ふたご座流星群
この間の火曜の晩は、ずいぶんと夜空が澄んでいて、上弦の月がすごくきれいに見えた。息子の塾のお迎えに出た際、(ふたご座流星群、見えないかな~?)と上を見上げながら歩いていたら、空に何かあるのか?!と道行く人が私に釣られて上を見上げていて内心クスクスと笑ってしまった。
残念ながら見えなかったけれど、息子とふたり、帰り道にピカピカのお月様を愛でながら歩いた。晩御飯を食べながら、「流れ星はさすがに見えなかったね~」と話していると、息子がポツリとこう言った。
「そういえばね、僕の塾のクラスに双子の男の子たちがいるんだよ」
「へ~! 成績順に分けられちゃうクラスなのに、二人とも一緒なんだ~、さすが双子だね」
と私が驚くと、息子は全然違う部分に感動していた。
「いやぁ、二人もいっぺんに塾に通わせる親って偉いよね」
(うっ、確かに…、集団学習塾とはいえ決して安いお月謝ではないのに…)
双子ディスカウントとかあるのかな?などと考えつつ、おかしな視点で見ているもんだと苦笑。
「でもね、顔、全然似てないの」
「へ~、そうなんだ。二卵性なんだね」
そして、珍しく早く帰宅した夫も交えて双子談義。夫には一卵性の双子の弟がいて、息子が初めてそのおじさんの顔を見たときの様子をなつかしく思い出した。左右対称ウリ二つだったので、かなり混乱している様子だったっけ。今では夫がすっかり太ってしまったので、簡単に見分けがつくけれど、当時は本当にそっくりだった。
「その二人、志望校もおんなじなのかな?」
「さぁ~? でも、家にもライバルがいるっていいよね」
(うん、確かに。親がハッパをかけなくても、二人で勝手に切磋琢磨してくれそう…)
―――その夜は、お風呂上りにも夫と息子が窓を開け放ってしばし流星探しをしていた。ロマンティックな夜に水を差して申し訳なかったが、私の「風邪ひくからさっさと閉めて寝なさーい」の雷
で幕を閉じたのだった。
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