よい論文とは?
息子が幾何のテストを持ち帰った際、答案をのぞいてギクリとした。「ザツ。式のラレツで文になってない」という先生のコメントが目に入ったからだ。一瞬、私の論文答練の添削かと思った(苦笑)。幾何の証明問題の答案に対するコメントなのだが、一般の論文試験にも大いに当てはまるご指摘だと思う。
証明も論文も、読んだ人が順次書き手の思考の流れを把握でき、その論理に素直に納得できるように書かないといけない。前後のつながりが掴めず、「だからどーした?」とか「なんでそーなるの?」と言わしめてはいけないということだ。面倒くさがり屋の私も息子も、「たぶんこれくらい、書かなくてもわかるだろう」と無意識に手を抜いてしまっているのだと思う。余計なことをグダグダ書く必要はないけれど、鉄骨の論理構成と、どうしてそういう構成になるかの理由付けを端折ってはダメ! 「あ~、これ以上、何も足せないし、何も引けない!」と唸るような、シンプル かつ ベストな文章が書けるようになるのはいつの日か…。
| 固定リンク
「学問・資格」カテゴリの記事
- 調査の果て(2024.07.30)
- 論文や査読や明細書と、OpenAI(2024.05.07)
- 知識と図書と図書館と…(2024.03.26)
- 令和5年不正競争防止法等改正説明会(2024.02.29)
- コンセント制度の導入と氏名商標の要件緩和(2024.02.16)
コメント