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2017年2月の28件の投稿

2017年2月28日 (火)

『楽しく学べる「知財」入門』

20170222_5  『女子大生マイの特許ファイル』、『すばらしき特殊特許の世界』を以前拝読しましたが、その著者であり知財啓蒙家の稲森謙太郎先生(ペンネーム)が、満を持し、本名で上梓された講談社現代新書『楽しく学べる「知財」入門』を読了(カバー画像を引用させていただきます)。
 序章を除くと全4章で構成され、第1章は著作権(66p.)、第2章は商標権(76p.)、第3章は特許・実用新案・意匠権(66p.)、第4章は知財の複合化と知財もどき(46p.)ということで、これまでのご著書が主に特許を中心に書かれていたのに対し、著作権と商標権と知財権の複合化等に多くのページが割かれていたのが特徴的でした。しかも、特許については前作や前々作の“とんでも”感を引きずって、一般読者にとっての“楽しさ”を優先している風なのに比べ、他の知財権については、面白く読ませてくれつつも、かなり考えさせられる内容で、権利処理関係の仕事に携わる方々には必読かも、と思えました。
 よくぞこれだけの分量の具体例を新書に盛り込めた!と感嘆するほど、印象的な事例が散りばめられ、毎度おなじみの、「疑問点は当事者に直接投げかけ、回答を引用する」スタイルも健在!! また、2017年1月時点で触れられる限りの最新ケースもふんだんに取り込まれています!!! さらに、通常の知財の専門書では、審査認定や審決や判決の妥当性について、あまり独自の感想等は書かれないのが常ですが、忌憚ない感想や事例の裏事情の推測に軽く触れることで、一般読者の興味喚起を促しているようにも感じられました。
 個人的に特に感じたのは、法的論点はきちんと検討されるべきであるのは当然ながら、現実の商取引や契約・権利処理では、当事者間の関係性や考え方次第で、法的にはうまく説明できない運用が数多くなされているんだ、という皮肉。私自身、過去の仕事を振り返ると、権利者にわざわざ許諾を得る必要のない件についても、後々のことを考えて、念のため“お断りを入れて”おいたことが多々あったなぁ…。
 本書の終わりの方で、徳島県にある大塚国際美術館が紹介されていますが、ここでは、世界25か国190以上の美術館が所蔵する西洋名画の複製を観ることができるそうです。ニュースで紹介されていた時も「行きたい!」と思いましたが、本書を読んでますます行きたくなりました♪
 既存の権利をできるだけ長く存続させて、活動のアドバンテージを確保することも大切な半面、一定のメリットを享受した後は、思い切って広い利用に供することも、重要な社会貢献になりうることを踏まえておかないとだなぁ~と感じます。
 書店や図書館に行くと、その膨大な文芸著作の山に眩暈がしてしまう私でしたが、本書を読んで以降は、覚醒している限り、身の回りに溢れる知財の山に眩暈がしてしまいそうになっています(泣)。
 長年の知財ウォッチの成果を余すところなくご紹介いただき、とても勉強になりました。ありがとうございました!

【法のデザイン】 次は、『法のデザイン』、行きま~す。

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2017年2月27日 (月)

東京マラソン2017

20170226_4 20170226_5 20170226_1  絶好のマラソン日和の昨日、夫と二人、平河天満宮にお参りに行き、その足で東京マラソンのゴール地点周辺散策。
 東京駅周辺は、朝から交通規制が敷かれ、日比谷公園が立ち入り禁止になっていたり、道路が渡れなくなっていたりで、地下道経由で人や自転車が移動するなど、かなり物々しい雰囲気でした。完走した人に配るための、水・カロリーメイト・バナナのセットが山のように並べられ、警備員やボランティアの人たちで溢れかえってもいました。
20170226_2 20170226_3  ブリックスクエア前の石畳を、車いすランナーが通過するのを見ましたが、石畳の上はちょっと走りづらいんじゃないかなぁ~?と心配になってしまいました。日本橋の交差点も、たくさんのランナーがわんさか列を成していて、壮観な眺め。
 去年まではゴールがビッグサイトでしたが、今回からは東京駅前ということで、応援や出迎えの観客の皆さんの待機場所がどんなだったのか、スペース的にやや心もとない気がしていましたが、大きなトラブルもなかったようでヨカッタ! なんとなく街じゅうが溌剌とした感じで、オフィス街と観光地がいい塩梅にミックスされた雰囲気が格別の日曜日でした。

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2017年2月26日 (日)

大一番!

20170225_120170225_2  落ち着いて、楽しんで、のびのびと頑張ろう~!
 雪割草も桜も、咲き始めたぞぉ~!!

 東京マラソンを走る皆さんも、がんばって~

 

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2017年2月25日 (土)

ドキドキ

20170224_1 20170224_2  どきどきどきどきどきどき……

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2017年2月24日 (金)

250mm→350mm:類似商品役務審査基準

20170223  商標登録出願に際し利用する『類似商品・役務審査基準』の〔国際分類第11-2017版対応〕の冊子が少し前に刊行されました。データ自体は昨年末から特許庁サイトにアップされていたかと思いますが、一覧性確保にはやはり、冊子もあった方が便利…と、入手。10-2016版が厚さ250mmだったのに対し、今度の11-2017版はなんと350mmにボリュームアップしていました! 原因は、すべての指定商品・役務が、日英両併記になったこと。事務所勤務時代、指定商品の日本語を、いちいちDBで調べながら英語表記に直した作業を思い出し、「あ~、あと2年早く、併記版が出ていたらなぁ~」と思いました(翻訳作業時にやらかした失敗を思い出し…汗)。カナダ向けの商標登録出願時、“VERIFIED TRANSLATION”を署名付きで海外代理人に送ったときは、本当に冷や汗モノでした
 「あの出願は、その後どうなったろう…?」と気になって、久々にサーチしてみたら、ちゃんと登録になっていました(ホッ)!
 「特許明細書を書くときは、最初から英語にすることを考えながら書かなきゃいけない」とは、事務所の先輩に一番初めに言われたことでしたが、指定商品・役務も、必要がなくても、少なくとも英語表記だけはメモしておく方がいいのかもしれません。

【Premium Fridayとは無縁…】 本日、Premium Friday。まぁ、我が家にはまったく無縁の代物です
 「あなたは、毎日が日曜日でしょ~?」という叱責が聞こえてきそうですが、それなりに日々ドタバタしており、気持ちの休まる時がありません~。近頃は、精神的ストレスのためか、右目の上瞼がちょくちょく痙攣を起こします(泣)。
 来月の月末は、プレミアムな金曜日を過ごした~い!
 

