檄が飛ぶ
クリスマスの晩、息子の冬期講習の迎えに出た夫が、戻ってきてから言った。
「帰り際、先生から全生徒に檄が飛んでたね」
息子は「うん…」とうなずくだけ。興味津々で私が「なんて?なんて?」と尋ねると、
「いや、はっきり聞こえたわけじゃないけど、“やる気がないなら来るなっ!”みたいな感じ」
息子に「なんて言われたの?」と訊いても、「ナイショ」と言うだけで教えてくれない。
「生徒を傷つけるようなことじゃなく、“やる気”を出すためだよね?」
「うん」
「そんなにみんなダラけてんの?」
「うん」
何を訊いてもウンウン唸るだけなので訳がわからなかったが、クリスマスで浮わついた子どもたちに喝を入れてくださったんだと思う。喝入れ、大いに結構! 今どき、スポーツクラブのコーチに頼んでも、なかなか本気の喝は入れてもらえない。叱る方は、“なにくそ!”という反骨精神を見せて欲しくて怒るのだから、先生を睨み返すくらいの気概をもってもらいたいものだ。
私の中学高校時代の部活の先生なんて、そりゃーもう、年中怒鳴ったり蹴ったり殴ったり、すごいもんだった。体育館の壁面で頭をドリブルされてた同級生もいた。それでもみんな、涙をこらえ歯を喰いしばって頑張ってた。卒業してから恩師に会ったとき、「いやぁ、叱ったのはいいけど、睨み返されてそりゃぁもう怖かったぞ」と笑われた。当時は「なんでっ?!」と思わなくもなかったが、今考えると、「できるはず」という期待をもって指導してくださってたんだと思える。
真面目に叱ってくれる大人が周囲にいてくれるのは、本当にありがたいこと。それはスポーツでも勉強でも礼儀でも同じ。体罰はともかくとして、大いに期待すればこその叱咤は大事にしたい。まだあまり猛烈に怒られたことのない息子だが、翌日も普通の顔で出かけて行った。。。(否、私の雷に慣れ過ぎてて、先生の檄は静電気くらいにしか感じなかったとか?!)
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