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2011年3月28日 (月)

“スタジオジブリ物語”

 録画したまま観ずにいた、日テレ&テレビマンユニオン制作の「スタジオジブリ物語」を観た。宮崎アニメのデータブックとしては、叶精二さんの『宮崎駿全書』という圧巻の書があるのだが、それを多分に活用し、歴史的背景も丁寧に織り込んだ、見応えのある番組だった。一癖も二癖もある人たちの肉声がたくさん挿入されていたのが嬉しかった。
 ジブリ映画で私が見ていないのは、「ホーホケキョとなりの山田くん」と「借りぐらしのアリエッティ」の2本だが、「パンダコパンダ」というジブリ以前の古い作品なんかも見ているから、ジブリファンというより宮崎駿&高畑勲&大塚康生ファンという感じだ。ジブリの屋台骨たる宮崎さんと高畑さんが過去に関わった「長靴をはいた猫」や「ハイジ」や「母をたずねて三千里」「赤毛のアン」などなどなど、彼らの作品を見なかった私より、観てきた私の方が、間違いなく“ちょっとはマシな人間”になっていると思う。そういう意味で、宮崎&高畑作品は、私の“人格形成のホネ”のような存在。
 “文明”と“自然”のはざまで、むきだしのバイタリティを衰えさせることなく創作活動を続けてきたお二人の“よきライバルぶり”が、全編通して伝わってきた。この二人の関係性こそが、ジブリ映画の面白さの根源だったのかもしれないなぁ~。(水の放射能汚染に戸惑う今このときに本番組が放映されたことは、なんとも皮肉!)

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