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2017年2月23日 (木)

CAFE会→アルカナ東京

20170221_120170221_2 20170221_3  先日、小・中・高と同じ学校で、同じ部活で活動していた友人と、久々にランチ会。仕事で御茶ノ水に出張があるというので、その会合前のひとときで、おしゃべり会。KITTE内の「CAFE会」と「アルカナ東京」をハシゴしました。
 二人のお子さんを持ちながらずっと仕事を続けている彼女ですが、上のお姉ちゃんは高校1年生、下の弟君は今度の春で中学生というから驚き! 数年前、自宅にお邪魔したときは、たくさんのオシメが干してあった気がするんだけどなぁ~??!
20170221_4  珍しくフレンチのコースをいただきつつ、子どものこと、親のこと、仕事のこと、趣味のことなどを話しつつ、昔話にも花を咲かせました。ちょうど1週間前が彼女のお誕生日だったので、ささやかなバースデープレートでお祝い♪ 2本のロウソクを吹き消して二人してニヤニヤ。大台に載ってる二人の妙齢女性が、「腰が痛い」とか「下腹が…」とか言いながらお誕生日を祝う図が、なんだか滑稽ではありましたが、「ようやく子どもの手も離れてきたし、これからは自分が楽しむことを考えないとね!」と意気投合。彼女の職場は、定年が60歳で、それ以降は常勤かアルバイトかの選択で仕事は続けられるけれど、お給料は半額位になってしまうのだとか。年金がアテにならない我々世代は、人生後半を楽しみつつも、いつも仕事のことも考えざるを得ない世知辛い運命(涙)。「とにかく健康に留意しないとね~」と決まり文句で締めて、昼過ぎにお開き。今度はいつ会えるかわかりませんが、お互いがんばろ~!

【誤解解消(笑)】 この友人、数年前に私が「弁理士資格に挑戦してるんだ」と話した際、「性格悪くなるから、やめた方がいいよ」と軽くアドバイスをくれました。ご主人が大企業の知財部勤務で、なぜかそういう認識になっていたとのこと。どんなことでも、受け止め方によっては「ハゲタカ」にも「ハト」にも「キリギリス」にも「アリ」にもなりうるので、一面的な印象だったのでしょうが、世間にそういう誤解が広がるのはマズいと思い、しっかり解消しておきました(笑)。

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2017年2月22日 (水)

3コマ研修修了

 先週末で、年明けから通っていた3コマ研修が終了。昨年年明けの5コマ研修の上級編という位置づけでした。一度ナマでお目にかかりたいと思っていた講師の先生の講義も受けられたし、以前の研修で知り合った先生と再会してちょっぴり言葉も交わせたし、いろいろ刺激をいただきました。同じ班になった先生方と新たに名刺交換させていただき、「一口に知財業界と言っても、(当たり前ですが)いろんな職場や働き方があるなぁ~」と、狭い視野をやや広げてみたり。。。
 今回の研修は、ディスカッション中心だったのですが、人によって重み付けや着眼点が違うのを面白く感じつつ、自分自身が、ざっくりとした設定での議論がとても苦手であることを痛感しました。ドクターGばりにクライアントのバックグラウンドをヒアリングしないと、検討の方向性もゴールもわからなくて、議論の土俵にすら付けない感覚を何度も味わいました。何事もケースバイケースだとは思いつつ、典型的・オーソドックスなパターンというのを身に付けないといかんなぁ~…と思わされた研修でした。
 そろそろ、研修三昧を終わりにして、きちんとOJTに励みたいところですが、なかなか落ち着かず…

【ギルストラップ判事】  先日、まったく見ず知らずの方のブログで、テキサス東部地裁のギルストラップ判事の名裁きが紹介されていました。タイトルは、「しょーもない特許権行使に喝!」。いい加減な特許トロールの権利行使を認めなかったばかりでなく、証拠開示させて、他の同様な案件にも牽制をかけた模様。さらには、代理人だった弁護士も懲罰対象にしたのだとか! そんなこと、できるんだぁ~!!?

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2017年2月21日 (火)

MUSICAL COLLECTION III

20170219  先の日曜午後、シアタークリエの「MUSICAL COLLECTION III」コンサートへ(“入り待ち”の女性群衆がスゴかった!!)。高校教員時代の先輩先生に誘っていただき、馳せ参じた次第♪ この先生、とにかく顔が広い! この日集まった4人は、ご本人(英語の先生)と、赴任四校目で一緒だったという書道の先生、もうひとかたは劇場で知り合ったという人(?!)、そして二校目の赴任校でご一緒した私。皆、この先生を通じての初対面という関係でした(笑)。とはいえ、コンサート前のランチで、あっという間に打ち解けて愉しいひととき。仕事の傍ら、創作ミュージカルの活動をしている方の話や、書道の先生なのに学生時代は軽音部でアルトサックスを吹き、全国大会まで行ったという話、アラフィフからエアロビを始め、カウンセリングの勉強で大学院に通った話、お目当てのミュージカルを観にフラリと一人で1泊2日でロンドンに行った話などなど、なんともアクティブな方々!
 そして、肝心のコンサートの方は――…、これがもう、すごく充実で贅沢な演目でした!! 全35曲を、長らくジャン・バルジャン役を務めた山口祐一郎さんはじめ、大塚千弘さん・涼風真世さん・瀬奈じゅんさん・保坂知寿さん・岡田浩暉さん・今拓哉さん・田代万里生さん・吉野圭吾さんという豪華な顔ぶれで歌う歌う! 先輩先生がファンクラブを通して取ってくださった席が結構なかぶりつきで、すっかり堪能させていただきました♪ 山田和也さんという方の演出の効果か、シンプルな舞台装置なのに、ものすごく華やかで感情移入しやすい構成でビックリ! 34曲目の「オペラ座の怪人」の「Music of the night」にはうっとりと聞き惚れてしまいましたし、最後の「ランベス・ウォーク」という曲の時には、演者の方々が客席降りして、ちゃっかりマリオ君とハイタッチまでしてしまいました♪ 本格ミュージカルを観たのは、大昔のNYでの「Cat's」が最後かもしれない程のご無沙汰でしたが、この時期に日本のミュージカルのレベルの高さに触れられて本当にラッキー!
 あっという間に魅力に取りつかれ、次回はきちんとした作品を鑑賞したくなりました。5月下旬から帝劇で公演予定の「レ・ミゼラブル」も、是非とも鑑賞したいと思っています!! お誘い、ありがとうございました~♪

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2017年2月20日 (月)

