『女・東大卒・異国で失業、50代半ばから生き直し』
勉強仲間の友人が、先日勧めてくれた本、『女・東大卒・異国で失業、50代半ばから生き直し』を読みました。
特許明細書をバリバリ書いている友人ですが、50代以降も目新しい技術をフォローし、緊急な要請にも応えるような仕事ぶりが続けられるか…という気持ちが頭をもたげての選書か、はたまた、再就職できたはいいけれど、時間が足りずに思うような仕事ができずに悶々としている私を慰める意味での推薦か、、、?!。いずれにせよ、“天命を知る”前後の生き直しについて、お互い思うところのある二人には、刺激的な本でした。
本書の著者は、いわゆるエリート街道まっしぐらで50代半ばまでジュネーブで働いていたところ、突然、「今日の午後以降、会社に来なくてよろしい」と解雇され、その後の三年ほどの求職活動をブログに綴り、それを書籍化したのだそうで。
最初のうち、「私なんかとはバックグラウンドが違い過ぎて参考にならないんじゃ…」という気持ちもあってか、あまり本腰を入れて読む感じではありませんでした。けれど、読み進めていくにつれ、窮々とした中ですら興味の赴くままに学び続け行動し続ける彼女に、感嘆し共感し、半ば過ぎからはすっかり惹き込まれていました。
著者が、“生き方の根本思想を練り直した”期間だったと振り返る50代女性の求職活動期間は、相当にキツい時間だったことでしょう。でも、この体験こそが、“仕事に対する考え”を変えてくれたのは間違いなさそう。
今後、窮地に陥った時には、再び本書を紐解いて、親しい友人からの助言さながら、元気を分けてもらえそうな気がしています。
(お金を稼ぐ、という観点を抜きにすれば、私の場合、やりたいことが多すぎて困ります。今妄想している“生き直し”は、近所の空き屋を借り受けて、小学生やお年寄りのサロンを作ること(笑)。世の中の困ったこと、改善したいことを自由に持ち寄って、みんなでワイワイと問題解決に取り組む場所♪)
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コメント
LotusFlowerさん、こんにちは!
『女・早大卒・米国で大病、50歳から生き直し』、一冊書けそうですね(^0^)。超エリートの人でも、人生後半の仕事との向き合い方にはこれだけの変化を余儀なくされるのだから、誰しも人生の前半と後半では、見直しせざるをえなくなるのは無理からぬことですね。
LotusFlowerさんも今を楽しんでおられるとのこと、私も、軌道修正に伴っていろんな変化を強いられていますが、楽しんで取り組むようにしています。
『世界一美しい体を作る男』も、読んでみたいな(爆笑)♪
投稿: Taraco | 2015年11月29日 (日) 10時05分
私はエリートじゃないけど、彼女の生き様に共感です。
『女・早大卒・米国で大病、50歳から生き直し』ですね(笑)。
「私は人生は50歳からと思っているのです」と言った人がいますが、私にとって正しくそのとおりです。今やっていることが、人生の中で一番楽しいです。
ところで、上の『世界一美しい本を作る男』というタイトル、一瞬「美しい体」と読んでしまいました(笑)。
投稿: Lotus Flower | 2015年11月29日 (日) 03時06分