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2017年5月13日 (土)

タイミングの見極め

20170512_120170512_220170512_3  昨日は、終日夫の実家で、義父に肉っ気のあるランチを食べていただいたり、夕方ショートステイから戻る義母を迎え入れたり――。ランチ後、ひとしきりおしゃべりした後、ずっと義父と二人きりというのもなんだかお互いに疲れそう…と、「1時間半ほど散歩してきますんで、お母さんが戻られるまで休んでいてください」と、サクッと出掛けてしまいました。実家のそばにも、素敵な散歩道があるんです。義父母がサクサク歩けた頃は、一緒に散歩したんだけどなぁ。。。と思いながら。時の流れの無情さを感じざるを得ない一日でした。

 せっかく復職させていただいた事務所を、2015年末に退職してしまったことを、ふと後悔することがありました。「無理をしてでも、周囲に多少の迷惑をかけてでも、続けておくべきだったのかなぁ…」と――。
 が、今はもう、「あの時に決断しておいて、本当によかった!!」と、心から思っています。今もサラリーマンを続けていたとしたら、どれだけ周囲に迷惑をかけていたことか…(代理人としては、自所よりお客様への迷惑が甚大)。勤務当時、半日休んだだけでも、両袖机がファイルの山と化していたことを思うと、あの物量を周囲にフォローしてもらいながら、プライベートの状況に対応できていたとは到底思えません。そもそも私自身が、ハプニングを理由にチームプレイの仕事のリズムを崩されるのには限度があると思ってしまう不寛容な人間なので、サラリーマンを続けていた自分を想像するだにゾッとしてしまいます。その点、フリーランスなら、成果が上がらないのは自分の首を絞めるだけのことなので、精神的負担がまったく違います。
 ただ、一見、仕事から距離を置いてしまったかのような今の状況ですが、私としてはむしろ、世間のニーズを察知する良い機会を得るためのサバティカル期間だと捉えています。編集者としても、育休期間の体験が、次の企画にどれほど役立ったことか…。
 まぁ、夫が元気に働いてくれているからこそ出来たことで、自分の食い扶持も子どもの養育費も、すべて一人で稼がなければならない状況なら、否が応でも職場にしがみついていたことは確かですが。。。今はせめて、夫の退職後にはこちらが家計に貢献できるよう、下地作りに精を出すくらいしか、対策は考えられず、ただただ、私的状況に無理なく対処する術を探す日々――(“無理なく”なんて無理でしょうが…)。

 先日、友人のご主人の弟さんが、腎臓を患って週3回の透析が必要になってしまったという話を聞き、ご家族やご本人の心中をお察ししています。壮年期の働き盛りで病気になってしまったとき、どんな決断を迫られるのか。。。核家族化が進み、支え合うのはせいぜい夫婦間――という家も増えている中、社会保障が十分でない社会ではやはり、家庭の危機の防波堤となりうるのは、まだまだ親族なんだなぁ…と痛感。
 夫と腎臓移植の話になり、「親に提供する必要が出来たら、どうするかなぁ…?」と迷っていたのですが、夫が、「ボクが我が子に提供する必要に迫られたら、賛成する?反対する?」と訊くので(夫と息子は同じ血液型。夫は、老化した腎臓を若者に移植する効果を危ぶんではいましたが)、「もちろん、提供する方に賛成するよ(笑)」と言い放ったら、ちょっと複雑な表情をしつつも、「余命を考えると、そうなるよねぇ~」と言っていました

 “引き際”とか“助け船”とかのタイミングの見極めによっては、状況が大きく変わる可能性があり、パラレルワールドを比較できない人間としては、“選択と集中”には細心の検討が必要ですね。

【Bravo! バフェット氏】 著名な投資家であるウォーレン・バフェット氏。御年86歳だそうで?! このお年でも、論理的に考えること・学び反省して改めることができること・依然として未来志向であること等が如実に表れた記事。彼の投資家としての功績は、私にとってはどーでもいいことですが、健康人としてスゴイ!

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