口述アドヴァンステキスト
来年度に向けた論文講座に登録したものの、開講は8月20日から。それまでの間、息子が部活や文化祭準備で留守にする時間をねらって、細切れに“口述アドヴァンステキスト”を読んでいる。溜まったポイントで買っておいた平成21年度版なので、最新ではないものの、短答とも論文とも違う問いかけに、これまでとはまた違った条文の読み方に気づかされている。
「何条に規定されていますか?」なんていう質問をされた日には、きっと今の私では石像になって固まるしかなさそうだが。。。読んでいてなるほどと思わされたのはこんな質問。「“パリ条約の同盟国”に、我が国は含まれると思いますか?」――「商4条1項5号に、“日本国又はパリ条約の同盟国、世界貿易機関の加盟国若しくは商標法条約の締約国の…”とあるため、我が国は含まれません」と答えられればいいようだが、なるほど、そんな風には読んでいなかったなぁ。また、「意匠法で、拒絶理由にあって無効理由にないものを言ってください」なんていう質問もお手上げだ。私なら「形式的瑕疵です」くらいにしか答えられそうにないが、正確に「7条、8条、及び10条1項違反です」と答える必要があるらしい(涙)。
つまり、条文の一言一句を十分咀嚼した上、ポイントとなる条文番号を正確に記憶しないと、試験官の方々を満足させられないということだ。さらに、自分の言葉で端的に説明する上でも、いわゆるキーワードは、業界の共通言語として正しく使えないといけない。。。う~む、ここにきて、まったく受かる気がしなくなってきた。
個人的に、なんでも茫漠と抽象化して理解しがちな私なので、この手の微に入り細にこだわった受け答えは苦手中の苦手。苦手意識克服のために、まずは、日頃の日常会話でも、できるだけ丁寧に細やかに理路整然と話すように心がけてみようと思う。人格矯正の域にまで踏み込まないと、ちょっと対応できない感じだ。
とりあえず、息子に対してこれまで「ダメなものはダメ」とか「正しいものは正しい」とか、ご無体な理屈を振りかざしていたところを、丁寧に説得するところから始めてみますか……(汗)。
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