。出願・受験・発表・手続きという一連のものが、1月から2月上旬のスケジュールを滅茶苦茶混乱させる。いやぁ~、夫との綿密な打ち合わせが必要だぁ~

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2010年11月 6日 (土)

三体以上問題

 桐生の小学校で起きたことを思うと、泣けてくる…。これに関わるすべての人の悲しさを思うとやりきれない。ご本人も、親御さんも、妹さんも、クラスメイトも、先生方も、近所の人たちも。。。
 物理の単純な問題でも、三体以上になるといきなり難しくなるけれど、人間関係はこれとは比べものにならないくらい難しい。“孤立”とか“孤独”を恐れる気持ちって、たぶん三歳くらいから芽生えるのだろうけれど、世界の広さを知るのはそれよりずっと後のこと。このギャップ期間が、感受性の鋭い人にとってはなんとも辛く険しい時間なのだろうな。義務教育期間っていうのは、まさにこのギャップの狭間にあって、世界の広さとか価値観の多様さを教えてあげるべきものなのかもしれないけれど、往々にして、むしろ真逆の効果を発揮しちゃったりするから怖い。大人の責任の重さを痛感させられる。
 私のまわりに、孤独を抱えている人はいないかな? 私自身が独善的な価値観に凝り固まっていないかな? 誰もがのびのびと自律して、柔軟にいられたらいいのに、人と情報が増えるほど、そうあることが難しくなるようで哀しい。
 息子に、恐る恐る訊いてみた。
「クラスでいじめられてる子、いない?}
「ん~? 前は女子の間であったみたいだけど、今はないんじゃない?」
(ほっ…)
あ~、「俺は群れるのは嫌いだぜ」とか言って澄ましていられれば楽なのになぁ~

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2010年11月 5日 (金)

塾の最終保護者会

 昨日は塾の保護者会だった。しかも最後の保護者会。まだ個別面談等はあるにせよ、あとはもう、本番に向けてまっしぐらということだ。4人の先生が入れ替わり立ち代わり3時間ほど、今後の勉強法等についてお話しくださった。クールな塾なので、壮行会や激励会のようなものもなく、ハチマキを巻いて“エイエイオー!”的なノリもないらしい。「受験は単なる一過程であって、普通に勉強して普通に受験して普通に合格して普通にその先の夢に向かってがんばってもらうだけ」というスタンスが潔い。
 毎度のように、各教科の先生がそれぞれ魅力的な持ち味をもって語ってくださった。ある先生が、「この時期にテレビ見たりマンガ読んだりしている子はいないと思いますが…」と前置きして語りだしたときには、正直冷や汗タラタラ。我が息子に限っては、テレビ見放題、マンガ読み放題、新しいDSゲームもちゃっかり入手している始末。遊びをすべてシャットアウトして頑張っているお子さんたちの本気度が、息子にも伝染してくれることを願うばかり。。。
 今回は珍しく、算数の先生がずいぶん具体的な話をしてくださったので記しておこう。ふむふむと思って聴いたのは、併願パターンの組み方についてのお話。
 1つ目は、「受験校はすべて志願校!と思って取り組んで欲しい」ということ。“滑り止め”とかいう意識でなく、どの学校も“行きたい”と思える所をしっかり考えて欲しい、ということだ。これに関しては我が家は問題ないかな?と思えた。なにせ惚れっぽい親なので、見る学校見る学校、それぞれに良いところが見えて、全部に行かせたいくらいだから(汗)。
 2つ目は「判定%の見方」。先生は、「こういう数字が気になってしまうものですが、持論で言えば、3種類の区別しかないと思っている」とのこと。それは“20%以下”“20~80%”“80%以上”の区別だそうだ。これにより、“無理がある”“頑張っていこう!”“まずまず大丈夫”の3判断になるというのだ。毎回ブレのある小学生のテストでは、40%と60%に優位な差はないと思うということだった。ごもっとも。焦りすぎず驕りすぎず、大方の人は“頑張っていこう!”と思って取り組んで欲しいということ。この点も我が家は、先生に言われずとも第一志望校は“頑張っていこう!”レベルなので、驕る心配はなさそうだ(笑)。
 3つ目は「60%、3つ受ければ90%」という自作標語。算数の先生らしい標語で笑った。たとえ合格可能性60%と言われた学校でも、3つ受ければ確率は必ず上がるから、不合格を恐れずに果敢に受験して欲しい、ということのようだ。「塾講師という人種は、一人最低一校は成果を出して欲しいと思うものなので、今後の面談で厳しいことを申し上げることもあるかもしれませんが、挑戦すべき所には挑戦していく勇気も持っておいてください」とのこと。
 各先生とも、親に対する注文としては、とにかく「褒め上手」でいて欲しい、ということと、「健康管理」をしっかり、ということだった。「課題よりは睡眠時間重視」とか「栄養バランスの取れた良い食事を」とか、果ては「1月に入ったら生モノは食べさせない」なんていう言葉まで飛び出し、「げ~、そんなにデリケートに扱わなくちゃいけないのぉぉぉ?!」と思ってしまったが、がさつな私のこと、これくらい言ってもらわないと、平気で消費期限切れ食品を食卓に並べてしまいそうだから、まぁしっかりと小耳にはさんでおこう
 集まった保護者の方々は、なんとなく鬼気迫る雰囲気を醸し出していた気がするけれど、先生方が「本塾を選んでいただいてありがとうございました」と最後におっしゃるのを聴き、「息子はいい先生方にお世話になってきたんだなぁ…」としみじみしてしまった。まだしみじみするには早すぎるぞっ>私

