Patent 2015.10
『Patent』の今月号の特集は、「著作権/商標の周知性」でした。
巻頭の「デジタルアーカイブの利活用」を面白く読んだのはもちろんですが、「近年の音楽業界をとりまく著作権上の問題に関する研究」は、avexがJASRACへの委託を一部解消したというニュース下、なんともタイムリーな企画でした。
私にとっては、JASRACの包括的利用許諾契約がどんなものかについて、確信をもって認識できたことが大きかったです。私がクリエイターだったら、到底納得いかない契約ですね。
従来の慣習のよい所は残しつつも、デジタル技術とインターネットの普及によって可能になることも積極的に取り入れて、システム設計の更新が必要な時期なのかもしれません。
集中管理の利便性と、支分権ごとのきめこまやかな契約、クリエイターへの適切なロイヤリティ還元、これらすべてを実現できるような仕組み作りへの熟考が必要だと思えます。
| 固定リンク
「学問・資格」カテゴリの記事
- 調査の果て(2024.07.30)
- 論文や査読や明細書と、OpenAI(2024.05.07)
- 知識と図書と図書館と…(2024.03.26)
- 令和5年不正競争防止法等改正説明会(2024.02.29)
- コンセント制度の導入と氏名商標の要件緩和(2024.02.16)
コメント