日曜劇場「陸王」と弁理士登場本
元沢登り屋で「力王足袋」愛用者だった夫と、行田市の隣町に長く住んでいた私。そんな二人が、先の日曜日、TBSドラマ「陸王」の第1回アンコール再放送と、第2回放送を観ました。百年続く行田の足袋屋が、新規事業へ打って出るために暗中模索する様に、涙・なみだ・涙~っ!! 中小企業のオヤジさん泣かせの池井戸節全開!!
原作小説は読んでいませんが、『アキラとあきら』、『半沢直樹』、『下町ロケット』と同様、中小企業や銀行マンの奮闘が、かなりリアルに描かれていて、いろんな登場人物に感情移入してしまいます。
第1回目は、登場人物たちのそれぞれの苦境が描かれ、「さてはて、これからどうする?」という各々の焦燥感が、ドラマの八方ふさがり感を高めていました。そして第2回は、そんな状況にもがき、あがく、登場人物それぞれの動き――。その中には、「シルクレイ」というクッション材の利用に関し、高額の使用料を吹っ掛ける特許権者と、なんとかロイヤリティ契約で利用を許諾してもらおうと説得を続ける社長の姿も。。。何度むげにあしらわれようと、懲りず諦めず、お百度詣りのように通い詰める社長に根負けして、とりあえず、老舗足袋屋の見学に赴く特許権者。。。こうした交渉は、とかくビジネスライクに進めるべきかと思いきや、やはり“心を掴む”ことこそ、物事を前に進める原動力になるのかもなぁ~、と思わされる展開でした。
夫の実家の二代ほど前は、着物の卸の仕事をしていたようですが、西洋化の流れに逆らえず、やむなく廃業したと聞いています。また、つい最近、近所の着物屋さんが、宝飾店に代わってしまいました。。。旧態依然とした業態であっても、工夫次第では、従来の価値を見直されて、復活を遂げていたりする中、その陰にどんな奮闘があったのかは、なかなか知る由もありません。わかっているのは、現状に甘んじず、工夫と改善を繰り返す姿勢が、活路を開くんだろう…ということだけ。
新規事業の開拓に対して、「実績がない」と言う銀行上層部の口ぶりに、新人著者の起用に対して「実績がない」の一言でボツにされた数々の企画の山を思い出し、内心苦笑。。。いずこも同じでしょうが、保守的にならざるをえない立場も理解できるようになり、この種の決断の難しさを痛感するだけに、ドラマが一層面白く感じられます。
この先の展開を知らないので、シカゴケミカルという全米第一位の化学系の会社が、うまいこと特許のポイントを回避して、類似品を生み出してしまうんじゃ…なんて懸念を抱いたり、弁理士は登場しないのかな~?…という淡い期待も(笑)。個人的には、大地君の変化が一番の見どころですが…!!
次回もとても楽しみです! スタッフ・キャストの皆さま、がんばって!!(本日、前橋市では、「ニューイヤー駅伝」のシーン撮影で、たくさんのエキストラが招集される模様ですね♪)
【弁理士登場本】 日本弁理士会から、広報活動の一環として、マンガ:『閃きの番人』第1話がリリースされました!(ネーミングは、ジョージ・ウェスティングハウスJr.とマリー・キュリーをもじっているそうです) 是非ご一読をヨロシクお願いします!
また、『志高く』という本の中にも、肝腎なところで弁理士が登場していますよ! まぁ、最大のプロモーションは、“感動”や“感謝”を呼ぶイイ仕事に尽きるとは思いますが、仮にも少資源国の国家資格、せめて中高大学生には認知してもらいたいですね~。
個人的には、アニメ「名探偵コナン」の30分枠で、阿笠博士の担当弁理士を登場させた脚本を一話分書いて、日テレに持ち込みたい衝動に駆られています(笑)。あ、「銀魂」の源外さん担当でもいいし、「おそ松さん」のデカパン担当でもいいですけどね。一風変わった発明家が登場するお話はたくさんあるんだから、“黒子の特許”は不可能ではないハズ(笑)!! 誰か一緒にやりませんか~?!
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