『NARUTO』巻ノ五十三
「これ読んだら、ママ絶対泣くよね」
「うん、泣くね」
「まぁボロボロだね」
「間違いないね」
―――週末、夫と息子が、すでに読み終えた『NARUTO』の53巻を私の前に差し出して、したり顔で話していた。カバー絵を見ただけでも泣きそうになる私。
「さぁ、どうだか~?」
とごまかしつつ、二人がいる所で読んで泣き出すのは癪なので、脇によけておいた。
日曜の日中、息子が塾で留守のすきに、そろりそろりと読んでみると…「ナルトの出生」と題された本巻のキモは終盤。ナルトの両親が自らの命に代えて九尾の狐を封印する際、生まれたばかりのナルトに投げかける言葉の数々がもう……。ボロリボロリと泣けてしまい、メガネに涙の飛沫が飛びまくり、読み終えた頃には視界がにじむほどだった。
そんな体たらくを見せまいと、急いで玉ねぎを刻みまくり、カレーを煮ていたら、別の部屋で仕事していた夫がやってきてこう言った。
「あ~、泣いたのごまかそうとして、カレーなんか煮てる(^^)」
きぃぃ~、デリカシーのかけらもない輩。へいへい、どうせ泣きましたよ。これで泣かない母がいたら、お目にかかりたいってばね
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