« 今年最後のかき氷 | トップページ | 秋の番組改編期 »

2011年10月 4日 (火)

生理学・医学賞、ならず…

 去年でもよかったと思うくらいだが、まだ成熟度が足りないという判断なのか、今年も残念ながら山中氏の受賞はお預けだった。事前の最有力候補との期待に対し、「僕自身でなく、純粋に技術そのものを評価していただいてのことだと思います」と答えた氏の淡々とした奥ゆかしさがなんとも素晴らしい。どんなに忙しくても二日酔いでも、日々の30分のマラソンは欠かさないという日課も、サラリと言われるとスルーしてしまいそうだけれど、実は大変なこと。研究に対する姿勢も、こうした日課をこなす持続力も、なかなか見習おうにも見習えないことではあるが、人として少しでも近づけるようお手本とさせていただきたい。
 私と息子の最近のお気に入り言葉―――「丌丌」
これ、“パイパイ”ではなく、“コツコツ”と読む。毎日、毎日、コツコツ、こつこつ。円周率のパイが循環しない無理数であるように、一見退屈なくらい、日々同じことを繰り返していても、それは決して前の日と同じものではなく、次の日の一歩につながる道を刻んでいる……って雰囲気。山中さんの研究も、営々としてこの丌丌の途上だと考えれば、受賞しようがしまいが大した違いはないのかもしれないな。

|

« 今年最後のかき氷 | トップページ | 秋の番組改編期 »

経済・政治・国際」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 今年最後のかき氷 | トップページ | 秋の番組改編期 »