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2011年1月20日 (木)

あらまっちゃんデベソの宙返り!

 受験期の親心は、こうも落ち着かないものか…と思い知らされる今日この頃。小学校で日常的にやる漢字テストを息子が持ち帰った。学校の漢字テストは、みんなが100点取って当たり前の世界なのだが、先日の息子はなんと85点! それを見た私、咄嗟に口をついて出た言葉は―――
「あらまっちゃんデベソの宙返り~!」
正直ショックだったわけなのだが、なぜかお笑い芸人のようなリアクションをしてしまい、自分の情緒不安定ぶりを認識させられた。書けてない漢字の一つが「夫婦」の「婦」の字だったこともショックに輪をかけた。女辺まで書けてて、なぜ「婦」の字が出てこんのだぁぁぁぁ?! こんな基本的な字も書けんで、受験なんかすなーーー!と言いたい気持ちをぐっとこらえ、息子の顔を見ると……輝いている?!
「今、なんて言った?」
「え? “あらまっちゃんデベソの宙返り”」
「え? もう一回」
「“あらまっちゃんデベソの宙返り”」
「どういう意味?」
「“あらま”って驚いてるんだけど、それの増幅形」
「そうだったんだぁ~!」
「なんで?」
「いやね、友達が学校でそんな風に言ってたんだけど、今まで何て言ってるかよくわからなかったんだよ」
…どうやら、自分の知らない芸人さんのネタか何かだと思って、訊き返せずにいたらしい。私ですら、数十年ぶりに口にしたので、語源というかルーツは知らない。ただ、あまりのショックと、それをうまく隠さなきゃという思いと、深刻にうちのめされてちゃいかんという自制心が、数十年の時を超えて呼び起こした魔法の呪文だった。
 これ、使えますよ、受験生の親御さん! とかく深刻になりがちなケアレスミスなんかも、この呪文を唱えれば、あら不思議。そんな些細なことはチャラにして、前進前進!という気持ちになる。脳みそがクルリンと宙返りして、記憶の奥底から、忘れかけてた言葉をよみがえらせてくれるようなリラックス感――
 あ、私が壊れかけてるだけか…?

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