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2010年11月 2日 (火)

混迷する地球市民

 実家の両親が、11月に計画していたスペイン旅行を取りやめ、国内の中国地方めぐりに切り替えた。「なんだかね、テロだのデモだので不穏な感じだからさ」とのこと。う~む、確かに。ここしばらくのいろんなニュースに混乱させられる。
 北朝鮮のパフォーマンス、中国の強硬姿勢と過激なデモ、フランスの年金問題、航空機への爆弾テロ未遂、米中間選挙でのTeaPartyの台頭、ロシア大統領の北方領土訪問などなどなど。このほど帰国されたノーベル賞受賞者の根岸英一さんが「若者よ、もっと世界へ」と話しているのをニュースで聞き、本当にこれからの若い人は、世界を舞台にしないと生き残れないし、何にせよ、世界を基準に考えないと物事が進まない時代なのだとは感じるけれど…。息子などは「海外は怖い」と言う。国内だって、故・石井紘基議員の事件みたいな得体の知れないことや、弱い人を食い物にするような事件がままあり、“正義はいずこ?!”と思ってしまうことがしばしば。そんなことは今も昔も変わらず、単に情報化が進んで耳に入る話が増えただけのことなのかもしれないが、昨今のモラルの低下加減とあいまって、身近な日本人にさえ警戒してしまったりする今日この頃。朝のニュースを毎日見て、どんどん世間に対する不信感を強める息子に、「世の中には“いい人”の方がずっと多いんだから、安心していいんだよ」と話しても、なんだか空々しい感じ。。。
 中学受験では時事問題もよく出題されるようなのだけれど、なんだか子どもには見せたくないニュースや、解釈に苦しむニュースが多すぎて困る。こんな世情下だからこその「池上彰の学べるニュース」大ヒットかな?
 ある私立中学の校長先生がおっしゃっていたっけ。「日本は僻地です。日本にいる外国大使には僻地手当が出ています。日本のマスコミは偏狭です。欧米の主要メディアが、中国とGoogleの喧嘩を一斉に報じていたとき、日本のメディアはすべて、小沢一郎さんの秘書逮捕を報じていました。…云々」―――若い人が海外に出たがらないのはもしかして、英語教育とか就職状況とか以前に、人間不信が原因なのかもしれないなぁ。

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