気仙沼便り
先週、弟が気仙沼へ行ってきた。会社が継続的にボランティア活動を補助しているらしく、それに参加したとのこと。以下、弟からのメール抜粋。
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気仙沼、行ってきました。
一言でいうと、まだまだ。
一日目は、午前は移動で、午後から二時間程度、牡丹園の足元の草刈り、夜は被災し子供や孫を亡くした語りべのお婆さんの話しを聞き、地元学生や校長先生との対話と食事会。二日目は唐桑漁港の漁師さん達と、牡蠣養殖やらの手伝いを半日。とにかく地元の被災住民の人達が、悲しみを押し殺し、明るい対応をしてくれて驚きでした。ほんとうに家や家族を失った人々なのか。。。
今回は、瓦礫撤去などキツい作業は少なく、体験作業を通して地元にお金を落とし、被災地以外の人に現状を広く伝える事が大命題でした。
普通に仕事をして生活できる事がいかに幸せな事か痛感。
気仙沼で打ち上げられた大きな船。今は復興に向けたモニュメントであり、お悔やみの台に手を合わせた時には、大変心を打たれ涙しました。
地盤沈下で、道路以外はかさ上げが必要で、建て替え前のビルや家々は、二階が一階位置の状況。しかし、海の水はきれいで、漁師さんに聞くと、養殖物の成長がよいとの事が皮肉。
会社の補助が出て、全てを旅行代理店が日程手配してくれて、団体だったからできたものの、さて個人的では困難かと。高校以上の家族同伴も可能にし、今後も会社としての活動は継続予定。ただ、感受性の強い子供には刺激とショックがよくないかも。
漁師さん達は、この大島の海から離れる考えは全くなく、しかし、復旧、復興とは言わないで欲しいと言ってたのが印象的で、創生するのだ!と意気込んでました。元に戻すだけではないと。
みんな揃って、何かできないかと考えて参加したものの、自然界の脅威と、人間の強さを目の当たりにし、逆にこちらが勇気づけれたものです。とにかく、直視するのは100倍の驚愕でした。
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