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2015年12月 7日 (月)

商標登録をする意味

 先日珍しく、「なぜ商標登録をするのか?」という、そもそもなことを考えました。
 登録対象は、商号・屋号だったり商品名だったりサービス名だったりするわけですが、単純な機能としてはもちろん、他者の仕事と自分の仕事との区別をつけるため。また、便乗商品や便乗サービスを抑制する効果を期待して。信頼性を蓄積する暖簾の確立を目指しての土台作りという動機もあるでしょう。
 登録商標のキープにはそれなりのお金もかかるので、5年先・10年先の将来を見越して考える必要にも迫られます。
 子どもの名前を付けるとき、「こんな子に育って欲しい」、「親のこんな思いを込めたい」、「時代の中で受け入れられやすいものにしたい」、「流行に左右されない安定感が欲しい」、「年をとっても違和感のないものがいい」などなど、人によっていろんなことを考えますが、商標を考えるときも、きっとそこには、関係者のいろいろな思いが交錯することでしょう。

 先日、はんこ屋さんといろいろ打ち合わせをする中で、「判子と商標ってちょっと似てる♪」と思いました。信用の塊である点、出所を表示する点、当事者の思い入れが詰まっている点、書体や配置・デザイン等がお客様に印象を残す点、長く使われる点…。
 はんこ屋さんが、「へー、どんなお仕事をされるのか、ワクワクしますね(^^)」とおっしゃって、なんだかこちらもウキウキしてきたことを思うと、判子や商標を作る時の気持ちって、作る方も作ってもらう方も、明るく前向きで、いわゆる“初心”が籠っているのかもしれません。はんこ屋さんもきっと、自分が手掛けた判子を使って仕事する人が、いい仕事をしてくれるのは、密かな愉しみであったりするのでしょう。。。判子や商標がホコリをかぶってしまわないよう、日々研鑚しないといけません(笑)。

 そう考えると、商標と向き合うにも、まず、関係する人達の仕事内容をしっかり把握するのはもちろんのこと、彼らの過去と未来と、秘められた熱い思いを、できるだけ的確に捉えたいものだなぁ~と感じます。

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