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2010年11月 4日 (木)

文化の日

 真っ青に晴れ渡った文化の日、息子は朝からお弁当持ちで塾の模試を受けに行った。午前一校、午後一校。親は「午前の一校だけでいいんじゃない?」と言ったのに、自ら「受けてみるよ」と志願した。楽な方、楽な方を選ぶ息子にしては珍しいことだと驚いたのだが、さすがに秋晴れの澄み渡った空を見て、「あーあ、なんか塾行くのがもったいないような天気だな…」とつぶやき、後悔の色を見せていて笑えた。
 とはいえ、本番までのあと数回の模試で、この日のように午前午後とハードにこなすスケジュールはもうない。最後の終日模試と割り切って、せいぜい脳天をしびれさせて来ておくれ…と送り出した。

 最近、子どもの教育やら自分の人生やらに迷ったら、見ることにしている動画がある。スティーブ・ジョブズ氏によるスタンフォード大学卒業式での式辞だ。彼のある種冷徹な部分の良し悪しはともかくとして、「点と点をつなぐ」「愛と敗北」「死」という3つの話と、「Stay hungry, stay foolish」で締めくくられるこの講演を聴くと、息子へ求めるものがとてもシンプルになっていくから。
  好きなことを見つけること
  信じられるものをもつこと
  愛せる仕事に就くこと
この3つのうちのどれか1個さえ得られれば、彼の人生の見晴らしはずいぶんよくなるんじゃないかな。ジョブス氏のご両親は、彼に大学を卒業して欲しかったようだけれど、そういう形式的なことは本当に些末なことだと、彼が身を以て示してくれてる。息子の一日一日が、後からつながる1ドット1ドットとして、しっかり刻まれていくことを願う、文化の日でありました。

……こんな親心など意にも留めず、模試から帰った息子の第一声。「ひゃ~、最後の社会は寝ちゃったよ!」
――― なに~?!(ドッカ~ン

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2010年11月 3日 (水)

食欲の秋?

 月曜日のこと。夕方4時ごろに帰宅した息子、「あ~、腹減った…」と言いながら冷蔵庫を物色し、一膳分ずつタッパーに入れてある冷や御飯をレンジに入れて温め始めた。温まった御飯に味噌をひとしゃじ。ムシャムシャとあっという間に平らげた。その後、買い置いてあった”麩菓子”を食べて、さらにもう1パックの御飯も味噌をからめて食べてしまった。
「何々? 給食が食べられなかったの?」
「別に~」
「体育がハードだったとか?」
「別に~」
…それから1時間もしないうちに夕食にしたのだけれど、その夕食もきれいに完食。これぞ食欲の秋? はたまた育ち盛り?(ところで、先日の給食メニューにあった“パンプキンエンドレスパン”というのはどんなものなんだろう? すごく気になるのだが、息子が教えてくれない…)

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2010年11月 2日 (火)

