« とある逃避の読書週間 | トップページ | 深まる秋 »

2012年10月17日 (水)

夢想する立方体

 中学か高校の頃からだろうか、一つの夢想に取りつかれている。
 それは、100%の反射率の鏡を内向きに向かい合せて作った小さな立方体の中に、減衰することのない光子を閉じ込めたお守り。。。絶対にありえないモノだろうけれど、なんだかファンタジックで捨てきれないイメージ。

 今年のノーベル物理学賞について、物理屋さんのはしくれをやっている夫に解説してもらった。ノーベル財団の解説ページには、一般向けと専門家向けの2種類の解説があるようなのだけれど、その一般向けに基づいて話してもらったものの、医学生理学賞のように概念的にわかりやすいものではないようで、大枠だけぼんやり認識できる程度のザックリ感。
 それでも、フランス人研究者アロシュ教授の行った実験の概要が、なんだか、ずっと夢想し続けてきた立方体を彷彿とさせるもので驚いた。
 先日、「池上彰の学べるニュース」でヒッグス粒子のニュース解説をした折、生徒さんたちが消化不良の顔をしていたのが印象的だったけれど(私も消化不良だった)、今年の物理学賞も一般的には同様の印象なんじゃなかろうか。現実環境から乖離した領域で研究する人たちの夢想の一端でも、想像できると楽しいのだろうけれどなぁ―――。

|

« とある逃避の読書週間 | トップページ | 深まる秋 »

日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« とある逃避の読書週間 | トップページ | 深まる秋 »