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2014年4月21日 (月)

Kappasにて「STAP騒動を語りまくる会」

 先日、「第?回なんちゃってリケ女会」を開催しました(笑)。表参道の“Kappas”にて。メンバー3人のバースデー・パーティーと併せてのおしゃべり会です。
 今回のお題は、言うまでもなく“STAP騒動”。当初の発表時にはメールが飛び交い、興奮して喜んで大騒ぎしたかと思ったら、その後は崖から突き落とされたかのようなまさかの展開で、皆、怒り心頭に発し、もう何が何やらわからない状態になり、続きは直接話そう!ということで日程確保しましたが、今はもう、話題に上げることすらアホらしいような不愉快さなのですが。。。(苦笑)。
 個人的に、今回のSTAP騒動については、アメリカの特許法改正とリンクさせて見て、せめてもの糧とすることにしました。

 2012.04.24: 米国基礎出願1
 2012.09.16: 発明者以外でも出願人になれるようになる
 2013.03.13: 米国基礎出願2
 2013.03.16: 先願主義へ
 2013.04.24: 1&2を基礎にPCT出願
 2013.10.31: 国際公開
 2014.01.30: 論文がNatureに本掲載

 なんだか、見事なほど法改正と交錯しているように見えませんか? 法改正と今回の問題には関連性はないですし、おそらくはどこにも国内移行されない運命なのでしょうが、少なくとも、理研が出願人になっている以上、あんなにも他人事のように個人を批判したり処分検討するのでなく、一独立行政法人として、国際出願とその内容への責任を担う必要があるのではないかと思われます。
 また、もし今回のような大騒ぎにならず、検証なしの審査を通って特許されるようなことがあったら、あの広い請求項1が、後発の、ストレス付加による細胞分化状態変化に関する正当な研究を阻害するようなことにもなりえたのか…?と思うと、怖いような気がします。

 この日は、科学雑誌の仕事をしている友人達や、補助金の配分を決める組織で働く友人が、今回の件をどんな風に見ていたのか、興味深く聴きました。
 まず、今回の件は、科学雑誌そのものへはほとんどダメージなかったらしく、査読者に事実の有無までは判断できないというスタンスで、あくまで性善説で進めるよりほかない、という見解。
 また、件の方の母校では、文系の先生方が大層お冠とのこと。文系での博士授与の審査は非常に厳格にしているのに、今回のことで、大学全体のイメージが傷ついたということで。
 さらに、“STAP細胞”という言葉の定義があやふやのままの議論なので気持ちが悪いとも(同感同感)。そして、科学記者の不甲斐なさを嘆いたら、「でもね、科学系記者は質問を1回に限る、とかいう情報統制が敷かれてたらしいよ」との噂も(苦笑)。
 笑ったのは、「我々の学生時代は、コピペなんてできなかったよね」という話(笑)。まだコンピュータはパーソナルなものではなかったし、参考文献調べも紙ベースだったし、写真はフィルム現像だったし…(汗)。今の10代20代の若い人は、大人が思っている以上に電脳化していて、知識をシェアするという感覚が強いのかもしれないですね。
 皆、“酸性”とか“ストレス”とか“初期化”とかいう言葉に妙にセンシティブになってしまっていて、何かにつけて今回のことが頭の片隅をよぎってしまうようでした。。。
 結局のところ、共同研究がお互いの信頼関係に基づいて行われていたせいで、各人の持ち場以外の全体を把握している人がおらず、真相把握ができず、うやむやになりそうだけれど、血税をそんな風に使うのはあり得ない!と、納税者の立場から非難する以外、正確に言えることが何もない状態でした(汗)。

20140420_2 20140420_3  溜まりに溜まったフラストレーションを晴らすように、お魚のコースをみんなでペロリと平らげ、デザートにはバースデー特注のホールケーキをいただきました♪ 数々の賞を受賞しているパティシエのお店だったので、盛り付けも美しく、ケーキもさっぱりとした甘さでフルーツたっぷりでおいしかったです!
 次回会うときまでには、もう少しモヤモヤが払拭できていることを願います(苦笑)。

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