昨今のゲーム考
サンフランシスコでゲーム開発者の会議「ゲームディベロッパーズカンファレンス2012(GDC12)」が行われたという記事を見た。現状、ゲーム業界に憧れを抱いているらしき息子を見ているので、動向がちょっと気になる。
マリオやポケモンで世界を席巻した日本のゲームだけれど、最近はなんだか精彩を欠いている模様。
先日の中学の保護者会では、あるお母さんから「ゲーム業界の人たちを恨みますよねー。人の大事な時間を返せ~!って」と、半分冗談半分本気という感じで言われたが、確かに私もそんな風に思ったことはある。一方、“ゲーミフィケーション”などと言って、何かの習得過程で積極的にゲーム要素を取り入れようという動きもあり。何事にもプラスの側面とマイナスの側面があるものだから、程度問題だとは思うけれど、私が最近のゲームに対して一番懸念するのは、「“資本主義的”というか“コレクター的”ゲームの多さ」だろうか…。
息子がハマっているカードゲームは、もちろん戦略性もあるものの、デッキ強化のためにお金を注ぎ込める人の方が有利なことは確か。携帯やオンラインゲームなどは、アイテムをたくさん買える人の方が楽しみの幅が広がる反面、通信費がかかったり…。“持てる者”と“持たざる者”とで、最初からゲームの勝敗や醍醐味にバイアスがかかってしまうようでは、フェアプレイを旨とすべきゲームの本質からして崩れている気がしないでもない。
その点、昔ながらのトランプとかスゴロクとかオセロ・チェス・囲碁・将棋なんかは実にシンプル。テトリス的な興奮もなんだかなつかしい感じ。「昔はよかった」と言っていても仕方ないけれど、論理性とか戦略性以前に“儲けの仕組み”が骨格として透けて見えるゲームには、親としては白けざるをえないし、子どもにもあまりやって欲しいとは思えないなぁ。
―――な~んてもっともらしいことを書いてますが、実は家族で再読している『ヒカルの碁』に再感動しているだけのことです~。
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