思いがけぬ安息日
「さぁ、師走突入!」と張り切っていた私の出鼻を見事にくじく形で、息子は12月のしょっぱなに学校を休んでくれた(涙)。6年生になって初めての欠席。別にインフルエンザでもノロでもなく、熱も微熱で、単に鼻水がひどかっただけなのだが、いかにもこれから熱が上がってくるぞぉ~という顔をしていたので、半日授業だったこともあり、大事を取って休ませた。まったくもって、予想外の安息日。午前中ダラダラと横になり、小一時間ほど昼寝をしたらケロリと顔色もよくなったので、単なる疲れだったのだと思う。
この疲れの原因、おそらくはその前日にあった校長面接ではないかと想像している。「年内に、6年生は全員、校長先生との面接があります」という告知は受けていたのだけれど、その時がついにやってきたというわけだ。校長室で、校長先生と二人きり、10分前後もの間、いろいろな質問に答えるということで、告知の時点から息子は相当緊張していた。「別に校長先生だって一人の人間なんだから、取って喰われるわけでもなし、普段どおりに受け答えするだけでいいんだよ」と話してはおいたのだが、アドバイスもむなしく、息子は針のムシロ状態を体験して帰ってきたのだった。どんな質問をされたのかと訊いても、一切教えてくれなかったから、よほどカチンコチンになっていたのか、はたまた振り返るのも嫌なほど悲惨な受け答えをしたのか…? 真面目な息子だから、一般の先生さえ、崇め奉るようにして反抗のハの字もしたことがないから、校長先生となれば尚更か、黄門様の御前でひかえおろう状態だったに違いない。小学校入学時の面接では、ここまで緊張してなかったのになぁ~? これから先の人生、何度となく“面接”的な場面に出くわすだろうことを思うと、いい経験をさせてもらったのではないだろうか。
80人弱の生徒たち一人ひとりと面談してくださった校長先生、どうもありがとうございました~。
そうそう、息子の真面目さを象徴するようなエピソードとして、一つ、だいぶ前にこんなことがあった。担任の先生と副担任の先生二人から、「どっちの先生の方が好き?」と訊かれた息子。先生方は日常のおふざけのつもりだったようなのに、息子はその質問を心底真面目に受け取って、結局どちらとも答えられずに泣いて帰ってきた。甲乙つけがたかったのか、つけちゃいけないと思ったのかはわからないが、忘れられない出来事。その晩、わざわざ先生からお電話をいただき、「ちょっとふざけたつもりだったんですが、困らせちゃってスミマセンでした」とのお言葉。「いえいえ、“どっちも好き”くらいに切り返せるような機転をきかせられればいいんですが、真面目すぎちゃって、こちらこそご心配をおかけしました~」と恐縮。あれからもう何年も経っているのに、いまだに融通のきかない真面目一辺倒の息子のようである。
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