女性が日本を救う?
水曜日の「クローズアップ現代」のタイトル――「女性が日本を救う?」
このデータ放送を、多くの女性が興味津々で見たのではないかと思う。
オランダの、多様な働き方を尊重する改革や、韓国の、一定比率の女性幹部を強要する啓蒙活動が紹介されていた。さて日本では、どこからどう手をつければ、もっと女性が仕事を継続しやすくなるのかと、考えさせられた。
子どものように、仕事だけしていれば許される日本の多くの男性は、こうした女性の悩みをどう捉えるのだろう?
人によって、ステージがあまりに多様で、外国とも個々人とも、一筋縄では比べようもないのが現実。子どもの性格や、仕事の職種、パートナーの業種、居住地、職場の理解、親の健康状態など、数え上げればキリがないパラメータの多さ。
ある週刊誌に、雅子さまと同期で外交官試験に通った女性のその後について書かれていたが、そんな上昇志向の人でも、キャリアを捨てて家に入る決断をする女性は多いという。一方で、子どもや親が重篤な病気の場合などは、どうしたって家を離れるわけにはいかないし、逆にシングルマザーは働かないわけにはいかない。本人の選択の余地なく、方向性が決してしまう人も世の中には多いと思う。
だから、選択の余地がある女性はまだいい。与えられたステージでどんな仕事を優先させ、どうエネルギー配分するかは、価値観の問題。
どんな人でも、自身の置かれた状況下、自ら下した決断が最良の道なんだと思う。要は、その選んだ道を丁寧に進むこと(だぞ>自分!)。
女性の就業率を劇的に増やすには、何か大きな変革が絶対に必要だと思うけれど、この少子高齢化の中、いずれは否応なく多くの女性が、お金のためだけに仕事せざるをえない時代になるような気もするし。。。
IMF専務理事のラガルドさんが、「日本の男性は11時頃の帰宅も多い」と聴いてのけぞっていたのが印象的。最初の一歩は、家事育児への貢献も自分の仕事のうち、という意識を男性に根付かせるところからか。あとはやはり、未婚でもいいから女性の政治家を一定数確保する必要はあるんじゃなかろうか。今の日本の状況は、一票の格差にも増して、ある意味違憲状態のような気がする。
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