困った習い性
先週は、2箇所の祝賀会と1箇所の就職説明会で、いまだかつてないくらいの勢いで名刺交換をして、新しく出会った方と対面する機会があった。その濃密な時間を過ごす中で気づいた、自分自身の困った習い性。もう、仕事を離れてかれこれ6年になろうかというのに、いまだに初めて会う人に対して、「この人なら、どんな本を書いてくれるだろう?」という気持ちで対峙してしまうのだ。未だ抜け切れない編集者魂。
17年ほどの編集者生活で得たモットーは、“誰でもが著者になりうる”ということ。人はそれぞれ、その人だけの時間を生きているから。ただ、社会のニーズにマッチして、その人の生き様や知識が本という形で売り物になるか否かは別問題だけれど。。。考えてみれば、前々職の教員の仕事も“人のいい所や特色を見つけること”だったわけで、浮気性な職務経歴でありながら、これまでの仕事でそれだけは一貫していると思う。困った習い性ではあるものの、これから何か社会貢献する際にも、どこかで役立つことを期待したい(苦笑)。
LECの祝賀会では、多くの合格者の方々が、研究・開発職や知財部門にいて高い専門性を持ちながら、将来を見据えて資格取得されている堅実さに恐れ入り、まるきりの門外漢である自分の存在がひどく場違いに思えた。それでも、以前講演を聴かせていただいた鮫島先生から、異色分野の人も必要だというニュアンスのお言葉をいただいたり、コンテンツ・ビジネス領域で「商品化権法」という新しいジャンルを提唱されている牛木先生とお話しする機会をいただけたことは、とても貴重なひとときだった。他にも多くの錚々たる先生方が駆けつけてくださっており、すべての先生からお話が聴けなかったのが無念!
ロールモデルとして仰ぎ見る下坂先生や、ゼミでお世話になった葉月先生がいらっしゃらなかったのは残念だったけれど、長らく通信講座でお世話になった佐藤先生・宮口先生・納冨先生や、口述対策でお世話になった義村先生にやっと直接ご挨拶できてよかった! 異色は異色なりに、自分の問題意識に忠実に動いていけたらと思う。細やかなお心遣いのある華やかな会を催してくださったLECさんに感謝! (記念にいただいた小冊子『士業最前線レポート2013』は読みごたえがあり、勇気づけられるものでした!) 本当にいろいろお世話になりまして、どうもありがとうございました!
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