ビジネスモデル週報#45
“ビジネスモデル”と言っても、別に特許の話ではなく、事務所のビジネスモデルの話。
先日、先輩方が審判請求の手数料の話をしていたのを小耳に挟み、仰天したのがキッカケです。聞けば、以前は○○万弱くらいの手数料だったものが、今では半額以下の○万ほどに値下げされており、それでも「まだ高いね…」と話し合っておられました。なんとなく、商いの頭打ち感にハテナマークが点灯(苦笑)。
出版社で本を作っていた時は、1点のニーズが高く重版を繰り返したり、数点のヒットや1点のミリオンセラーが出れば、通常の数十倍・数百倍の利益というのも考えられたわけですが。。。
代理人の手数料というのは、どんなに凝った仕事をしても、ロイヤリティ契約でもしない限り、青天井というわけにはいかず、どうしたって限度がある。物理的・時間的に、一人がこなせる仕事にも限度がある。出願から権利期間満了までの年月も、10年・20年というスパンで、点数が増えれば増えるだけ、目配りは大変になるばかり。多数の権利維持の管理を譲り受けたとしても、一人でそれら全部を行うのも不可能ーーー。そう考えると、たった一人で独立する場合、一人で仕事を大きくしていくのではなく、人を増やして事務所を大きくしていくという指向にならざるを得ないのか・・・?
な~んてネガティブ・シンキングに陥っていた一週間だったのですが、先輩の一人が、木曜日一日で特・意・商織り交ぜて9件もの出願をしていてビックリ! 案ずるより産むがやすしなんでしょうか??
…冬の寒さと日の短さのせいか、今の自分に疑問符がいっぱいで困ったものです。
【オマケ】
・ 今週のアニメ「サイコパス」に、IPDL(特許電子図書館)が出てきました。国家機密レベルの発明がIPDLに登録されることはないと思いますが、そもそも、特許法32条の“特許を受けることができない発明”として、公開前に秘匿されているようなものって、あるんでしょうか? もしあるのなら、件数だけでも教えて欲しいです~!
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