信頼と希望の投資

 先週の「カンブリア宮殿」のゲストは、“ひふみ投信”の藤野英人社長でした。大手投資会社の高給を投げ打って、自分の目利き力で“これから”の会社を応援する投資を目指すことにした人。今回の出演によって、自分の投資会社自体を応援させたくする効果があったろうな~と思いますが、この出演も、“これから”の会社を応援するための土台作りだったのでしょうね。自分の足で出向き、自分の目で見極める姿勢――当たり前のことですが、データ分析だけで済ませてしまう人の方が多いのかもしれません(←全然現実のことは知りませんが…笑)。
 彼の経験上、「伸びない会社」によくある話が紹介されていたので、参考までにメモ。
1.「晴れた日に、傘立てに傘が大量にある会社」
2.「社員が、来客時にもリラックス・モードのスリッパで出てくる会社」
3.「社長が、自伝を手渡しで謹呈してくれる会社」
 翌日、慌てて傘立てを整理した会社もあったのでは…と想像しますが(苦笑)、意外とありがちな話ばかりで、なるほどな~と聴きました。1.は、不要なものを率先して片付ける人がいないということを意味し、2.は、職場での緊張感が足りないことを意味し、3.は、代表者が“自分の過去”を見て“会社の未来”を見ていないことを意味するのだとか…。どれも、データだけ見ていては測り得ない情報だけれど、“企業の匂い”としては本質的かもしれません。。。どんな仕事にも、“目利き力”ってすごく必要だと思うので、見習いたいと思います。
 日本人はとかく、投資でお金を増やすことを軽蔑し、清貧を尊重するキライがあるけれど、世の中のすべてのものは元を糺せば“投資でできている”ことを考えれば、“投資すること”=“未来をつくること”である、との主張。すっかり聞き惚れていた私に、息子が一言…「でもさ、誰かが儲かるってことは、誰かが損してるってことだよね?」…「まぁ、そうなんだけど、だからこそ消費して経済を回すわけ…」と言いつつ、清貧を貫いて経済を回さずに生きる自由もアリだよなぁ・・・と、合気道的息子視点にも共感したのでした(笑…優柔不断)。
 政治と同じで、「関与したいけれど、情報がなさすぎる」状況にある人でも、「藤野さんが応援するなら私も応援したい」と、投資を始める人が増えるかもしれません。(政治の無党派層を取り込むにも、こういう姿勢が必要かも…!)
 番組最後に名前の出た「薬王堂」という東北の薬局――10年後、どうなっているのか楽しみです。

【青色申告・確定申告】 先月、青色申告と確定申告の書類を作りましたが、日付をあらかじめ本日付にしておいたので、本日、提出~。来年は、このフローを忘れずにいられるかなぁ?!

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2017年2月19日 (日)

長谷川平蔵…

20170217_120170217_2  友人が、『鬼平犯科帳』でお馴染みの長谷川平蔵の、若かりし日の放蕩と、それを辛抱強く見守った父と、後の人足寄場開設について、FBに書いていました。世の中を良くするための方策の一つ(無宿者への職業訓練)として、感動のエピソードでしたが、その“人足寄場”が、ウォーキングで時折訪れる場所にあったことを知り、コースへの思い入れが一段と強まりました。平蔵の“思い”を拾いながら歩ける幸せ…、イイネ!(アニメ「鬼平」も観てみたいな…また、昔読んで温かい涙を流した記憶だけが残る『さぶ』も、このあたりが舞台だった模様…)

【箱根ホテル小涌園、幕】 箱根ホテル小涌園が、来年1月10日をもって、60年の歴史に幕を下ろすとのこと。息子が小さい頃、彫刻の森美術館やユネッサンに遊びに行きがてら、何度か利用させていただいたので、寂しい感は否めません。跡地はどうなるんでしょう…? 閉園前に、もう一度行けるかな~??

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2017年2月18日 (土)

Patent Vol.70

 今回の特集は「次世代知財システム」。著作物を含む情報の利活用が多様化する中、①適切な柔軟性を確保した権利制限規定の創設、②円滑なライセンスの仕組みの在り方、③報酬請求権付権利制限規定の活用等が検討されているものの、当面はグラデーションをもった取り組みで解決を図っていく状況とのこと。
 私が取り急ぎ拝読したのは、「人工知能が生み出したコンテンツと著作権」と「自動集積される大量データの法的保護」の2つの記事。以下、ざっくりメモ。
●人工知能が生み出したコンテンツと著作権
 ・第0類型コンテンツ:従来の著作物:保護対象
 ・第1類型コンテンツ:AI を道具として用いた著作物:保護対象
 ・第2類型コンテンツ:人間由来でない、指示のみによるAI 創作物:思想又は感情の表現でない
 →第2類型が問題となるところ、インセンティブ論での保護検討の必要性
   →僭称の問題(人間由来であると僭称する)→法改正の必要を検討
●自動集積される大量データの法的保護
 ・著作権法による保護:「情報の選択」又は「体系的な構成」による評価で保護可能の場合あり
  →〔限界〕創作性が評価されなければ保護を受けられない
 ・不正競争防止法による保護:営業秘密の3要件を満たせば保護可能の場合あり
  →〔限界〕漏洩による非公知性の非充足により保護を受けられなくなる
 ・不法行為法による保護:北朝鮮事件判例により不法行為を構成すれば保護可能の場合あり
   「著作権法6条各号所定の著作物に該当しない著作物の利用行為は、
    同法が規律の対象とする著作物の利用による利益とは異なる
    法的に保護された利益を侵害するなどの特段の事情がない限り、
    不法行為を構成するものではないと解するのが相当」
  →〔限界〕近時の裁判例では限定的であり、差止不可で損害賠償請求のみ
 ・契約法による保護:契約自由の原則により保護される場合あり
  →〔限界〕当事者以外の第三者には直接効果は及ばない
 …→「保護の必要性」「保護の許容性」「諸外国における議論」の3つを念頭に立法検討すべし

で、上記の北朝鮮事件判例に触れて、ふと思い出したのが、最近話題になった「STAP細胞騒動にまつわるES細胞混入を匂わせたNHKスペシャル」の件と、「センテンス・スプリング(笑)によるLINEの内容暴露」の件。前者では、非公開のはずの実験ノートや二者間のメールの内容が、本人の同意なく公開され、後者では、同じく二者間のLINEでの会話が、本人の同意なく公開されたわけですが……。実験ノートや挨拶文程度では著作物と認められにくいとか、芸能人にはプライバシーはないとか、事情はあるでしょうが、こういうモノが本人の同意なく容易に公開されてしまうのって、いかがなものだろう?と思います。裁判をしてもお金と時間を浪費するだけ…という判断で、あまり問題にならないのかもしれませんが、「公開されるのがフツー」になってしまうのは、ちょっと気持ち悪いな…と感じたので、備忘メモ(苦笑)。
 
