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2011年12月18日 (日)

「銀の匙」第2巻

2011121720060822 『銀の匙』(第2巻)を読んだ。いい。いい。すごくいい!ハガレンもよかったけど、こっちの方が私好み。息子は、ケラケラと笑いつつも、なんだかいろいろ考えながら読んでいた。これを読んで、5年前の夏、家族で名栗川へキャンプに行った時のことを思い出した。テントを張って、焚き火をし、川でニジマスをつかみ取りして、ビクトリノックスでさばいて、焚き火で焼いて食べた記憶。。。血湧き肉躍る感覚。年に数日くらい、ああいう経験を重ねることが大事じゃないかなーとしみじみ思う。

【2006年8月再録】
 当時書いたキャンプ記録を、以下に再録して備忘録にしておきますーーー。
〔夏休み最後の冒険〕


 子どもの夏休みも、残すところあと2週間ばかりとなりました。
多感な時期の夏休み、少しでもいろんな経験をさせてやろうと、
週末は身体に鞭打って、この夏はずいぶんあちこち歩き回りました。
 最後の週末はすでに地域の盆踊り大会で埋まっているため、実質最後のフリー週末、
名栗川の最上流のキャンプ場に足を伸ばしました。

 海抜1000m弱の場所で、そう涼しくもないと思っていたのですが、
意外に風は涼しくて、都内より4~5度は低い感じ、夜や明け方は寒いくらいでした。
 現地までは車だったので、今回はそうハードに歩くわけでもなく、
目的はキャンプファイヤーとテント泊まりでした。

 テント設営を初めて経験する子どもは、さすがにワクワクして、
あれこれと手伝いながら楽しんでいました。
 最近のカーキャンプ場には、家財道具一式持ってきたのでは?と思えるような
超豪華キャンプ組が多く、大きなテント、かっこいいキャンプテーブルに
キャンピングシート、本格的なバーベキューコンロなどなど、ものすごい荷物量です。
私たちより下流に設営したグループの多くも、かなりゴージャスに準備していました。
 それにひきかえ、最上流のベストロケーションは確保したものの、我が家のテントは
とにかく貧相。3人がやっと横になれるくらいの小さなサイズのテントのほかは、
バックパックに入る範囲でしか荷物も入れず、必要最小限の趣。
200608_1
「テント設営完了」:こうして見るとそれなりですが、他と比べるとかなり貧相。

 テント設営の次は、焚き火のための火起こし。
事前に調達した薪で火種を大きくしたあとは、周囲の杉の木の根元から
枝下ろしされた枝を拾ってきては、火を絶やさないようにくべ続けます。
この作業が息子のツボにはまったらしく、11時ごろから18時ごろまで、
延々と薪拾いを続けていました(笑)。杉の枝は、湿っていても脂分が多く、
火にくべるとパチパチと音をたててよく燃えるのが、よほど楽しかったのでしょう。
 まぁ、単純労働をこうして楽しんでくれれば、連れていった甲斐があると
いうものですが、私にとっても心の大冒険が待ち受けていたのでした。

 昼食は、近くのマス釣り場にでも行って、ニジマスを釣って食べよう、と計画して
いたのですが、息子に「自分の焚き火で焼きたい!」と懇願され、
やむなくそのキャンプ場の
生け簀からニジマスをつかみどりさせてもらうことに。
 ピチピチはねる活きのいいニジマスを3匹入手したまではよかったのですが、
焼くまでの準備を全部自分でしなければならないことに愕然!
 役回りとして、息子は火の番、夫は串作り(杉の枝を削って作る)、そして私は
ニジマスの内臓を取って串刺し。。。!!!(汗)

 眼の前ではねまわっているニジマスに、ビクトリノックスのアーミーナイフを突き立て、
まだ動いている内臓を取り出す作業を想像してください~(涙)。
3匹分終えるのに、5分くらいかかったのですが、その間私は、
「ごめんねごめんねごめんね!
許して許して許して!
南無さん南無さん南無さん!」
と唱え続けていました。極めつけは、そこまでしてもまだ生きているニジマス君の口から、
串をぶっさし、尻尾まで通す作業!!
もう私ってばその残虐な作業に頭がクラクラし、
「でも、これをやらなきゃランチにありつけない!!」という思いだけに支えられて、
なんとか任務完遂しました(涙、涙)。

 こうして下準備の終わったニジマスは、焚き火の遠赤外線でいい具合に焼かれ、
おいしかったのなんのって。
 よく、鶏を絞める場面に遭遇し、それ以来鶏肉が食べられなくなるって人がいますが、
私はあんな作業のあとでも、おいしくいただいてしまいました。
でも、「いただきます」の言葉には、自分たちのために犠牲になってくれた
ニジマス君たち
への感謝の気持ちがたっぷりと込められていましたが。。。

200608_2
「ニジマス食後」:子どもは私よりも上手にきれいに骨だけにしました。

 最近は、なんでもかんでもスーパーで買って、畑から野菜を採るわけでもなし、
川から魚を釣ってくるわけでもなし、自分で鶏を絞めるわけでもなし、
今回の「いただきます」のような感謝の気持ちは、ちょっと忘れてたなぁ、、、という
ことで、私にとっても心の大冒険だった、ひと夏のキャンプの思い出です。

 7時間以上燃やし続け、自然消火させた焚き火は、見事に「真っ白な灰」になっていて、
「ほんと、燃え尽きると真っ白な灰になるんだぁ」と朝4時の森の中で実感したのでした。
(だはっ、結局アニメ落ち(^^;;;)

 

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コメント

ねーっ?!
私も5年前の写真を発掘して
びっくりしちゃいました(^^)
こんなちっちゃかったんだぁ~!って。
いつまでも世話の焼けるヤツですが、
身体だけは確実に成長してる…(^0^;;;

投稿: Taraco | 2011年12月18日 (日) 08時46分

息子君、ちっちゃーい!
可愛かったね(^^)

投稿: AntonMama | 2011年12月18日 (日) 08時34分

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