マドプロ週報#24
先週から今週にかけて、事務所の昔のファイルをアレコレ引っ張り出しては、過去のマドプロ出願の経緯を、費用・期間の面から書き出して、複数案件を並べて比べっこ。2国・3国パターン、ストレート登録・暫定拒絶通報ありパターン、中間対応あり・なしパターン、表示の欠陥通知ありパターン、セントラルアタックありパターン、部分拒絶パターン、審判請求ありパターン等々、いろいろありました。ストレート登録になるなら、2国でも十分お安くて速いマドプロ! できる限り現地代理人のお世話にならないためには、事前の調査や各国の制度理解は欠かせないようです。
笑ったのは、韓国からの営業FAX。PCT出願が国際公開になるたびに、インドの某事務所から、「インドへ国内移行の際は是非我が事務所で!」という営業レターが名刺入りで届くので、うんざりしているのですが、マドプロで韓国を指定して、暫定拒絶通報がなされたときにも、韓国の複数事務所から「中間手続は是非我が事務所で!」という営業FAXが届いていたからです(苦笑)。マメに営業活動してるんだなぁ~と感心しつつも、この手の営業で、どのくらい成果が上がっているのか、聞いてみたくもなりました。
そんな中、ジャスト・タイミングでマドプロ制度の研修会があり、回覧資料を拝見♪ 以下、今後役立ちそうな情報をリストアップ。
・2015年までにアジアのマドプロ加盟を増やし、ASEAN共同体構想中
・願書作成の参考情報は「MM2.inf」で(日本語仮訳)
・クレジットカードorCHF建て口座が使えれば、E-Renewalで更新可能
・WIPO日本事務所のマドプロ制度概要ページ
・国際登録のステータス確認はROMARINで
・特定の国際登録に関する個別手続の確認はMadrid Real-time Statusで
・指定商品・役務リスト作成支援にはMadrid Goods & Services Managerで
( ↑ これを使いこなすと、ずいぶん便利そう!)
・個別手数料の計算はFee Calculatorで
制度も為替も時々刻々と変わってしまうので、過去のケースはあくまで参考にしかなりませんが、ざ~っと過去の案件履歴を追うだけでも、ちょっぴり擬似・歴戦の勇士気分にはなれますね(笑)。
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