 

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2017年2月17日 (金)

ラ・ラ・ランド

 来週公開の映画「ラ・ラ・ランド」――絶対観なきゃっ!!!♪

20170216  【Virtual Love】 昨日、ウォーキングしながらBBCを聴いていたら、日本の少子化問題を取り上げて、婚活パーティー(街コン)とか、女性の高収入志向(欧米人の多くはロマンスから結婚するけれど、日本人女性は資力重視)とか、美少女ゲームや東方神起のコンサートに入れ込む人とか、禅寺でのメディテーション後の合コンとかが紹介されていました。欧米より、日本の若者の方がVirtual Loveに没頭しやすいみたいな話をしていて、もっと正確に聴きた~い!と思いましたが、私の貧弱な英語力では、きっちりと意味が取れず…(泣)。どうも男女ともに、バーチャルな恋愛で満足してしまう傾向が強い、と分析されていたような…。
 最近は、若者(息子?)の恋愛が気になる年頃なので(笑)、ついつい熱心に聴き耳を立ててしまったわけですが、日本人って、繊細で潔癖で完全主義で空想力が強すぎるキライがあるのかなぁ~?と感じます。我が子が、蘭ちゃんやら響ちゃんやら美琴ちゃんやらにウツツを抜かしているのを見るにつけ、リアルは大丈夫か?!と気が気でなりません(苦笑)。現実を豊かにしてくれる空想なら大歓迎ですが、空想だけで完結しちゃうのは、やっぱりもったいない気がするなぁ…。
 「ラ・ラ・ランド」はきっと、別の形での素敵な空想を見せてくれるんだろうな~♪と、期待が高まります!!

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2017年2月16日 (木)

あぶらかた ずら

20170215 20170213_2 20170213_3  3学期以降、息子が毎日家にいるので、お昼も作らなければなりません(昨日のランチは特製ハンバーガー)。さらに、3日に1度くらいの頻度で、こってりラーメンをリクエストされるので、近頃はすっかり“脂過多ズラ”!
(さらに、家にいても勉強せずに寝てばかりいるので、怒りたいのを我慢する私のストレスは溜まる一方。。。)
 そんなもので、寒い中でもウォーキングを頑張らざるをえないわけですが、寒くても、春の訪れはそこここに。。。橋のたもとの河津桜がずいぶん咲いています♪ アブラカタブラ…早く春になぁれ~!

【涙ぽろぽろ】 先の日曜日、TVを前に2度も涙ポロポロになってしまいました。
 ひとつは、NHKで放送されていたアニメ「メジャー」の、“メッセージ”という話を観て…。メジャー・リーグで活躍した吾郎君が、肩を壊して帰国したものの、現役としてプレーすることをあきらめきれずに、トレーニングを重ね…打者として復活するお話。そして復活した姿を子どもたちに見せることで、父子の信頼を固めていく…。泣けた~!!
 もうひとつは、「世界の果てまで行ってQ」で、イモトさんが100か国訪問を達成した記念に、長年苦楽を共にしたプロデューサーとカメラマンさん宛に書いた手紙を、二人に読んで聞かせたシーン…。
 どっちもスゴく泣けたんですが、両方とも、受験生の息子もしっかり一緒になって観ていたので、別の意味で余計に泣けた。。。

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2017年2月15日 (水)

「三間堂」横浜ベイクォーター

 夫が有給休暇を取得してくれた月曜夜、一年半ぶりくらいで、アニメ好き仲間でのちょっと遅い新年会に参加。新境地へと踏み出した友人のお疲れ様会がメインでした。横浜ベイクォーターの「三間堂」にて。6人集まりましたが、(平均年齢は40代後半くらいなのに…)皆、相変わらずの若々しさ! 皆さんの近況をアップデートしつつ、食べて飲んでワイワイ。
 2016年の邦画の盛り上がりはスゴかったね~と、「シン・ゴジラ」と「君の名は。」の各々の萌えポイントを披露したり(笑)、「この世界の片隅に」の成功話(メンツの半数が出資者でした…!)とか、「こえのかたち」は気の毒だったとか、ローグワンが意外に良かったとか、ドクター・ストレンジがいまいちだったとか、好き放題評論! 3月に星海社から新書を出版するという友人の話とか、アメリカのKickstarterを利用したクラウドファンディングでのトラブルの話とか、PTAでの苦労話とか、映像のネット配信動向の話とか、マンガ出版の厳しさとか、アニメ界にも入り込む中国マネーの話とか、、、。
 先月末にノルウェーのアニメ・イベントに招待された方からは、ムーミン・ショップのお土産に、ニョロニョロの隊列が水色の空と橙色の夕日を背に向かってくる素敵なイラストをいただきました♪ なんでも、飛行機の中からオーロラが見えたとかで、珍しいアングルの写真を見せてもらったりもしました。ヘルシンキ市内にある(“進撃の巨人”を思わせる)小便小僧のオブジェの写真も面白かった(^0^)。フィンランドでの最近の流行りアニメは、「ユーリ!on Ice」だそうです~(さもありなん!)♪
 「おそ松さん」にハマった友人からは、“同担拒否”なる言葉を教えてもらい、一同目が点! 「そんな文化があったとは?!」と、未知との遭遇感を味わいました(笑)。
 それぞれにイロイロ方向転換や環境変化を迎えながらも、しっかり趣味の時間を確保していることに脱帽しつつ、今年放送の作品群も楽しみにしながらお開き。こういう刺激をもらうと、すごく脳が攪拌されて若返る気がします(笑)。またの機会を楽しみにさせていただきます~♪

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2017年2月14日 (火)

ジャン=ミッシェル・モルトロー

 今年のバレンタインは、「ジャン=ミッシェル・モルトロー」の、カカオ原産地ごとの食べ比べができる“ヴォヤージュ・デュ・カカオ・ビオ”というものにしてみました♪ 本命(?)の、両家の父と、夫宛(笑)。店頭で味見をさせていただいたら、カカオの香りが立って甘さ控えめな、やさしい味でした! TVで、ショコラはワインのように、原産地の土や気候とともに風味と香りを愉しむもの…とショコラティエさんが言ってましたが、なんとなく納得。。。自分用にも買って、ショコラのテイスティングをしてみたかったけれど、お財布が許してくれませんでしたぁぁぁ

20170212  【Sukky】 近所の薬局でポッキーの割引券をいただいたので、先日1箱買ってきたら…。パッケージ・ロゴが“Sukky”になっているのを息子が発見。二人してしばし、「サッキーってなんだろ??」と考えた後、顔を見合わせて笑ってしまいました(笑)。

