だいぶ前、e-Learningで聴いた商標の先生の話の中に、「縦覧期間のうちに、関心ある商標登録のファイルを閲覧すると、とても勉強になります」とのアドバイスがありました。商標公報発行の日から2か月間は、手数料なしで出願書類等を縦覧できるのです。閲覧請求すると、権利者は、どこの誰が請求したかを調べることができるので、「よもや異議申立でもされるのか?!」と、雑音を立ててしまうことになり申し訳なくはありますが、他人が書いた意見書や審判請求書を読むのは、とても勉強になると思え、いつか試してみようと思っていました。
で、先々週、思い立ったが吉日で、某2案件について閲覧請求しました(スミマセン~)。いずれも、いったんは拒絶査定となったものの、審判請求の末、登録となったもの。なかなかに面白く拝読しました。
「だ・である調」のもの、「です・ます調」のものという違いもあれば、結構誤植があるもの、審査官殿に対しよくぞそこまで言えるな…という高飛車なもの、ひたすら丁重で腰の低いもの―――請求した2件が、たまたまとても対照的だったので、余計に面白く感じたのかもしれません(笑)。商標審査について、未だ「これなら絶対!」という判断基準は得られないままですが、今後も月に数件くらいは、興味深くてビミョーなケースについて、閲覧してみたいと思います。
先日、ONLINE ETYMOLOGY DICTIONARYで、「Patent」という語を引いたところ、以下のような記載がありました。
patent (n.) :late 14c., "open letter or document from some authority," shortened form of Anglo-French lettre patent (also in Medieval Latin (litteræ) patentes), literally "open letter" (late 13c.), from Old French patente (see patent (adj.).
patent (v.) :"to obtain right to land," 1670s, from patent (n.). The meaning "copyright an invention" is first recorded 1822, from earlier meaning "obtain exclusive right or monopoly" (1789), a privilege granted by the Crown via letters patent. Related: Patented; patenting.
かねがね、“出版と知財は似てる”、“著作権は工業所有権の上位概念”と思っていたのですが、なまじ的外れでもなかったと思え、ちょっと嬉しくなりました。そして、公開ツールとしてのインターネットのありがたさもしみじみ痛感。家にいながらにして、いろんなことに触れられるなんて、幸せな時代だなぁ~。
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