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2010年11月 9日 (火)

紙メディアの試行錯誤

 今年の夏の終わりごろだったか、東京新聞が1週間無料キャンペーンをして、我が家にも営業の人が回ってきた。従来の販売店による粗品攻勢ではなく、どこぞの営業所で内勤をしている人が名刺持参で回ってきて、お試し期間が終わった後に玄関先でいろいろアンケートに答えさせられた。
20101108  そして今度は、朝日新聞の1週間無料キャンペーンの案内が日曜日に…。どうやら、新人採用された1年目社員が各戸を回っているらしい。その際、「キャンペーン申込書」を渡されたのだが、その中に「スタッフ大学名」というのがあり、我が家に回ってきた新人さんの出身校は「東京大学」だった。ふ~む、さぞや社会や経済や国際問題についていろいろ思う所をお持ちの正義感溢れる若者なのだろうなぁ。先の東京新聞の営業の人とも、“新聞の未来”みたいな話をしたのだけれど、今度の朝日新聞1週間お試し期間が終わって、再度の訪問を受けたら、是非“紙メディアの未来”についてご意見を伺ってみたいと思う。
 先日、村上龍さんが電子出版の会社を立ち上げたというニュースや、GoogleEditionの発表もあったけれど、出版も新聞も、今は本当に試行錯誤期間だと思う。新聞については、お金と時間がたっぷりあり、紙の完全なリサイクルシステムが出来上がれば、そりゃぁ日々、朝日・読売・毎日・日経・東京の各紙を読み比べてみたいとは思うものの、お金も時間もないのは言うまでもない。新聞用の紙って、森林にどのくらいの負荷になっているんだろう? 出版に関してはとにかく、“読まれることもなく廃棄される本の量”をどーにかしないと胸の痛みがおさまりそうにない。電子書籍とエコ度を比べるのも難しいから、どっちがどっちとも言えないが、誰か、活版の時代・オフセットの時代・電子書籍の時代と、3つのエコ度と保存可能期間の比較研究でもしてみてくれないかなぁ。内容に関して思うのは、作る工程が楽になればなるほど、そこに込められる“思い”みたいなものが希釈化されてるような気がする。今の新聞各紙に“イデオロギーのぶつかりあい”みたいな白熱した感じはあまりないもんなぁ。
 紙と中身、どっちも難しい問題をはらんでいるようで、今後のなりゆきが気になります。

……と書いているそばから、『1Q84』の中国語版など多くの日本の書籍が、アップストア(←まぎらわしい…)で無断配信されているというニュース。アップルは、権利侵害についての審査はしないままアップロードしているという。日本は、侵害ファイルのダウンロードは違法化されたけれど、特に罰則規定はないことを考えると、この先が思いやられる。。。

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