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2011年11月15日 (火)

知財検定1級 自己採点

 日曜日の午後、酔狂にも知財検定1級(学科)を受けた。1級は、これまでの試験に比べて実務要素の比重が高く、一夜漬けでは到底太刀打ちできない感触だったので、受けずにおこうかとも思ったが、自分のできなさ加減を実感するとともに、受検の緊張感をたまに味わうだけでも、モチベーション維持にはなるかと考え直した。45問を100分で解いて80%で合格という試験。会場は豊洲の芝浦工大だったが、これまたきれいだったなぁ。
 とにかく時間切れだけを警戒して、ひたすら速読しつつ、30分で15問を目安に進めたら、10分残して終えられた。弁理士試験とはずいぶん違った切り口の問題ばかりだったので、正解発表が待ち遠しかった。

 で、月曜午後の正解発表で答え合わせ……。
 45問中36問正解で、なんとぴったり80%。ただし、点数調整も行われるようだから、結果は年明けまでフタを開けてみないとわからない。
 間違えたのは、契約における信義則上の注意義務、裁判管轄地がらみの用語、先行技術調査における検索ステップ手順、日米欧の特許出願状況、米国特許法におけるusedの該当可否および“Information Disclosure Statement”“Inequitable Conduct”に関する9問。日本の出願においては、情報通信分野に比べライフサイエンス分野は半分ほどしかない、というのを知らなかったのは情けなかった(学生の一番人気は、理系ではライフサイエンス分野な気がするけれど、精査して出願しているということ…?)。米国への出願に関しては知らないことばかり(汗)。
 いずれにせよ、実務についたら、弁理士試験ではお目にかからないような未知の事々が、大量に待ち構えていることが実感された試験だった。

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学問・資格」カテゴリの記事

コメント

知財大好きっ子さま

 コメントありがとうございます。
貴重な裏話や改正情報、ありがとうございます。
知財大好きっ子さまは2005年の段階で既に1級を取得
されていらっしゃったんですね! 私はまだ、今回学科
試験だけでしたので、実技が残っているんですが、
弁理士試験の箸休めとしては実技の受験料23,000円は
あまりに高く、多分受けないと思います(苦笑)。
アニメ好きが高じてコンテンツの方を受けるかも
しれませんが(^^;;;。
 おっしゃる通り、改正後の短答はフォローが大変そう
ですね。。。でも、今回の短答を突破してくる方々は、
きっと勉強熱心な人たちでしょうから、論文の方も
うかうかしていられないですね(汗)。

投稿: Taraco | 2011年11月15日 (火) 20時57分

知財検定1級は以前に比べると難しくなってるんでしょうか。弁理士試験と合わせて受ける人が多いみたいですね。

まだ、この試験の認知度が低く、民間資格だった頃、2004年に知財検定2級、翌2005年に知財検定準1級に合格し、1級はもういいかと思っていた2008年に、国家資格へと格上げが決まりました。

このとき特例講習を受ければ1級の資格を得られるということで、3万円近い受講料を払って受講し修了試験なるものを受け、資格を手にしたのですが、結構多くの人がこの特例講習の恩恵を受けたみたいですよ。

あまり大きな声では言えませんが、弁理士が講師を務め、講義の後の修了試験で出される問題の一部を事前に教えてくれるなど、大甘でしたね。確か、「米国の特許制度の特徴を述べよ」みたいな問題だったと思います。

協会も資金不足で何とか現金をかき集めたかったんでしょうね。でも今思えば受けといてほんとに良かった。

知財検定も弁理士試験と重複する分野の問題も多いので、短答試験を突破出来るTaracoさんなら、まず合格間違いなしでしょう。

P.S.特許庁のホームページで11月1日に「特許法等の一部を改正する法律の施行に伴う関係省令の整備及び経過措置等に関する省令案について」のパブリックコメントの募集が掲載されています。この中で施行期日が平成24年4月1日予定になっていることから、改正部分が来年の弁理士試験に反映されるのはほぼ確実になりました。

実は四法対照法文集(平成24年度版)を買うことをケチって、平成20年度版に知的財産権法文集(平成24年度版)を5円コピーして切り貼りして1週間ほどで自作したのですが、あらためて見てみると本当に短答試験のネタの宝庫ですね。まあ来年は論文からの受験でよかったというのが正直な感想です。

投稿: 知財大好きっ子 | 2011年11月15日 (火) 17時21分

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