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2011年1月 7日 (金)

「INCEPTION」

 そういえば、大晦日の日中、PlayStationStoreからダウンロードして、「INCEPTION」を観た。
――“胡蝶の夢”――と感じた方も多かったのではと思う。ラストシーンのコマが回り続けるのか倒れるのか…の余韻を残しつつ、一応はハッピーエンド。
 アイディアの保護と利用について勉強している身としては、「アイディアを直接脳から盗む」という予告のコンセプトに惹かれ、アイディアの価値をどんなふうに見せてくれるのか期待していたのだけれど、それに関してはほとんど触れられず。あろうことか、ライバル企業の御曹司の頭の中に、“父との和解感”とか“実権者への不信”を“植え付ける”(←この作業を“Inception”と言っていた)という話にすり替わってしまって、「アイディアの重要性の話はいずこへ~?!」と放り出された感満載。むしろ最初から、夢と現実の間を行き来する話、と告知して欲しかった。
 まぁそれでも、楽しめたのは確か。二重三重に階層的に連なる夢の中へ侵入し、深いところほど時間の流れが速い。現実のタイムリミットまでに、夢の中でミッションを遂行して無事戻ってこられるのか?!というスリリングな設定でハラハラドキドキ。教訓的に言えば、たとえそれが夢だろうが現実だろうが、与えられた時間の中で最善を尽くす人たちを見せられて、「あ~、現実の人生もある意味夢みたいなもんかもしれないけれど、その場所・その時間を精いっぱい生きることが大切なんだなぁ~」と思わされる、といった感じか…。ともあれ、私にとっては、現実のみならず夢さえも別人格間で共有して相互作用を起こしうる…という設定にシンパシーを感じる一作だった。(現実が夢に影響しているのか、夢が現実を攪乱しているのか、他人の意識が自分の夢に入り込んでいるのかetc、悩むことってありませんか?)
 docomoのCMに洗脳されているせいか、渡辺謙さんがどうにもデカプリオの携帯に見えて仕方のない私でありましたがね…

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