ラスコー …2万年前の芸術
“美しさ”って、一体なんだろう――?
年内最後の芸術鑑賞は、カハクの「ラスコー展」となりました。3次元レーザースキャンという技術のおかげで、本物と見まがうほどの臨場感を持って、ラスコー遺跡の内部が再現された展覧会。2万年前のクロマニョン人が描いた素晴らしい壁画は、時間を超え、現代人にも“美しい!”と思える筆致でした!
ジョルジュ・バタイユは、ラスコー壁画を“芸術の誕生”と称し、数多くの壁画を研究する五十嵐ジャンヌ氏も、「数々の壁画の中で、最高の芸術性」と讃えるほど、見事な構図と技法の数々! 200mにも及ぶ、暗くて長い洞窟の中で、手製のランプを灯しながら、彩色し、線刻し、何を思いながら数百頭もの動物たちを描いたのか、、、。素朴な色と大胆な構図が、本当に美しく、味気ない土色の洞穴が、巨大で艶のあるキャンバスになったかのようでした。
おそらくは、複数人で手分けして描いたのでしょうから、当時この洞窟に住まったクロマニョン人の皆が皆、絵心があったのか。。。? はたまた、レンブラントの頃の工房のように、指導的立場にある芸術家肌の親方が先導していたのか。。。?
今となっては知る由もありませんが、つくづく、アーカイヴの大切さを切実に感じさせてくれる展覧会でした。
…と、2016年をキレイに納めようと思いつつ、「ラスコーがラスト~」とかいう心の声で現実に戻り、「あ、ラストは出願ソフトupdateと筑前煮・栗きんとん作りだった…」と我に返った私でした(築地場外市場にも行きたいな…笑)。
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