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2017年2月13日 (月)

弁理士制度から118年

 昨年は、弁理士協同組合創立から45周年だったそうです。1971年に創立されたのですね。
 思えば、弁理士制度「特許代理業登録規則」開始が1899年で、今年はそこからカウントすると118年。再来年には120周年(干支10周!)ということになります。
 さすがに、その120年を全期間見届けている方は、もはやおられないと思いますが、“インターネット前”と“インターネット後”(または“世界公知前”と“後”?)をご存じの先生は、結構多いのではないかと思われます。この前後の変化は、キリスト前・キリスト後くらい違うんじゃなかろうか…?!。島国で、言語的にも欧米と一線を画す日本ですが、それでも大きな価値観の転換(考え方の矯正)を迫られたことだろうなぁ~と想像します。歴史ある知財関連資格ですが、無体財産がこれほど重要な時代もないんじゃ…?というほど、“モノとコト”の価値が相関してきた気がします。こんな時代に要請されるコトって何だろう…? 老舗の名店が時代に合わせて上手に変化を遂げるように、いち早くニーズを察知できたらイイですね~。

 先日、「くりぃむクイズ ミラクル9」というクイズ番組を見ていたら、“あるモノを、漢字で書くか、又は英語で書け”というクイズをやっていました。例えば、百円玉の写真を見せられ、「こうか」と
漢字で書くか、「c _ _ _ 」と英語で書ければ正解!という形(モノは同じなのに、捉え方は違う)。面白いことに、全回答者18名中、確か半分以上の人が、英語の方を書いていたような気がします。モノの捉え方が、漢字で認識するより、英語で認識する方が楽な方向へシフトしてきているような気がして、日本人の頭の中の変化を面白く感じたのでした。
 そういう意味で、最近の若い先生方が、“発明”とか“特許”っていうものを、“世界の相互依存”とか“進歩の速さ”という観点でどう捉えているのか、聴いてみたいなぁ~と感じます。

【新・特許太郎によろしく】 なんと!間髪を入れず新シリーズがリリース!
第1話:果たして、回避できるのか…?!
第2話:押してもダメなら引いてみる…
最終話:特許には国境があるが、アイディアに国境はない(泣)
NGワードおさらい編

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2017年2月12日 (日)

『レシピ公開「伊右衛門」と絶対秘密「コカ・コーラ」、どっちが賢い?』

20170208  先日、近所の本屋さんで恩田陸さんの『蜜蜂と遠雷』を立ち読みして、買おうかどうしようか迷いながら店内をウロウロしていて、標題の本の方を衝動買いしてしまいました(苦笑)。正式タイトルは滅茶苦茶長く、『レシピ公開「伊右衛門」と絶対秘密「コカ・コーラ」、どっちが賢い?――特許・知財の最新常識』です。
 とても読みやすい文章なので、あっという間に読めてしまいますが、特許の出願・登録数に応じて糧を得ている人には、考えさせられる内容――「オープン・クローズ戦略」についてが、メイン・テーマの本でした。要するに、特許出願するということは、世間に技術内容をオープンにするということだから、何でもかんでも出願すればイイってもんじゃないよ、という話。私が気になったのは、p.164にあった記述。「経済産業省が発行した『ものづくり白書2013』では、この“オープン・クローズ戦略”が推奨されました。」という一文でした。
 私がまだ、法律なんかに縁もゆかりもなく、出版社で本作りしていた2007年頃、経済産業省から飛び出した方とたまたま話をした際、結構真剣な感じで、こんな質問をされました。
「日本の特許出願の検索サイトIPDLへのアクセスって、どこからが一番多いか知ってます?」――
 当時、IPDLのことすら知らなかった私は「さぁ?」という反応しかできなかったと思いますが、その答えは、「中国から」で、7割だったか8割だったか9割だったか、とにかく、驚くほど多かったことだけは覚えています。つまり、その頃、本書にも書かれている通り、国外の技術者たちは、日本の特許情報から多くを学んでいたのだと思われ、その事実を国も認識していたということ。で、その2007年頃から、白書が出る2013年頃までの間に、業界関係者がどれくらい“クローズにすること”を念頭に仕事していたんだろう?という素朴な疑問。p.42の出願数推移のグラフでは、2005年くらいから漸減しているから、もっと以前から対策は取られていたのかもしれませんが。。。
 その一方、p.47の月別出願件数のグラフでは、年度末に集中する道路工事数と同様、予算消化の出願が期末に集中する傾向というのはあまり改善されていないようで。。。期末になると始まる道路工事を見て、「あ~、税金の無駄遣いじゃ…?」と溜息をつく人は多いのに、合理的なスケジューリングができそうな業界でも、ついズルズル先延ばし…というのは人間のサガなのか。とはいえ、駆け込み出願に対して、綿密なオープン・クローズの検討ができるものなのかは疑問。。。(資金調達のためには特許取得は有効、という考えも…)。
 アメリカの女性弁護士さんで、レストラン経営で生活を維持しつつ、自分が注力したい案件だけを受任する人が紹介されていたことがありますが、それが出来れば理想だなぁ~…とは思いつつ、それじゃぁ実務ノウハウはあまり蓄積できないかも…とも思い、遠い目になってしまうのでした。

【全文検索サービス】 昨日、こんなニュースが! この法律が成立したら、一度この世に生まれた本の内容は、データとして末永く残れるようになる…! なんてスゴイことだろう!!

 

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2017年2月11日 (土)

TV番組構成変更のお願い(^^;;

 時々、ランチタイムに昼のワイドショーを見るようになりました。築地市場の豊洲移転をめぐる問題につき、結構時間をかけて検討してくれているので。。。「こういう情報って、朝晩のニュースだけじゃ全然知り得ないな…」と感じます。夜のゴールデンタイムにこそ、こういう情報番組をやってくれないかな~?と思うのは、私だけでしょうか…? スニペット表示的なサラリとしたニュースを朝晩流されても、世の中の表層しかわからないと思っている人は多いでしょうが、かと言って、わざわざ文春を買ったり、時間をかけてネットサーフしてまで深く知ろうとする人は少ないことを考えると、どこか一局で構わないので、1つの問題を時間をかけて取材・討論する番組を、夜の早めの時間帯に2~3時間枠くらいで放送してくれないかな~?!!(熱望) 1つの事件の裏には、長い長いそれ以前のストーリーが必ずあるはずなのに、結果だけ見せられても、「なんのこっちゃ?」で、原因も改善方法も探りようがありませんよね? そういう番組、BSとかスカパーにはあるのかもしれませんが、我が家にはそこまでする余裕がないもんで…。是非、ご検討いただきたく!!(>TV局の偉い方々)
(…でも、仕事から帰ってまで、難しい問題の追及番組なんて見たくない人が多数派かなぁ?…)

