口述対策「はじめの一歩」
里帰りバカンス中の日曜夕方、実家から予備校へ駆けつけて、“口述対策「はじめの一歩」”なる講座を受講した。通信と違い、通学すると必ず新鮮な刺激があるのがいい。
今回の収穫はもちろん、未知の口述試験というものに対する勉強法を伝授していただいたことだが、それ以上に、“口述試験”のイメージが体感されたことが大きかった。というのも、講義の中で先生が、一人ひとり当てながら質問に答えさせる形式で解説を進めてくださったのだが、その緊張感が、口述試験の難しさを如実に物語っていたからだ。
喩えとしては不適切かもしれないが、就職面接などと違い、確実な知識の裏付けなくして、要領や人当たりの良さだけでは乗り切れない口述試験は、まるで取り調べ室で尋問される容疑者の心境のような圧迫感だと感じた(そんな経験ないけど…汗)。“自分で納得いくほどの勉強をしていない”という後ろめたさから、心臓はバクバクし、心は舞い上がり、先生が何を質問しているのかすらわからなくなる地に足のつかない感覚。。。論文試験の緊張感など比にならない舞い上がり方。。。普段からゼミや職場で、専門用語を駆使して会話し慣れている人はここまでの緊張感はないのかもしれないけれど、まぁ日常ではなかなか遭遇しないシチュエーションではなかろうか?
この緊張感を克服するには、納得いくまで勉強することと、場数を踏んで特異な雰囲気に慣れるしかないようだ。「口述試験はコミュニケーションですから」という先生の言葉どおり、試験官との意思のキャッチボールがうまくできなくてはいけないんだなぁ。暗唱についてはあまり触れられなかったが、試験官の質問に的確に答えられなかった場合に、「条文どおりに」と求められることが多い印象だった。「間違いなく暗唱しなくちゃ」というプレッシャーばかりが先行していたけれど、私の場合、まずは知識や暗唱以前に、「耳で質問を聴きとって、声に出して答える」という当たり前の練習から始めないとダメっぽい(レベル低すぎてお恥ずかしい…涙)。
年の功とともに面の皮も厚くなって、緊張なんかしないと思っていたけれど、まだ羞恥心とか物怖じとか恐れのような気持ちが残っている自分が初々しい(笑)。論文が富士山なら、口述はエベレストって感じだ(苦笑)。まだまだだな~―――。
体操の内村航平選手、個人総合“金”!!おめでとうございます!!
「練習でしてきたことしか試合では出せない。」―― く~っ、内村選手が言うと、説得力100倍だ。肝に銘じます。
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