混迷する地球市民

 実家の両親が、11月に計画していたスペイン旅行を取りやめ、国内の中国地方めぐりに切り替えた。「なんだかね、テロだのデモだので不穏な感じだからさ」とのこと。う~む、確かに。ここしばらくのいろんなニュースに混乱させられる。
 北朝鮮のパフォーマンス、中国の強硬姿勢と過激なデモ、フランスの年金問題、航空機への爆弾テロ未遂、米中間選挙でのTeaPartyの台頭、ロシア大統領の北方領土訪問などなどなど。このほど帰国されたノーベル賞受賞者の根岸英一さんが「若者よ、もっと世界へ」と話しているのをニュースで聞き、本当にこれからの若い人は、世界を舞台にしないと生き残れないし、何にせよ、世界を基準に考えないと物事が進まない時代なのだとは感じるけれど…。息子などは「海外は怖い」と言う。国内だって、故・石井紘基議員の事件みたいな得体の知れないことや、弱い人を食い物にするような事件がままあり、“正義はいずこ?!”と思ってしまうことがしばしば。そんなことは今も昔も変わらず、単に情報化が進んで耳に入る話が増えただけのことなのかもしれないが、昨今のモラルの低下加減とあいまって、身近な日本人にさえ警戒してしまったりする今日この頃。朝のニュースを毎日見て、どんどん世間に対する不信感を強める息子に、「世の中には“いい人”の方がずっと多いんだから、安心していいんだよ」と話しても、なんだか空々しい感じ。。。
 中学受験では時事問題もよく出題されるようなのだけれど、なんだか子どもには見せたくないニュースや、解釈に苦しむニュースが多すぎて困る。こんな世情下だからこその「池上彰の学べるニュース」大ヒットかな?
 ある私立中学の校長先生がおっしゃっていたっけ。「日本は僻地です。日本にいる外国大使には僻地手当が出ています。日本のマスコミは偏狭です。欧米の主要メディアが、中国とGoogleの喧嘩を一斉に報じていたとき、日本のメディアはすべて、小沢一郎さんの秘書逮捕を報じていました。…云々」―――若い人が海外に出たがらないのはもしかして、英語教育とか就職状況とか以前に、人間不信が原因なのかもしれないなぁ。

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2010年11月 1日 (月)

『バクマン』と『家庭教師ヒットマン リボーン』

 目下我が家で盛り上がっているのが、アニメ『バクマン』とコミック『家庭教師ヒットマン リボーン』。『バクマン』の方は、NHK教育テレビのアニメ『メジャー』に夢中だった私が、『メジャー』終了後に引き続き夢中になってしまったもの。『リボーン』の方は、息子の小学校友達の間ではやっているらしい。
 『メジャー』は、かなり唐突に乱暴に終わってしまった気がするが、家庭持ちになってしまった吾郎ちゃんは、もはやそれ以前のような燃え方をするのも不自然かもしれず、この辺りがいい潮時だったのかなぁ…と無理やり納得。で、『バクマン』の方はまた、初々しい中学生男子コンビの青春スト―リーで、おばさんはすごく萌えている。やっぱ青春っていいよなぁ~と実感。コブクロの曲が流れるオープニングがまたよくて、コブクロの小渕さんと黒田さんが、本編のサイコーとシュウジンとダブって、これまた良い感じ。土6のETVアニメはいいなぁ~♪
 『リボーン』は、以前チラリとアニメを見たことがあったくらいだが、息子はもうケラケラケラケラと本当に幸せそうに読んでいる。最初の方の“死ぬ気でやれば何でもできる!”というコンセプトが面白く、軟弱者の息子にもリボーンのような家庭教師をつけたくなるなぁ。前半はひたすら明るいギャグ漫画だけれど、だんだんとシリアスになってくるのかな?
 青春は遥か彼方の私だけれど、若き日の熱血スポ根魂が、“友情、努力、勝利”のジャンプ作品に触れることでフツフツと蘇る。まだまだ若いもんには負けないぞぉぉぉ。

 そういえば、声優の野沢那智さんが30日、肺がんのため逝去されたとか。大御所で、代表作を挙げればきりがないけれど、私にとってはやはり『エースをねらえ!』の宗方仁か、『ガラスの仮面』の速水真澄か…。厳しくも愛に溢れた励まし声が忘れられない。天国からの声に耳を傾けながら、これからもがんばります…。
―――おかん、エースをねらえ!…―――

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