大量出願…
先日、ちょっと調べもの…と、ピンポイントで3月7日付の商標登録出願を検索したら、ドドドドッと、出願人欄に某社名が並んでビックリ! 「あ~、またか…」とすぐに納得しつつ、この出願人の、ある種驚くべき根気よさに舌を巻き、「一体どんな人なのか…?」と興味が湧いてしまいました(苦笑)。ググってみると、こんな記事やあんな記事。業界関係者の皆さまは、無駄にデータ量を増やすハタ迷惑な行為に頭を悩ませておられる様子。。。
…ということで、私がもし、「この行為を鎮静化せよ!」と命じられたなら、、、と考えましたが、、、とりあえず本の執筆を依頼します。少なくとも、時間を削れるという意味では効果的な気がします(苦笑)。無為な時間を有為にする効果があるとも。。?(予想外にこの手の出願が生業として成立していて有為だったらどうしよう…)。
試みに、今年に入ってから、どれくらいの頻度で出願されているのか調べてみたところ、1月は19日だけ出願なしで、それ以外の日は日曜日も含めて出願! 2月は土日含め全日出願!! 3月に入り、4,5,6日と出願がなく「アレ?」と思ったら、7,8,9,10日は復活。。。11日以降月末までは、この日の時点ではJ Plat-Patでは見られず…(初めて“公報発行サイト”なるページまで見てしまいました)。
出願手数料を払っているとは到底思えず、いろんな人の貴重な時間を奪っている上、ご自身の労力もとてももったいなく感じられ、何か深いワケでもあるのでは…といろいろ勘ぐってしまいました……もしかして、あまたの出願書類中に、暗号が隠されていて、誰かへのメッセージになってたり??なんて、ミステリーじみた想像までしてしまう始末(汗)。
目下、あちこちで検討されている著作権制度について、登録制にするという案も俎上に上がりつつあるようですが、上記のような闇雲な出願行為を目にすると、AI著作物の大量出願の弊害なんかが想起され、登録制度の課題もよくよく洗い出す必要があるように思えました。
あ~、私の方こそ無為な時間を使ってしまったぁぁぁぁ~。
【後日譚】 2016年6月30日付の朝日新聞に、上記大量出願をする方の一問一答的記事。「あくまでビジネス」だそうで、私のミステリー的想像は雲散霧消。インタビューしてくださった高木記者、GoodJob、感謝。
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