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2011年2月20日 (日)

文化財デジタルアーカイブ展

20110219  土曜日は、家族で野暮用を済ませた後、とあるギャラリースペースで催されていた「京都 美の継承」というデジタルアーカイブ展を見に行った。小学校で配られたパンフをきっかけに行ったのだが、なかなか素晴らしかった。
 文化庁は、今後5年ほどは、国宝級の文化財は出展を控える方向なようで、今回のこの展示は、まさに国宝級の(劣化激しき)屏風絵を、Canonのデジタル技術を駆使して複製したものなのだそうだ。こういう活動には大賛成! 一生に一度しか拝めない本物より、一か月に一度気楽に見にいける複製の方が、人生を豊かにしてくれると思うから。しかも、本物となると、高い入館料を払って大行列に耐えながらの一瞬の邂逅だろうが、複製なら、ゆったりと間近で何時間でも眺めていられる。デジタルアーカイブの活動、是非活性化して欲しい。
 このたびの展示物は以下のもの。
・二条城所蔵 重要文化財「松鷹図」
・メトロポリタン美術館所蔵「八橋図屏風」
・神戸市立博物館所蔵 重要文化財「南蛮屏風」
・妙心寺所蔵 重要文化財「龍虎図屏風」
・シアトル美術館所蔵「琴棋書画 襖のうち囲碁図」
・豊国神社所蔵 重要文化財「豊国祭礼図屏風」
・建仁寺所蔵 国宝「風神雷神図屏風」
 「風神雷神」は、先の上海万博で展示されたものがそのまま展示されていたそうで、独特の構図が見応えあった。個人的に素敵だなぁ~と思ったのは「八橋図」。尾形光琳の作で、たくさんのカキツバタがしっとりと並んで、なんともいえない演出感だった。息子は「龍虎図」の龍に見とれて面白がっていたな。
 高精細複製の技術は、今後の文化財保護にはなくてはならないものなんだろうなぁ~。イベント企画してくださった方、ありがとうございました!

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