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2014年2月 2日 (日)

集合研修第3回

 先日、集合研修第3回を受講しました。講師の先生が、「特許弁理士としては中間処理能力が最も重要とも言える」とおっしゃていた通り、グレーゾーンの取り扱いの難しさを痛感させられました。また、とかくコモディティ化の方向性が強い昨今、知財の価値評価能力も重要さを増すとのこと。ある種、保険のようにも見える“権利を取得すること”は、その効果が見えづらいけれど、特許が事業の役に立っていることを“見える化”していく努力が必要だということでした。
 まずは、目指すべき理想の弁理士像を“イケてる弁理士”として、グループごとにディスカッション。
・顧客の立場に立ち、業界の事情に配慮してくれる
・きちんと説明してくれ、わかりやすい文章表現ができる
・ケースバイケースの選択肢を複数示してくれ、顧客の実務時間に配慮してくれる
・付加価値をつけて的確なアドバイスをした上、強くて広い権利にしてくれる
・コミュニケーション能力・国際性がある
・登録率よりも、企業の実情に合わせた対応をしてくれる
・安ければいいというものではなく、丁寧迅速的確を兼ね備えている
 など、いろいろな意見が出ていました。これを全部兼ね備えたらスーパー弁理士ですね(苦笑)。これまた講師の先生の、「“代行業”でなく“代理業”であることを自覚する」とか、「よく“聴いて”、“増幅”して返すことが重要だ」とのお言葉が印象的でした。
 気を付けなければいけないのは、必ずしも、目の前にいる発明者のニーズが、会社のオーナー・株主等のニーズと同じとは限らず、法人の代理人である限りは、その辺の意識も忘れてはならないとのことでした。
 その後は実務上の諸々の講義にシフトしたわけですが、米国へのIDSのお話の中で、“Concise Explanation ”という言葉は聞いたことがありませんでした(汗…非英語文献に求められる客観的説明)。
 意見書で最重要な部分は、2行でズバリと、説得力をもった要旨にまとめて書けるとよい!とのことでしたが、これがまぁ、難しいこと難しいこと! 私は、周囲の人よりも発明内容の特定に時間がかかるようで、現代演劇のテンポの中で、ひとり能でも舞っているかのようなトロさでした
 この日、いちばん面白かったのは、実は受講生一人ひとりの自己紹介。本当に様々なバックグラウンドを持った人たちが集まっていて、各人1時間くらいの持ち時間でやってほしかったくらいです(笑)。他人の人生話を聞くのは、大河ドラマを見るようで楽しいです。講義後、飲みに行くらしき人たちを横目に、「いいなぁ~…、あの続きが聴けたりするんだろうなぁ…」とうらやましく思いつつ、晩御飯を作るためにダッシュで帰宅した私でした(汗)。

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