20170129_5 20170205_5  【芽生え】 先月末、玄関先の球根の鉢――「あ~、ずいぶん伸びてきたな~」
 今月頭、キッチンに置いておいた“豆苗”の切りカス――「伸びてる伸びてる…」
 緑ってホント、和むわぁ~♪ せっかく伸びてきた豆苗を収穫する際は、合掌せずにはいられません(笑)。

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2017年2月10日 (金)

FabCafeTokyo

 一度行ってみたいなぁ~…と思っているCafe、「FabCafeTokyo」。レーザーカッターとか3Dプリンタを使って、オリジナル・グッズ作成なんかができるらしい…。今や、有名ブランドで身を固めるより、自分オリジナルの“ものづくり”が愉しい!って人が増えているのかもしれませんね♪ 日本も、パーソナル・ファブリケーションの夜明け(←知らぬ間に、オライリーから再刊されてた?!)から、本格潮流へと移行しているのかな?!

  【カラオケ30年シンポ】 昨日のシンポジウムに関してメモ。
●田中 豊 弁護士
・技術的発展:8トラック カラオケテープ→CDカラオケ→LaserDiskカラオケ→通信カラオケ
・管理進展に影響大だった判例:
中部観光事件、クラブ・キャッツアイ事件、魅留来事件、ビッグエコー事件、ビデオメイツ事件、ヒットワン事件、まねきTV事件、ロクラクII事件、ダンス教室事件、ファイルローグ事件、MYUTA事件
●パネルディスカッション
・カラオケ管理率10%程度の時代から、90%にまで…隔世の感
・1987年から管理開始
・カラオケ機器は1970年頃誕生→1982年にビデオカラオケ→80年代後半にカラオケBOX
・カラオケのせいで媒体が売れないのでは?という著作者の疑問→“いい歌を残す歌会議
・S47年頃、加戸先生が著作権の国際会議をした際、イギリスの学者から日本の“ゆるさ”を驚かれた
・1987年、当面5坪未満免除の合意(5坪未満が2/3、以上が1/3!)→負の遺産?(附則14条)
JKA設立年の“12月書簡”:(個別名称を用いた判例紹介は控えて欲しい…)
 →協議申入は立て板に水だった→文化庁が間に立って協定成立
・附則14条撤廃の全店課金の動きにはバッシングの嵐…(個人音楽教室免除との相似…)
・2002年:カラオケリースの、一体型契約申込書(含:JASRACの許諾契約):2年毎更新
 →適法利用率90%となり、著作権管理人財が育っている状況
・30年前は紙ベースの伝票管理だった(!)ものから、全国地銀等との銀行口座振替手続きを経て
 →サブスクリプション方式確立
・利用側とJASRACとの良好関係の維持のためには、“分配”以前に、“回収”問題が大きい
・JASRACの人は、JASRAC-MANとして誇りをもって仕事している
・新規参入者へ“演奏権”の理解を求め、管理体制を維持するのは並々な仕事ではない
・浅石理事長は、たたき上げ!
・管理団体が複数になった場合にどういう徴収形態になるのか、懸念される(by 生活衛生団体
 →この国の著作権管理をどうするのか…?
・2016年の知財推進計画:拡大集中許諾の仕組み(窓口をひとつに)!★
 →裁定制度の民間受託実験(3月には報告できる予定とのこと)
・震災時、半年の支払い免除→その後、足で全地域を回って状況確認した
・カラオケにVRが導入された場合の管理…
・商売で音楽を使う以上、著作権者への対価還元は当然との姿勢で、
 今後の“演奏権”管理の未来を探りたい…

 いやぁ~、実交渉は想像を絶する大変さだ…。

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2017年2月 9日 (木)

「0円食堂」と「0円キッチン」

 鉄腕DASHの「0円食堂」が大好きな我が家ですが、今月21日から、映画「0円キッチン」がロードショーだそうですね。ヨーロッパ5か国を回り、捨てられるはずの食材を使って、素敵な料理を作るという取り組みをしている男性のドキュメンタリー。車で回る際、廃油を使って走るという徹底ぶり。
 時間があれば観たいと思いますが、TOKIOの「0円食堂」を見ていていつも思うのは、「どんな材料であれ、心をこめて工夫して料理すれば、とってもおいしくなる」ということ♪ まっとうな材料を使って日々料理しているのに、なかなか家族に「おいしい!」って言ってもらえないのは、テクニックが未熟なのはもちろんのこと、私の心のこめ方が足りないんだろうなぁ~(苦笑)。
 それにしても、(食べ物は、“痛む”というのがネックではありますが)、)農家や商店等に眠る廃棄食材の有効利用――うまい方法はないもんでしょうかね~?

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2017年2月 8日 (水)

JASRACシンポジウム「カラオケ著作権管理30年」

 話題沸騰中のJASRACさんによるシンポジウム「カラオケ著作権管理30年」が、明日午後開催されます(ニコニコ生放送配信予定)。カラオケ法理が確立されるまでの歴史が概観できるものと拝察しますが、残念ながら参加できないので、時間が取れたらニコ生で視聴できたらと思っています。
 カラオケ法理を、音楽教室にも適用できるか否か等、今後争われるであろう論点につき、弁理士の栗原先生が端的にまとめてくださっています。本件に関しては、私の周囲でもかなりザワザワと騒がしく、「クラシックしか習わない人からも徴収することになるのは納得できない」とか、「練習は演奏ではないし、練習のための模範演奏も、本来の演奏とは違うと思う」等、(法律的には受け入れられないとしても)市民感覚として納得できないという人が多くおられます。音楽のレッスンに通う人の多くは、娯楽色よりも芸術色が強いせいか、“お金”のことを取り沙汰されること自体が不快感を誘うため、余計に抵抗があるようにも思えます。
 今回の騒動に際し、「市民が守らなければならない法律が、これほど周知されていないのは大問題」という気がしてなりません。善良に生きていれば触れることのない法律群と違い、昨今の著作権法は、善良に生きていても知らず知らず触れざるをえない状況になっているのは間違いないと思うからです。

【権利者を探せ!】 出版では一般的に、著作者も著作権者も作家さんで、複製や公衆送信(や時には翻案)の窓口は発行出版社と考えればほぼ間違いありませんが、音楽の場合、一筋縄ではいきません。信託という形で著作者と著作権者が切り離されたりする上、支分権が多岐にわたり、部分信託なんて形もあるからです。。。試みに、もし私が、以下の曲の楽譜(又は詩)を入手し、有料の演奏会(又は詩の朗読会)を開催するとした場合、アクセスしなければならない権利者は誰でしょう? JASRACイーライセンスのDBに当たってみました。ものすごく混乱します! お試しあれ!!
1.宇多田ヒカル(作詞・作曲):「花束を君に」
2.宇多田ヒカル(作詞・作曲):「桜流し」
3.桑田佳祐(作詞・作曲):「TSUNAMI」
4.及川眠子(作詞):「残酷な天使のテーゼ」
5.Beatles(JohnとPaulの作詞・作曲):「Let it be」
(著作者本人は無信託なのに、出版者が全信託していると、「演奏~通カラ」がすべてJASRAC管理になるとはコレ如何に?? 音楽をやっている人たちは、こういう権利関係の窓口探索や手続きにつき、どこでレクチャーを受けておられるんでしょうか…?)

