めくるめくシゴキの洗礼…
入学式のあった先週は、比較的余裕の発言が多かった息子―――。
「受験中もゲームやり続けてた子、いっぱいいるみたい」
「お弁当、10分で食べれた」
「男だけの世界でも、そんなに気持ち悪くないよ」
「授業、楽しいよ」
「一緒に帰る子が、ACのCMのパロディ動画見せてくれた」
「お父さんが公認会計士の子が、監査委員を引き受けてた」
「応援歌の練習のとき、先輩のあまりの怖さに泣いてる子がいた」
「ボクは一番後ろだったから全体が見えて、笑いをこらえてた」
「日直の仕事、大変そう…」
「月曜の朝が楽しみなような不安なような…」
―――脈絡ないが、なんとなく楽しそうな感じは伝わってきていたのだが……週明けからの活動で、そんな雰囲気を玉砕する洗礼を受けることとなった息子!
月曜日の放課後に、運動会の色別組織に分かれ、先輩の指導があったらしい。1年生の競技種目の解説や、色別応援歌の紹介などを聞き、1時間半ほどの居残り練習があったとか。ところが、帰宅するなり「ふーっ」と大きな溜息をつくと、ポロポロポロと静かに涙を流し始めた。「どうしたの? 先輩、怖かった?」と尋ねると、
「どうしてこんなに辛い思いして、応援しなきゃいけないの?」
と絞り出すように一言。殴られたり蹴られたりしたわけでもなさそうだが、とにかく怖かったらしい。そんなわけで、月曜の夕方から夜にかけてはとにかく暗~いどんよりした表情で、見ているこちらも、何と声を掛けていいものやら考えあぐねてしまった。幸い、アニメ「銀魂」やら「遊戯王ZEXAL」、録画しておいた「一狩り行こうぜ!」などを見るうちに笑顔がこぼれてきたものの、就寝時も火曜の朝も暗~いまま。
最近は、“父さんにも怒鳴られたことないのに!”状態の子が多いせいか、大きな高3の先輩に一睨みされ、大声で怒鳴られただけで、震えあがってしまうのだろう。「ママより怖かった?」と訊くと、コクンと頷き、「先輩には“ハイ”じゃなくて“オウッ”って返事しなきゃいけないし…」と頼りなげな答え。先生からこうした指導の厳しさについては事前に伺っていたため、「指導する先輩の間にも、“笑顔を見せちゃいけない”っていうルールがあるらしいし、みんな親心で怒ってくれてるだけだから、大丈夫だよ」と言ってきかせたが、思い出すたびに泣けてくるらしかった。いやはや、入学早々、こんな体育会系のシゴキが待ち受けていようとは、思ってもいなかったのだろう。大きな余震の後、「あー、これで明日休みになんないかな…」などとつぶやく息子を気の毒に思いつつも、私としてはこの洗礼は大歓迎。これしきのことでへこたれるようじゃ、これからの長い人生、到底乗り切れまい。中学生の間は、学力よりも人間力を鍛えることを優先すべきだと感じている。火曜の朝は、“我が子を谷底に突き落とす母獅子”の気分で、「行ってらっしゃい!」と送り出した。
――そんなわけで、火曜の夕方、息子がどんな顔をして帰ってくるか気が気でなかったのだが、この日は月曜ほどの落ち込みではなかった。運動会練習はなく、昼休みのボートレース応援練習だけだったせいか…。まだ当分ビクビクの日々が続くと思われるけれど、めげずにガンバレ
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