2つの対照的な潮流
先日、ふと感じたこと。なんだか、潮目を見るかのような不思議な感覚。。。
友人から、Eテレの「Super Presentation」という番組を推奨された際、そのページにあった伊藤穣一さんのコメントを読んだ。「企業を超えたネットワーク社会へ」という文章から、“プロダクト”の複雑化により、その生産は、個人単位から企業単位へ、企業単位からより開かれたネットワーク単位へと進化せざるをえなくなる潮流がある。。。と認識。
一方、朝のニュースで、安価に買えるようになった3Dプリンタが紹介されていたのを見て、昔自分で作った『FAB』という本の翻訳本のことを思い出した。本書では、コンピュータが大型のメインフレームからワークステーション、そしてPCへと進化してきたのと同様に、ファブリケーションも、工場での大量生産から、家内制手工業的な少量オーダーメイドの時代になりうる。。。という潮流を紹介していた。
知的生産はネットワーク化されてより開かれていくのに対し、物的生産は個々人のハンドメイドが可能になるというこの対照。どちらも情報科学に支えられているという点では共通。この先どうなっていくんだろう?と考えるとドキドキしませんか?
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コメント
なははは、まだまだ確かにSFの域を出ませんね。でもそういうことを大真面目に考えて研究を進めている人がいるのも確か。一般の意識として、大量生産された画一的なものより、オーダーメイドの手作り感溢れるものの方が、価値が高いと感じることが多いというのはありますよね。
まぁ、生物の成長ほど驚異的なものは見当たりませんが(^^;;。
投稿: Taraco | 2012年11月 3日 (土) 21時49分
う~ん...「知的生産はネットワーク化されてより開かれていく」のは同じ認識だけど、「物的生産は個々人のハンドメイドが可能になる」って言うのは未だ実現されていない様な?
ドキドキはありますが、まだまだ!
3Dプリンタも確かに面白いけど、造形に使われる素材は一種類だし、見た目だけ真似している?
生物学的にDNAの設計図から好きな素材を好きな組み合わせで造形できる様になれば、本当の個々人のハンドメイドが実現できるかも?
鉄を身体の一部に使っている細菌も存在するし、炭素繊維(カーボンファイバー)による旅客機の製造もされているので、生物としての造形をして、最後に焼結とかすれば工業製品がハンドメイドできるかも?(って考えると子供が生まれて育っていくのが驚異か!?ベタなおちになりました!笑)
投稿: Y.Mita | 2012年11月 3日 (土) 11時47分