岸井さんの思い出
またまた生き恥を晒すような思い出の記録(苦笑)。
この春から「ニュース23」のアンカーになられた岸井成格さんのこと。。。
今からうん十年前、なんと私は毎日新聞の入社試験を受けた(笑)。その時、小論文というか作文の課題が出て、受験者の各内容について、数人一組になって現場の記者さんからコメントをもらう機会があった。その時の私のテーブルで、目の前に座ってコメントして下さったのが岸井さんだった(と思う)。
私が書いた作文の中の、「深い霧の中を彷徨い歩くように…」という比喩表現を読んだ岸井さんの、厳しいコメントが忘れられない。
「あなたはホントに、“深い霧の中を彷徨い歩いた”ことがありますか? 歩いたことがなければこういう表現はすべきでないし、そもそもこの行動はとても危険なものだよね? 本来、深い霧に遭遇したら、むやみに動くべきじゃない。そういう危険な行動を当然のように書くことは、とても無責任なことだよ」―――。
原稿用紙数枚の小文に、真剣に向き合って心から批評してくださっている感じが伝わってきて、報道の姿勢とはかくあるものか!となんだか感動した。言われてみれば当たり前の若気の至りだけれど、以来、その言葉を胸に刻んで文章と向き合っている。。。つもりだけれど、日々の書き散らしの中には依然軽率なものが多いなぁ~。反省反省。
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