民事訴訟の手続きの流れ
そもそもが、知財業界自体に潜入しているかのような門外漢の私が、今度は司法業界を覗き始めています(苦笑)。身近で2件ほど、裁判の行方を見守った経験上、いろいろと謎に思うことを抱えているので、謎解き冒険的なノリで勉強しています。
先日、「民事訴訟の手続きの流れ」というビデオを観ました。よくある裁判ドラマのような華々しい感じではなく、準備手続きやら書面のやりとりやらと併せ、侵害訴訟の実廷模様が、結構リアルな雰囲気を醸していたようです。そして、私の1つ目の疑問、「どうしてあんなに時間がかかるのか?」という謎は、一気に氷解しました。「あれじゃぁ、時間がかからないわけがない」!! 当事者同士の揉め事を、蚊帳の外にいた無関係者が寄ってたかって扱うわけなので、慎重かつ厳格な手続きに則ってやらざるをえないのは当然のこととしても、私が当事者ならかなり複雑な気持ちになるでしょう…。安直な気持ちで裁判を起こそうとする人には、まず、ああいう実務的ビデオを見せて、よぉ~く考えてもらう方がいいのではないかと思いました(苦笑)。
また、“処分権主義”という民事訴訟の基本的な言葉についても、要するに「自分のことは自分で何とかしろ」という強烈なメッセージと受け止めました。裁判所はもちろん、中立的立場で権利の是非について正当な判断をしてくれるはずなわけですが、別に、何が真実かを自ら調べたり、正義の鉄槌を下す的な活動をしてくれるわけではなく、ただただ淡々と、当事者(と代理人)がお膳立てした材料だけを頼りに、世間の交通整理をしているような印象。安全に世の中を渡っていくには、まずは自分自身の安全意識を高めておくに限るようです。
次なる私にとっての謎は、証人の人格保護の仕組みにはどんなものがあるかなのですが、これについては今回の勉強の中では解決を見ないかもしれません。。。
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