身内びいき週報#16
GW明けとあって、今週の勤務はたった3日。水曜はなかなかエンジンがかからずに、ボォ~っとした感じが続いて情けない限りでした(汗)。
そんな私を叱咤するかのように、週後半にお客様から問合せ。
「意匠権の年金のリマインダーをいただいたんですが、期間満了後ってどうなってしまうんですか?」とのこと。
―― 聞けば、うちの息子が生まれた年に出願し、約1年半後に登録、当時の意匠の存続期間は登録から15年だったため、間もなく期間満了なのだとか。
当たり障りなく、「独占権がなくなるため、他人の利用を止められなくなります」といったニュアンスでご説明したものの、「そういうことですよね~。これまではお金を払えば独占できたのに、もうできなくなっちゃうってことですよね~。なんだか不思議な感じですね~」と、狐につままれたような感想。自分で考え出したデザインを、15年間は“自分のもの”として使っていたのに、ある日突然、誰でも使えるようになる――、言われてみると確かに、自分が当事者だったら不思議な感じだろうなぁ…と、妙に共感してしまいました。
本来は、良いアイディアは広くライセンスして、誰にでも使ってもらうべきだと思っている私ですが、いわゆる身内が大切にしているものと知ると、なんとなく保護へ偏る考えになってしまうものだと気づき、これがまた奇妙な感覚でした(苦笑)。それこそ、立体商標としての登録が見込めるようなものなら、そちらをお勧めすべきケースもあるのかもしれません。
試験勉強で、「意匠権の存続期間は、登録から20年で満了する」と覚えるだけとは違う、いろんな考えが頭をよぎったオモシロ体験でした(笑)。
今週はこの他、マレーシアの特許法について調べたり、“包袋閲覧”の仕方等を調べました。記録の閲覧に関し、「IPDLで見る情報と、600円払って得る情報って、どれくらい違うんだろう?」という素朴な疑問に駆られ、閲覧請求書を出すのが待ち遠しくなりました。600円っていったら、週刊誌より高い! さらに、包袋の保存期間も見てみましたが、特許庁も、データの他、紙でも保管しているんでしょうか? どんな場所でどんな風に保管されているのか、見てみたいなぁ~!
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