Film Score Philharmonic orche】 こんなドタバタの中にあっても、素敵な活動も…♪

 

 

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2017年2月 7日 (火)

マイ哲学の道、一部開通

20161013_220170202_4  昨年からずっと工事中だった“マイ哲学の道”――、先週、久々に見に行ったら、一部開通していました♪ まだ、以前とまったく同じコースを歩くことはできませんが、メインの快適コースは通れるようになりました! これは、俄然モチベーションが上がります!!
(ただ残念だったのは、テラスに植えられていたたくさんの草木が、一度抜かれてしまったようで、かなりの量の植物が苗木に植え替えられており、景観が貧相になっていたこと…。緑は、人の思惑でいかようにもなってしまい、一朝一夕には元に戻らないんだなぁ…と痛感)

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2017年2月 6日 (月)

Inevitable

 先週、中村伊知哉先生のブログで、「Inevitable」なる書籍の紹介がありました。その記事の“締め”の一文とキーワードを引用メモ。

――ネット勃興から30年。大衆化から20年。グーテンベルク活版印刷の発明で本が大衆化されてからの560年に比べれば、まだルターの宗教革命さえ始まっていない段階。「不可避」なるものが本領を発揮するのは、これからなんじゃないですか。楽しみです。――

…未来への12のキーワードとして、以下が紹介されているようです。
――「ビカミング、認知化、流れる、画面で見る、接続、共有、選別、リミックス、相互作用、追跡、質問、新たに始まる」――
(これらは、今に始まったことじゃないような気もしますが…)

 ほんと、私ってば、スゴイ時代に生きてるな~。。。ドタバタは多々あれど、試行錯誤しながら前へ前へ!

20170205_2 20170205_1 20170205_3  ちゃばら散歩】 千代田区長選投票日の昨日(現職石川氏当選)は、秋葉原から上野にかけて散歩。某作品で“柳林神社”として登場した“柳森神社”を経て、JR高架沿いに歩いたら、面白い場所を発見。「2k540」という職人の街。東京駅から2km540mの地点にあるため、このネーミングだそう。どの街も、“不可避なるもの”は、“変化”ですな。

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2017年2月 5日 (日)

『宇宙兄弟』30巻

20170130_2  久々に、日々人君が復活~♪ NASAを辞しロシアに渡った彼の、新たな挑戦が始まっています!
――「キノコを名乗ったからにはカゴに入れ」――
 ロシア人好きな人にはたまらない一冊になってます(^^)。

【「こうのとり」実験中断】 先月末の「こうのとり」による宇宙ゴミ除去実験は、中断とのこと。やはり、大気圏外にあるモノをコントロールするのは、容易なことではないんでしょうか

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2017年2月 4日 (土)

Harvoni®とSovaldi®とヤマハ音楽教室

 C型肝炎の直接作用型抗ウイルス薬のHarvoni®とSovaldi®につき、偽薬報道が続いています。特許権がらみの訴訟もあったようですが、商標権がらみも。
 事件の概要もさることながら、個人的に、このネーミングの由来とか語感とかが知りたかったのですが、英語なのかフランス語なのかアイルランド語なのか、何語に基づく造語なのか?…よくわかりません。化学物質名から来てるのかな…?? 「ハーボニー」の方はなんとなく、「ハーモニー」という感触だけれど、「ソバルディ」の方は??? どなたかご存じの方、教えてくださーい!
(“「ソバルディ」の方は、化合物名を取り入れつつ、「ビバルディ」を連想させる”との友人の談。下記の話題とあいまって、音楽的でナイス!)

 そして、、、JASRACがヤマハ音楽教室等の大手音楽教室からも「演奏権」に基づく著作権使用料の徴収を企図している、とのニュース。去年の春、私自身がヤマハの体験レッスンに参加した際、先生が、(アルトサックスで演奏できる曲の音域等の解説を兼ね)「何かサックス演奏で聴いてみたい曲はありますか?」と尋ね、私が「ディズニーランドで聴いた“アラジン”の“ホール・ニュー・ワールド”が吹けるようになれたらイイな、と思って来ました」と言ったら、先生が、「それはちょっと、著作権の関係で難しいんで、別の曲を吹きますね」と、サラリとスルーされたのを思い出しました(この曲は、作品コード「0B7-9054-8」でJASRACに登録されていますが、先生が弾いてくださった曲は無信託曲でした。★きちんと著作権を考慮しておられたんだ!)。もし、JASRACのこの計画が実現されたら、「うちはクラシックと無信託曲以外は使いません」と高らかに宣言するのか、はたまた、包括料金を払って、ガンガン新曲も使われるようになるのか??。。。著作権のことを気にせずに、どんな曲でも自由に演奏できるようになるなら、それはいいことのようにも思えますが、、、。
 “ホール・ニュー・ワールド”が聴けなかった時点で、やりきれない気持ちになった私としては、著作権法第1条の「著作者等の権利の保護を図り、もって文化の発展に寄与」という法目的は、掛け声だけになっていないか?!と甚だ疑問に思ったものでした。。。
 本件については、カリフォルニアで音楽を勉強中の友人までが聞き及んだらしく、彼女の友人周辺でも話題沸騰のようで、昨日はわざわざメッセージで私に、知財ネタとして知らせてくれました。話を伺うに、「先生は楽譜を買っているわけだし、生徒も、気に入った曲の楽譜を買えばそこでお金を払うことになるんだし(「演奏権」と「複製権」等、支分権の重複行使は何重でも可能?)、また、(“市場の失敗”を言い訳に)大手の一般教室からだけ徴収するというのも納得できない」という声が多いようです。クラシックしか使わなくなったら、ポップな曲に惹かれて音楽を始める人が減って、JASRACや権利者にも不利にしか働かないのでは?とも思えます。
 個人的には、著作権者に一定のロイヤリティを支払うことは、リスペクトの意味で当然と考えるし、JASRACのご苦労もわからなくはないのですが、いつも“包括料金の徴収・分配”と“%の算出の妥当性”というところで引っ掛かってしまいます。
 なんとか早急に、集中管理可能なコンテンツのアーカイヴができ、利用者から著作権者へ個別・ダイレクトに、数銭レベルの電子マネーが支払えるような夢のシステム(マイクロペイメント)が技術的に構築されることを願い、双方に納得感のあるバランス・ポイントが確立されることを祈ります

