『考えないヒント』
先日、出版社各社の新書カバーデザインを調べるため、久々に書店をブラブラしました。数年前には、各社の新書ブランドも出揃った感じでしたが、リニューアルしたり、実用新書のようなものが新規に加わっていたり、変化が見られました。
「せっかく来たんだし、何か一冊買って行こうかな~♪」と、アレコレ見て歩きましたが、なぜか読みたいと思うものがない?! 「アレ? 私の好奇心、枯れちゃってる??」ーーー。
新書決めうちで探したせいもあるのかもしれませんが、本当に、読みたいと思うものがありませんでした(^^;;;。そんな中でも、デザイン的にとても目を引かれたのは、幻冬舎新書。鮮やかな山吹色でグロスPP加工され、アルファベットと曲線で柔らかな雰囲気も出しつつ、軽くなりすぎず硬くなりすぎず…。
…ということで、小山薫堂さんの『考えないヒント』という本を買ってきました(小山さんご自身はきっと、こういう本は読まない思いますが…(^^;;)。小林秀雄さんの『考えるヒント』では、“考えるとは、(物を掴んだら離さないというように)考え続けること”と提示されているようですが、小山さんは、“考えないとは、呼吸をするように、いつも考えていること”と言っていました。しかも小山さんの場合、一つ事を深く深く…というよりは、広く浅くいろんなことを考え続けることで見えてくるものがある…というものでした。まぁ、「なんか、面白いことないかな~?」という所を原点として、「ここをもっとこうすれば、もっとよくなるのに!」というアプローチをし続ける、ということに尽きるようですが、要するに、考えることが好きなんですね(笑)。
好奇心が枯れちゃってる感のある私も、とりあえず「なんか面白いことないかな~?」の視点で、周囲を見回してみようと思います。
(ただ驚いたのは、以前なら新書一冊読むのに2日くらいかかった気がするところ、半日強で読み終えてしまったこと。近頃、法律関係の本を斜め読みすることが多かったせいか、文字量への耐性が付いてきているのかも??…苦笑)
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