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2015年8月15日 (土)

最近、どんな仕事してるの?

 弁理士の先輩先生に、先日訊かれました。
「最近、どんな仕事してるの?」---。
 この質問は、今の私には大打撃を与える魔法の呪文です。なにしろ、弁理士らしい仕事は何一つしていないからです。チームプレイをモットーとする者としては、入れていただいた小さな事務所の全体を見渡して、絶対的にマンパワー不足の部分に注力するのは自然なことなのですが、圧倒的に足りていない部分は、単刀直入に言って、事務・雑用部分でした。当然、そこの部分の穴埋めとして、自分は雇われたのだという自覚はありますが、業界新参者としては新鮮であったことも、時間が経つにつれ、色褪せてくるものはあるわけで。。。(新参者にはもったいない待遇をしていただいているのに、罰当たりな話なのですが…汗)
 業界に入ってすぐの頃には、すべての仕事を一人でこなせるようになって、いずれは自宅で鷹揚に仕事するのが夢でしたが、それをするには、あまりに仕事のタイムスパンが長い上、仕事の範囲も幅広く、大人数で分業しないことには、到底お客様の信頼は得られないであろう現実が、ひしひしと身につまされる昨今。
 おそらく、明細書書きと、本格的調査という、弁理士本来の仕事、及び本格的翻訳・経理の仕事以外には、概ね手を染めたのでは、、、とは思っています(それが一人前レベルかどうかはさておいて)。
 お願いすれば、何でもトライさせてもらえるとは思うのですが、定時内でこなすには、事務・雑務だけで手一杯(涙)。さらには、必要書類を揃える等のお客様とのやりとりの中で、お客様のビジネスに首を突っ込みたくなってしまったり、「これにそんなにお金をかけるの?」という、そもそも論の部分で疑問を拭いきれなくなったり、あれやこれやと仕事への取り組み方を考えてしまう状況。。。
 開発・研究職から知財部に異動したり、大手事務所から独立して開業する方々は、専門特化・分業化された状況から、幅広くなんでもこなさずには仕事が立ち行かない状況への変化に、どう折り合いをつけているんだろう? 法律に則る姿勢というのも、自然科学に向き合う姿勢とは対極にあるようにも思われ、狂おしいことこの上なし。
 まぁ、この手の悩み事は、子どもをきちんと独立させてから真面目に考えるより他なく、甘んじてしまえばそれはそれで居心地よいというのが、今置かれている狭小な現実。
ーーーというわけで、最近は雑務を滞りなく回す仕事をしています(苦笑)。

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