(その後、別の友人から、「大学に、音楽教室の先生がピアノ指導に来てくださった場合って、どうなのかな?」とケーススタディ提供再び。大学の音楽の先生の給与と、音楽教室の先生の出張授業費としての報酬は、所属主体の属性で考えることになりますが、多くの人が混乱しそうな昨今の著作権ドタバタですね~。)

20170203_1 20170203_2  【立春】 昨日の節分を経て、本日立春! 春遠からじ――。

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2017年2月 3日 (金)

コミュニティサイクル社会実験

20170128_2  ここ数年で、社会実験のコミュニティサイクル・ポートが、都内6区で如実に増えているようです。外国人旅行客がサイクリングしている姿もよく見かけるし、週末の家族利用も多い様子。また、国土交通省主導のカーシェアリングの社会実験用・ステーションも、大手町周辺で見られます。
 まだ利用したことはないのですが、暖かくなったら、一度自転車は使ってみたいと思っています。ポートから借りるのはいいとして、一時駐輪の際はどこへ停めればいいのかが、ちょっと不明です。ポートを一時駐輪場に使う場合、人気スポットの所だけ、溢れてしまうようなことはないのかな?? 時折、ポートではない所に停まっているコミュニティサイクルを見かけますが、あれはOKなのか…?(まぁそれを言ったら、普通の自転車が、道端にチェーンで留められている場合も多いのですが…)
 “シェアする”って言葉が、すごくオシャレに感じられた時期がありましたが、今ではすっかり市民権を得て、普通のことになっている気がして、社会の変容っておもしろいなぁ…と思います。

【後日譚】 後日、街角で、コミュニティサイクルを運ぶトラックを目撃。不均一になってしまったものは、どうやらトラックで運んで調整している模様…大変だぁ。

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2017年2月 2日 (木)

あれよあれよともう2月!

 なんなんでしょう?この時の流れの速さは…?!
 昨日から早くも2月です!! で、2月は28日しかありません!!!

 そう言いつつ、一昨日は久々の『ギャラリーフェイク33巻』を読んでしまいました(^^;;;。混んでいない美術館に行きたいな~!

 あ、そういえば、映画「虐殺器官」の公開は2月3日でしたっけ?!
 で、「LUPIN THE III 血煙の石川五ェ門」が2月4日、
 「相棒 劇場版IV」は2月11日、
 「ソードアート・オンライン」は2月18日、
 「宇宙戦艦ヤマト2202」は2月25日、
 「ひるね姫」が3月18日、
 「夜は短し歩けよ乙女」は4月7日、
 名探偵コナンの「から紅の恋歌」は4月15日、
 「3月のライオン」も、TVを見損ねてるから、2月3月の映画を観るか…?!

 気になるモノはたくさんあれど、その前に、仕事しろ~!!!

【「特許太郎によろしく」】 『ブラックジャックによろしく』の2次利用作品として、SK特許さんのサイトで、特許取得の必要性を謳ったオモシロ記事がアップされています♪ 2次利用の“事後報告”をしたら、佐藤秀峰さんから何かしらリプライがあるのかな? 佐藤氏には是非、この壮大な著作権開放実験の体験をもとに、『ミッキーよさらば』みたいなマンガを描いていただきたいものです

第2話も公開中~♪
第3話も公開中~(スリル満点です!…抵触関係説明の上での納品がデフォルトですよね?)
第4話も公開中~!(特許太郎君のOJT、痛いほど勉強になりそうです)
第5話も公開中~(ほぼ同じ絵面で、物語をスリリングに展開する伊藤先生に脱帽…笑)
第6話も公開中~(口は災いのもと…
第7話も公開中~(敵を欺くにはまず味方から…営業さんにはひ・み・つ!)
最終話が公開中~(太郎くん、裁判編もよろしく?!)  なんちゃって、お疲れ様でした~!

 

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2017年2月 1日 (水)

岐路

 息子の学校の学園長先生のビデオメッセージを視聴しました。今回は、2学期の終業式と3学期の始業式でお話しになった内容。
 終業式でのタイトルは、「岐路」だったとのこと。人生は“選択”の連続ながら、大きな岐路に立つ時が、確かにあります。その大きな岐路で、どんな選択をするかについて、校長先生の考えを示してくださったようです。
①無意識の選択
②消極的選択
③積極的選択
④よりよい選択
 苦手だからと、それを避けるような選択はすべきでなく、自分の関心に従って、苦手にも挑戦していく選択をすることで成長がある。限られた環境や様々な制約により、人生ではベストな選択をできることの方が稀だが、よりよい(相対的にベターな)選択を重ねることで、ベストに近づくことはできる。そして、選択をするのも、その結果が降りかかるのも自分自身であることをしっかり自覚すること。また、若い時の選択は特に、人生に大きな影響を及ぼすということ。言われれば当たり前のことですが、校長先生に諭されることで、親に言われるのとは違う感想を持ったことだろうな…と思います。
 始業式では、「名を名乗れ」というタイトル。『赤胴鈴之助』をご紹介の上、“苗字と名前を名乗る”ということの人間的尊厳についてのお話しと、“チャンバラからスマホへ”という時代にあっても、匿名性より実名での信頼性蓄積こそ重要、というお話し。
 そして最後に、受験期を迎えた生徒たちに、“試験に100%完璧”はありえないのだから、気にしても仕方ない、自分に出来ることをしっかりやった後は、笑顔で健康に過ごし、とにかく実力を出し切ってチカラを試すことが大切――とのこと。
 息子は今、まさに大きな岐路に立っていることは間違いなく、どんな選択をするのかも、もはや自分で決めていかなければなりません。あ~、自分が高校3年生の時って…ホントに何にも考えてなかったなぁ~

2017013120170202_2_2  【オレンジ(?)】 昨日、実家から、庭になったという(どう見てもそうは見えない→)オレンジ(?)が送られてきました♪ 子どもがどんな選択をしていようが、親がいつも考えているのは、「ちゃんと食べて、元気に暮らしてるか?」ということみたいですね(笑)。

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