『インターネットの法と慣習』
先週、ふとamazonで衝動買いした『インターネットの法と慣習』を読了。なんと、古本として1円で買ったのですが、存外面白くて勉強になった上、“もったいない本舗”という販売者の“しおり”まで付いてきて、申し訳なくなってしまいました(笑)。
個人的には、前半の、「規範や法についてどう考えていくべきか」という話が面白かったのですが、後半は、「基本的人権確保のため、もっと政治参加を!」と発破をかけられた気分。
印象的なフレーズを3つだけ抜粋。
・(26ページより)
日本においては「法」はいつも「既製品(ready-made)」として外国からやってきていた。…私たちが現在依拠している法律も、明治時代に欧州から輸入してきたものだ。だから、形式的にはそうでなかったとしても、実質的には、私たち日本人にとって「法」とは、私たちの代表の意見が反映したものでも、私たちの社会契約から成立したものでもなく、常に「誰かよその偉い人」が作り出したものだったわけだ。
・(29ページより)
だから、法律を学ぶ人は、法律について学ぶ基礎として、社会や、歴史や、経済や、人間の心理について知らなければならないことになる。…法律を学ぶこと自体が目的になったりしてはいないだろうか。
・(32ページより)
具体的な「正しさ」をつかさどるのが裁判所の仕事。裁判所は、古い歴史の中から抽出された法(law)と人が定めた法律(statute)とを調和し、具体的事件に適用し、妥当で適切な状態(justice/right)をもたらすことを仕事にしている。
次は、あるブログに触発されて、『北川一成の仕事術』というムックを読もうかな?とも思いましたが、それを紹介してくださっていた記事だけ読んで、満足してしまった感じ(笑)。
【クラウドツリー】 昨日の朝は、スカイツリーがすっかりクラウドツリーになっちゃってました
。
| 固定リンク
「書籍・雑誌」カテゴリの記事
- 『野の鳥の四季』(2023.05.30)
- 『いい子症候群の若者たち』(2023.05.08)
- 『ロシア点描』(2023.04.17)
- 『日本アニメの革新』(2023.04.14)
- 『楽園のカンヴァス』(2023.04.02)
コメント