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2016年10月28日 (金)

開放特許のアウトリーチ

 ちょっと、開放特許について調べてみようと、あるDBを閲覧しました。
 いろいろな会社や大学や個人が、いろいろな方法で、自身の特許を開放しているのでしょうけれど、私が見たDBでは、連絡先・技術実績・供与情報以外は、公報が参照できるだけでした。
 う~む、こりゃぁ難しい。
 開放特許の利用を検討するのは、だいたいが、同業者とか専門分野を同じくする会社なのでしょうから、私の懸念は杞憂に過ぎないのだろうとは思いつつ、特許明細書の読みづらさは、私が長い人生で触れてきた数々の文章の中でもピカイチだし、その発明が、利用発明なのか否かの目安すらないというのは、怖くて仕方ありません。最低限のロイヤリティ情報も欲しいところ。契約にもよるのでしょうが、結局のところ、自己責任でクリアランスして、細かい諸条件以前のロイヤリティすら、随時交渉して詰めないといけないとなると、かなり腰が引けてしまいます。
 最初から、他社に使わせない前提の明細書と、最初から、開放する前提の明細書って、書き分けられてたりするんでしょうか…? 他人事ながら、DBの運用費用も心配してみたり…(汗)。縁結び実現の実績って、どのくらいあるんだろう…?
 「完全独自発明でクリアランス不要! 3%のロイヤリティでOK! 仕様書をお渡しするので翌日から製造開始可能!」とかいうキャッチーな開放ってないのかしらん?(苦笑)
 研究所等のアウトリーチ(サイエンス・コミュニケーション)もいろいろと模索される時代ですが、開放特許のアウトリーチにも工夫が必要かもしれないな~と思ってしまいました。

【未活用特許の有効活用】 今朝、最近とても面白く拝読している先生のブログを読んでいたら、こんな記事が。。資金力不足で自らは実施できない権利者のものはともかく、大企業のこうした動きについては、私もこの先生にまったく同感!と思いました~。

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