NHKスペシャル「調査報告STAP細胞」
もう、SMAPとかSTOPとかSTEPとか、Sから始まる4文字のアルファベットを見ると、なんでもかんでもSTAPに見えてしまうくらい、結局のところが気になり続けている問題について、NHKスペシャルが取り組んでくれたとのことなので、先の日曜夜は、9時前からTV前を占拠してスタンバっていた私ですが―――。
今回もまた、他の様々な報道と同じく、何らスッキリすることなく、悶々とした気持ちが残り続けたままでした。
現代ってつくづく、科学者が科学者たりえない時代なんだなぁ~なんて、諦観した感想さえ浮かぶ始末。本来、しっかり確立された定理定義や法則以外は、どんなことにでも疑いを持ち、すべて自分で実験なり検証なりしなければ前に進めないのが科学者だと思いますが、研究の規模が拡大し、何ら一人では成し得なくなってしまい、他人のしたことをある程度鵜呑みにするより他ない煩雑さ。本当なら、“ハーバード”だの“phD”だのという肩書すら、何の拠り所にもならないと思って掛からなければならないんだと思うんですけどねぇ。。。
Oさんが不正を認めない限り、検証実験の結果を待つより他なく、じらされたまま時が過ぎゆくに任せるしかないらしく。。。番組の感想としては、“Sの悲劇”のような印象でした。
1つの分岐点は、今年の10月24日(国によっては11月24日等)。米国になされた2つの特許出願を基礎としたPCT出願の、国内移行期限。それにしても、もし件の出願が国内移行されたとしたら、それを審査する生命科学分野の審査官って、重大責任を担うことになりますね。斯界の錚々たる研究者にもその真偽が定まらぬものに対して、お墨付きを与えるか否かの判断をしなければならないなんて…。自ら実験をすることなく、どうやって審査するんでしょう?!(それは別に、今回の出願に限った話ではなく、私には未だ、そのあたりのことが大いなる謎です。出願の手続する側も、審査する側も、当事者ほどまでには全体を理解していないケースが散見される気がするのですが、当事者はどうやって折り合いを付けているのか?!…汗)
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