« 同期の充実修行見聞 | トップページ | 「この世界の片隅に」― クラウドファンディング雑感 »

2016年7月16日 (土)

コンサルティング考

 コンサルを語るなんて千年早いとはいえ、考える機会があったので、素朴な疑問を抱きました。世の中に、コンサルティングというものを受けたことがある人というのは、どれくらいいるものなのでしょう?
 私がコンサル業界に得たご縁を振り返るに、一人目は、大手のコンサルティング会社に就職し、長年情報システムの構築に関するコンサルを続けていらっしゃる大学の研究室の先輩がいます。二人目は、大手コンサルティング会社から独立した方で、私が編集者時代に会議の仕方についての執筆を依頼した人がいます。三人目は、同じく大手コンサルティング会社に勤務する女性に、ロジカル・シンキングに関する執筆依頼をしたことがあります。四人目は、著作権に関する本を書いていただいた人で、やはりコンサルティングの会社を出て独立し、私塾を開かれた方。。。4人ものコンサルタントとのご縁があるのは、かなり珍しい方ではないかと思うのですが、巷の人の、コンサルタントという職業への印象に興味が湧きます。少なくとも、すごい勉強家であることは間違いなさそうに思います。

 とはいえ、私自身が実際に誰かからコンサルティングを受けた経験はなく、その仕事の仕方は想像の域を出ません(高所得に比例して、ものすごい激務なんじゃないかと勝手に思っています。“自分の時間”を元手にロジカル大工さながらサグラダ・ファミリアを構築し続けるような…笑)。
 正直、情報システム構築とかいう具体的な問題へのアドバイスには説得力を感じるものの、こと経営とか、顧客開拓とか、販路拡大とかいった、ケースバイケースで大きく様相の異なる問題に対して、一人の人が施すコンサルに、どれほどの信頼を置けるのかは疑問です。「理論や考え方はすごくオモシロイけれど、そんな理論通りに業務改善できるなら、自分で事業を興して大きくした方が楽しいんじゃなかろうか?」と、嫌味な考え方をしてしまいそう(まぁ、頭で分かっているのと、それを実社会に適用して現実を動かすのとは、まったく別物のチカラが必要だと思いますが…)。
 もちろん、チームで対応してもらえるなら信頼性は上がってくるのでしょうが、べらぼうなコンサル料を考えると、そんな本格的な依頼はできそうになく。。。
 一方、“困り事の相談にのる”仕事と考えると、案外、多くの人が誰かの相談にのったり、誰かに相談したり、というのは日常茶飯事かもしれません。ただそれらはたいてい、報酬度外視か、菓子折り一つぶら下げて…というレベル(笑)。私には、“持ちつ持たれつ”のこのくらいのレベルがちょうどいいのかな~?。

 縁遠いテーマでしたが、このネタで、概念的思考力の話について、息子との会話が弾んだのが、何よりの収穫でした(^^♪。

|

« 同期の充実修行見聞 | トップページ | 「この世界の片隅に」― クラウドファンディング雑感 »

学問・資格」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 同期の充実修行見聞 | トップページ | 「この世界の片隅に」― クラウドファンディング雑感 »