Googleの著作権侵害対策
数週間前に「Googleの著作権侵害対策」という資料のPDFがWeb上にアップされていました。
つらつらと眺めていたら、VIZ Media LLC.が、2014年から2015年にかけて、検索結果に関する削除リクエストを、2,300万件強も申し入れているとのデータが(p.39下段)! ビズメディアと言えば、日本のマンガ・アニメの翻訳出版や映像販売を行っている会社。1年で2,300万件ということは、1日に63,000件!! ネット上には、そんなにも多くの侵害サイトが?!
1冊260円の少年ジャンプを、これらのサイトで読む人がどのくらいいるのかわかりませんが、その損失額は推して知るべし。マンガだけでなく、アニメ等の映像作品や映画等もあると考えれば、その額はさらに膨れ上がります。
これらのサイトを見つける手間、リストにしてGoogleに削除要請する手間、Googleがこれに対応して削除作業する手間…そして何より、著作権を侵害されるマンガ家やクリエイターの方々の損失…
ああ、時間も労力も実質被害も、一部の不心得な人のおかげで、大変なことになっているのが、具体的な数字で痛感されました。
この手のアップロードを、技術的に無効化するような方法は、いろいろ検討されていることと思いますが、やはり、こういうことが“泥棒”と同じなんだっていう教育が不可欠だろうなぁ…と思えます。
【EU司法裁】 一方、EU司法裁判所で下された、著作権侵害訴訟の判決の厳しさ! 日頃、本ブログでリンクを貼りまくっている私としては、ゾゾッとしてしまいました。まぁ、良識的な範囲の行動なら、問題になることはないと思いますが。。。
今朝のくぐもった街の風景…
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