遅ればせの放射線量測定
東日本大震災から8か月以上。いまだに福島原発からの放射性物質の不安に駆られる人は数多く、秋の遠足等にも影響が出ているようだ。福島市産のコメから630ベクレル/kgのセシウムが検出されたというニュースもあり、食物への蓄積の懸念も。。。
一昨日夫が、職場の方から測定器を借りてきてくれた。5~6万で購入したのだそうで、ロシア製のQuartex II という携帯型デジタルβγ放射線測定器。スマートフォンと同じような大きさで軽い。1か所で7サイクルほど測定して、平均値を見るらしい。
そんなわけで昨日の日中、少々時間を使って、玄関回りや外置きの植木鉢、雨どい下などを測定してみた。以下、単位はμSv/h。
リビング 0.16
清浄器フィルタ 0.12
玄関(内) 0.11
玄関(外) 0.10
玄関前植木鉢 0.15
東壁脇雨樋下 0.17
西壁脇植木鉢 0.20
緑道植込み 0.20
緑道枯葉上 0.22
センシティヴな人が多そうな世田谷区の基準が0.23μSv/h らしいが、私が測った地点はすべてそれ以下。これが原発事故前と比べてどうなのかは残念ながらわからない。1か所を測定するのに、それなりに時間がかかるので、太平洋の真ん中でカジキの当たりを待つかのような錯覚にとらわれた(苦笑、もちろん、当たりがない方がいいわけだが)。サイクルの途中で、突発的に数値が上がることがあるが、感触として要注意なのはやはり、土や枯葉の上。緑道の枯葉の上で一瞬0.44と表示されたときは驚いた。
私が怪しい人と化して屋外でじっとしていたら、年配のおじさんが通りかかり、「おっ、これがあの放射線測定器ですか? ちょっと見せてくれる?」と近づいてきた。少し立ち話をした後、「まぁ、もういつ死んでもいいんだけどねー、カッカッカ」とにこやかに去って行った(笑)。おっしゃる通り、主に不安を抱えるのは小さいお子さんをお持ちの保護者の方々だろう。データの蓄積がないので、何と比較していいものやら、基準の適正性さえもが不安の種。あまり過敏になるのも考え物だが、子どもたちが将来安心して暮らせる世の中を残すのが、大人の最大の仕事なんだろうと思うと、いろいろとやる瀬ない。。。
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